『鼻ぺちゃ犬』は要注意!短頭種がかかりやすい病気6選

【獣医師監修】『鼻ぺちゃ犬』は要注意!短頭種がかかりやすい病気6選

パグやシーズー、ペキニーズなどの鼻が低い短頭種には発症しやすい病気があります。短頭種気道症候群ともいわれる短頭種がかかりやすい病気には、一体どのような病気があるのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.喉頭室外反

真っ白なペキニーズの横顔

短頭種は他の犬種と比べると鼻が低くて顔が平らなので、主に呼吸器官に異変が起こりやすかったり呼吸器系の病気を発症したりしやすいといわれています。

短頭種が発症しやすい病気としては、例えば喉頭室外反という病気があります。簡単にご説明すると、声帯の近くにあるくぼみのような場所を喉頭室というのですが、その部分が炎症を起こすことで腫れてしまい気管を狭めてしまう病気となります。

通常時は呼吸をするときに喉頭が円形状に広がるのですが、喉頭室外反を発症していると上手く広がらず呼吸をしにくくなってしまうそうです。

症状が悪化すると呼吸困難になったり、呼吸器官に負担をかけたりしてしまうことで喉頭虚脱など、他の病気を引き起こす可能性がある怖い病気となります。

2.喉頭虚脱

床に伏せて舌を出しているパグ

喉頭虚脱は喉頭の働きに欠かせない披裂軟骨という軟骨が弱まってしまうことで発症しやすく、呼吸時に披裂軟骨が気管側へ入りこんでしまうことで呼吸がしにくくなる病気です。また、喉頭室外反によって喉頭部分に負担をかけてしまったときにも発症しやすい病気としても知られていたりします。

放っておくと気管を塞ぐ割合が多くなってしまって、呼吸困難や窒息といった危険な症状を引き起こしてしまうそうです。治療法は喉頭室粘膜を切除するといった外科的な治療が一般的なようですよ。

3.軟口蓋過長症

こちらを見つめるシーズー犬

口腔内の天井部分にある柔らかい部分を軟口蓋というのですが、その部分が正常な状態よりも長くなってしまうことで呼吸がしにくくなってしまう病気を軟口蓋過長症といいます。

大きないびきをかいたり、呼吸困難などの症状が出ることが多く、重度になると窒息したり失神したりするなどの命に関わる症状を引き起こしてしまう恐ろしい病気です。軟口蓋が変形したことで病気を発症した場合は、軟口蓋を切除するなどの治療法が必要となるそうです。

4.鼻腔狭窄

ブランケットの上で眠っているパグ

鼻腔狭窄は一言で言うと、鼻の穴とその奥の鼻腔が通常よりも狭い状態となります。鼻の穴が狭いことで息がしにくく同時に気管や肺に負担をかけてしまう病気となり、いびきをしたりガーガーと息をしたりすることが特徴です。

一見「息がしにくいだけなのかな?」と安易に考えてしまうかもしれませんが、犬にとってはとても苦しいことといえますし、他の病気を発症する原因にもなりやすいので、症状を改善してあげる必要があるといえるでしょう。ちなみに鼻腔狭窄は、先天性である場合が多いそうですよ。

5.気管虚脱

芝生に立っているブルドッグ

気管虚脱は、筒状の気管が潰れて息がしにくくなる病気です。通常なら気管のまわりにある軟骨の働きによって気管が潰れてしまうことはないのですが、何らかの原因で軟骨に問題が起こると、呼吸をしたときに気管が潰れてしまって空気の通り道を塞いでしまうそうです。

気管虚脱になる原因は遺伝的なものだったり、リードを引っ張りすぎたりすることで気管周りを痛めてしまって発症してしまうなど、様々あるようです。

また、気管虚脱は治療しないとどんどん悪化していく病気となり、重症化してしまうと他の呼吸器系疾患と同じように、呼吸困難や失神、窒息を引き起こしてしまい命を失う危険があります。

咳やガーガーといった音を出しながら呼吸をしている場合は、気管虚脱の可能性がありますので少しでも気になる場合は、病院に連れて行ってあげてくださいね。

6.気管低形成

獣医師の診察を受けるフレンチブルドッグ

気管低形成は正常よりも気管が狭い状態になる病気です。気管虚脱は呼吸時に気管が潰れる病気となりますが、気管低形成は常に気管が狭まっている状態となります。

症状としては咳や呼吸困難が知られていて、治療法は手術を行わずに薬や注射などの治療で改善することができるそうですよ。

まとめ

何かを見つめるシーズー

いわゆる鼻ぺちゃ犬といわれる短頭種は、マズル(鼻周り)や呼吸器系の病気を発症しやすく、これらの病気を総称して『短頭種気道症候群』と呼ばれることが多いそうです。

呼吸器系の病気は咳やガーガーといった音のある呼吸をすることが特徴としてあるので、愛犬が咳や変わった音の呼吸をしているのを発見した場合は、なるべくすぐ病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。

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