犬が自分のおしっこを踏んづける…なぜ?やめさせる方法は?
成犬になってもトイレの悩みは多いもの
犬を室内で飼われているご家庭では、愛犬専用のトイレを用意していますよね。多くの方が市販のトイレトレーとトイレシートを使用しているかと思います。苦労してトイレトレーニングを重ね、しっかりトレイの場所を覚えておしっこができるようになったとしても、「愛犬のトイレ」についての悩みはいくつかあると思います。
例えば、前脚、もしくは後ろ脚しかトイレトレーに入っていないので、結局はおしっこを外す。また、跳ね返る量が多くて足元が汚れるなど。
そして、おしっこを踏んづけてしまうのも、トイレトレーニング終了後に出てくる悩みのひとつだと思います。おしっこをするたびに踏んづけて、その足でお部屋の中を歩きま回ってしまう…。頻繁に床の拭き掃除をしている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家の愛犬もトイレトレーに四肢がピッタリおさまる位置で、とっても上手におしっこをしているのに、トイレシートに吸収される前のおしっこを、気にすることなく思いっきり踏む!!そして満面の笑顔で「おしっこできたよー!」とお知らせしに来てくれます。
思わず苦笑いしてしまいますが、愛犬は絶対に「上手にできた」と思っているはず。この悩みは、もしかすると犬を飼われているご家庭では「あるある」かもしれませんね。
犬にとってのおしっこは「自分のニオイ」
「犬は綺麗好き」とよく言われますが、だとしたら平気でおしっこを踏むのはちょっと不思議ですよね。犬にとってのおしっこは「自分自身のニオイ」でもあります。縄張りを守るために行うマーキングは自分のニオイをつけるために行う行為。
そして野生時代の犬は自身の住処や寝床におしっこのニオイが残っていると、そのニオイを嗅ぎつけた外敵に襲われる危険があるため、住処や寝床から少し離れた場所で排泄していたと言われています。
現在の犬も寝床となるハウス内でおしっこをすることを嫌う子が多いのは、野生時代の本能が残っているからと考えられています。人間が感じる「綺麗好き」という感覚とは少し違うようですね。
もちろん「衛生的に良くないもの」というのも理解しているようですが、よっぽどの綺麗好きな子でない限り、意識しておしっこを踏まないようにすることはないようです。
よって、しつけでやめさせるのはなかなか難しいよう。だからと言って床を毎回お掃除するもの少し大変なので、飼い主さんが少し工夫をしてみましょう。
愛犬が自分のおしっこを踏まないようにする方法は?
吸収力の高いトイレシートを使用する
ワンちゃんのトイレシートは消耗品。コスパを考えると、どうしてもお値段がお手頃な商品を選んでしまいますよね。ほんの少しおしっこで汚れているだけでも、2回目のおしっこをしないワンちゃんであれば、1度のおしっこのたびにシートを交換するので、大容量なのも魅力だと思います。
大容量でお値段がお手頃価格のトイレシートはどうしても薄手の商品が多く、おしっこの吸収率があまりよくありません。
極端に高価なシートでなくてもいいので、少し厚手のシートに変えるみるのはいかがでしょうか?厚手のシートであればおしっこが染み込むのも早いので、踏んでしまったとしても足裏につく量が少なくなるはずです。
トイレシートの上にメッシュなどを置く
犬用トイレにはシートのイタズラ防止のためにメッシュ付きの物が多く販売されています。愛犬が直接シートの上に乗っておしっこをするよりも、メッシュの上に乗っておしっこをしてくれたほうが、足裏が濡れるのを防いでくれるので、頻繁に踏んでしまう子はメッシュ付きがオススメ。
厚みや高さがあるほうが、より足裏が濡れるのを防いでくれるので2枚重ねにするのも良いかも。
トイレトレーの下に汚れてもよいタオルなどを置く
トイレトレーよりも一回り以上大きい、汚れてもよいタオルやラグなどを敷いておくと、たとえおしっこを踏んでしまったとしても、トイレから移動したときにタオルやラグを愛犬が踏むことで足裏についてしまったおしっこを多少なりとも吸収してくれます。
スペースに余裕があるご家庭では、より大きめなタオルやラグを敷いておくとしっかり吸収してくれるでしょう。
まとめ
「犬と一緒に室内で暮らす」という環境は、多少汚れてしまうのはしょうがないと思いますが、排泄物は気になりますよね…。しつけで踏むことをやめさせるのは難しいようなので、踏んでしまっても、あまり汚れない工夫をして少しでもお掃除を楽にしましょう。