犬が死んだらどうする?火葬の種類や供養の仕方、飼い主抹消手続きまで

犬が死んだらどうする?火葬の種類や供養の仕方、飼い主抹消手続きまで

愛犬が死んだら...そんなことは考えたくもないことです。しかし、いつか突然お別れの日は訪れます。亡くなった時のショックは大きく、何をしていいのか考える余裕はありません。愛犬との本当に最後の時間を悔いなく過ごせるように、「犬が死んだらどうするのか」を知っておきましょう。

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犬が死んだら最初にすること

安らかな顔で横たわっている犬

※画像は生きている犬です

体の状態を整える

愛犬が亡くなったら、その姿を見てパニックになったり、大きな悲しみや自責の念に襲われるでしょう。それは最期の時を一緒に過ごすことができたとしても、できなかったとしても同様です。号泣して何も手につかないかもしれません。しかし、愛犬が亡くなったら最初にしてあげなければいけないこともあるため、落ち着いて対処してくださいね

犬が息を引き取ると、死後硬直が始まります。犬が亡くなる時、目を開けたままや口が開いたまま、舌が出たまま、手足が突っ張ったままといった状態で亡くなることも多いです。すぐに冷たくなるわけではないため、まだ生きているのでは?という気持ちにもなるでしょう。

死後硬直はその犬によって個体差がありますが、大体2~3時間後には頭や足などの先のほうから硬くなっていくため、もし愛犬の最期に立ち会うことができたなら、硬直してしまう前に目や口を閉じてあげたり、足の関節を優しく折り曲げて体にくっつけてあげてくださいね。

最期に立ち会うことができず、死後硬直が始まって硬くなってしまっている場合は、無理に関節を曲げると関節が外れてしまったり、骨を折ってしまうことになるのでそのままにしてください。

亡くなった12~18時間後には、体の硬直が緩んできます。こちらも個体差があり、硬直が解けない場合もあったり、逆にまったく硬直しない場合もあるので、死後硬直が解けた場合では突っ張った足を直してあげることができます。

犬の目が閉じないということで悲しむ方も多いですが、犬の目の周りの皮膚はたるみが少なく、完全に閉じることができない場合がほとんどです。何度目を閉じても開いてしまうことは自然現象なので、苦しんだのではないかと悲しまないでくださいね。

次に行うことは、体を綺麗にすることです。犬が息を引き取ると、鼻の穴や口からは血が混じったようなピンク色の体液や、黄色い体液、肛門からは黒いタール便などが出てきます。これは人間でも同じなので、汚いと思わずにお湯で湿らせたタオルやガーゼなどで優しく拭いてあげます。

汚れた部分が綺麗になったら、体全体を硬く絞ったタオルで拭いてあげ、ブラッシングをします。爪が伸びていれば爪を切ってあげたり、足裏やつま先の毛をカットしてあげ、愛犬に今までの感謝を伝えながら気持ちよく旅立っていけるように綺麗にしてあげましょう。

中にはシャンプーをしてあげる方もいますが、生命活動を終えた犬の体に水分が含まれると腐敗の進行を早めてしまいます。乾かすためのドライヤーも熱風では同様の行為となるため、おすすめできません。どうしてもシャンプーしてあげたい場合は、水のいらないシャンプーなどを使用してくださいね。

遺体を安置する

犬が息を引き取ると、その直後から体内の腐敗が始まります。病気によっては亡くなる前から腐敗が始まっていることもあります。

頭部や腹部な水分が多く腐敗の進行が早いため、体を綺麗にした後はペットシートを敷いた上にタオルや毛布を敷いた段ボールなどに寝かせてあげ、頭部、首元、背中、胸部、腹部にタオルに包んだ保冷剤や氷、袋に入れたドライアイスなどを置いて冷やして安置します。

この時、おくるみを事前に用意していた方は、寝かせてあげてからそっと包み込むように体を覆ってあげましょう。犬用の棺を用意している方は、段ボールではなく棺に寝かせてあげます。

しかし、葬儀会社によってはおくるみや棺の素材に決まりがあったり、一緒に火葬することができないため、購入することを考えている方は事前に調べておいたほうがいいでしょう。

基本的に遺体の安置には-12度の環境が必要となります。とは言え、一般家庭でそんな環境をつくるのは不可能ですね。常温で夏場では1~2日、冬場では2~3日で腐敗してしまうため、部屋の中のエアコンの温度をできる限り下げておかなければいけません。

夏場や湿気の多い時期では寒いと感じる程度に設定し、冬場では暖房を使用している部屋は避け、涼しい部屋に安置してください。エアコンの風や外気に当たることも腐敗の進行を早めることとなるため、顔だけ出して体はバスタオルなどで覆ってあげましょう。

保冷剤や氷、ドライアイスはマメに取り換えることも忘れないでくださいね。保冷剤や氷、ドライアイスを使用することで、自宅でも1週間程度は安置しておくことが可能となります。

安置していても遺体から体液や便、尿など出てくることがほとんどです。その都度綺麗に拭き取ってあげてくださいね。また、葬儀会社によっては霊安室を用意している場所もあるため、自宅で安置が難しい場合はお願いするのも一つの方法かもしれません。

しかし、安置まで終わったら、最後の大切な時間を過ごすことも重要なことです。心臓が止まり、息をしていなくても体の中の細胞が完全に死滅するまでは24時間あります。愛犬の好きだったものをお供えし、これまでの毎日を振り返り、話しかけながら頭を撫でてあげたり、たくさんのありがとうと大好きという気持ちを伝えてあげましょう。

火葬の種類と流れ

火葬炉の中

立ち合い個別火葬

立ち合い個別火葬は、葬儀、お別れの時間、火葬炉でのお見送り、点火、お骨あげまで、人間の葬儀と同じようなことを行う方法です。葬儀会社、霊園、お寺に愛犬の遺体を運び、祭壇に寝かせ、お経をあげてもらいます。お焼香が終わるとお別れの時間となり、最期の時間を過ごします。

お別れの時間に決まりがないことも多く、心の準備ができたら職員さんに声を掛け、火葬炉へ移動します。自分で抱っこしていくこともできますし、無理であれば職員さんが運んでくれます。職員さんより「点火ボタンを押しますか?」と聞かれますので、自分で火葬炉に点火することも可能です。

火葬が終わるまでは大体30~60分程度です。終わったらお骨あげを自分で行い、骨壺に収め、骨壺袋に入れてもらい終了となります。時間としては1時間半~2時間くらいです。

費用は15,000円~100,000円と、葬儀会社や犬の体重で違ってきますが、体重5㎏以下の小型犬であれば16,000~20,000円が相場です。

点火の瞬間はとても辛いものではありますが、最期まで自分の手でお世話をしてあげたいと思う方は立ち会い個別火葬を選んでみてはいかがでしょうか。

一任個別火葬

一任個別火葬は、葬儀会社や霊園、お寺の職員さんに愛犬の遺体を預け、葬儀、火葬、お骨あげをすべてお任せする方法です。合同で行われるものではないため、葬儀後、骨壺に収められた愛犬のお骨を返してもらうことができます。

費用は15,000~100,000円と葬儀会社や犬の体重などで差はありますが、体重5kg以下の小型犬であれば20,000円~25,000円が相場となります。愛犬が焼かれる姿を見たくない、お骨を見るのは辛い、といった方は一任個別火葬を選ぶことも選択肢の1つではないでしょうか。

合同火葬

合同火葬は他の家庭の犬や猫などのペットと合同で葬儀を行い、みんな一緒に火葬されます。返骨されることはなく、そのまま職員さんの手で合同埋葬される形になります。合同火葬を行っているのは霊園、お寺などです。

合同火葬のメリットは費用が5,000円~10,000円程度と安いことや、みんな一緒で愛犬が寂しい思いをしなくて済む、ということですが、他のペットたちと同時に火葬されるため「愛犬の骨」が返ってくることはありません。

自分の手元にお骨を残したい、個別に埋葬したいと考えている場合では合同火葬は不向きとなるので、後悔しないためにもよく考えて決めましょう。

これまで、一通り火葬の種類や流れを見た上で、自分はどういった火葬を行うのが1番良いのかよく考えてみてください。また、わんちゃんホンポで行ったアンケートでは、下記のような結果になりました。

愛犬の火葬や供養をどのようにしたか教えてくださいのアンケート結果

※わんちゃんホンポアンケート「愛犬の火葬や供養をどのようにしたか教えてください」より抜粋

実際に愛犬の火葬や供養を行ったことのある飼い主さんたちのアンケートの結果を見ると、立ち会って個別火葬したという方が84%と多く、一任個別火葬では10%、合同火葬は6%と一任個別火葬や合同火葬が少ないことがわかりますね。

しかし、みなさん火葬され、9割以上の方が返骨を希望されているようです。お骨であれば腐ることもなく、お骨の1欠片でアクセサリーを作ることも可能です。実際に知人の女性は愛犬のお骨をネックレストップに埋め込み、肌身離さず付けています。

犬を飼っていない人にしてみればよくわからない心理かもしれませんが、犬を飼っていればいつも愛犬を感じていたい、という気持ちはよくわかるのではないでしょうか。

土葬の場合

「大切な愛犬を身近な場所に埋葬したい」と、自宅の庭に土葬する方もいるでしょう。基本的に火葬が推奨されていますが、火で焼いて熱い思いをさせたくない、焼いてしまうのはかわいそうなどという気持ちから、土葬する方も少なくありません。

私有地であればペットの遺体の土葬は認められていますが、土葬をするのであれば様々なことに気を付けなければいけません。遺体は埋めてすぐに土に還るものではないため、独特の腐敗臭を発します。腐敗臭はご近所トラブルとなるだけでなく、臭いにつられてカラスやイタチ、野良猫、虫などが集まってくることもあります。

臭いが原因で「迷惑防止条例違反」となるだけならまだしも、臭いで集まってきた動物に大切な愛犬の遺体を掘り起こされて食べられてしまう、という悲劇も考えなければいけません。

いくら埋めていても、大雨によって遺体がむき出しになってしまうこともあり、庭に愛犬の遺体が無残に散乱している、なんて姿を見たら、とてもショックを受けるでしょう。

自宅の庭に土葬すれのであれば、その土地を手放すことが永久的にないことも重要です。いつか土地を売るようなことになれば、土地を掘り起こされ骨がみつかって騒ぎとなることもあるかもしれません。せっかく静かに眠っていた愛犬の骨をぐちゃぐちゃにされ、他の建物が建ってしまうかもしれません。愛犬を永代的に供養することが果たしてできるのか?を考える必要があります。

また、遺体のはく製葬やフリーズドライを行っている葬儀会社もあります。いつまでも愛犬の姿を保ちそばに置いておけるというものであり、費用は約15万円~60万円程度と犬の大きさで異なります。しかし、よく考えてみてください。はく製にしてしまったら、自分が亡くなった後その愛犬のはく製はどうなるのでしょうか?

誰も供養することなく、ゴミとして処分されてしまったり、一人寂しく残されることを愛犬は望んでいませんね。火葬に抵抗がある方も少なくありませんが、どの方法が亡くなった愛犬にとって1番良いのかを自分の感情だけでなく考える必要があります。

葬儀会社や霊園、お寺、自治体で葬儀を行う場合、基本的に火葬となります。一言で「火葬」と言っても様々な種類があるので、火葬の種類と流れを知って、後悔のない葬儀を行いましょう。

葬儀会社の選び方

火葬してもらうための葬儀会社を選ぶには、慎重にならなければなりません。できれば利用したことのある方から紹介してもらうほうが安心ですし、きちんと場所を構えてペット斎場や霊園、納骨堂を運営している会社を選ぶことが大切です。犬の骨を残して火葬するということは、火葬炉の温度調整や時間調整といった技術が重要となります。

葬儀会社によっては骨を残すことができずにすべて焼ききってしまった、なんてこともあり、そうなると悲しみしか残りませんね。また、自宅に来てくれて火葬を行ってくれる訪問火葬では、様々なトラブルも問題となっています。年々厳しくはなっていますが、訪問葬儀社は届出が必要ない地域もまだあり、車と焼却炉があれば誰でも簡単に営業することができてしまうからです。

ペット斎場や霊園を構えている会社が行う訪問火葬では心配いりませんが、個人で経営しているような訪問火葬は注意が必要です。最初の金額は他の葬儀会社と変わらない20,000~80,000円程度を提示していますが、火葬を始めてから金額を釣り上げ、100,000円以上請求された方も少なくありません。

断れば遺体を生焼けで返すと言ってきたり、一任個別火葬で納骨までお願いしたらどこかに廃棄されていた、他の動物の骨を返された、といったトラブルも多いです。自宅のそばの霊園やお寺、葬儀会社に火葬をお願いすることになると思いますが、住んでいる場所によっては近くに犬の葬儀ができる場所がない、ということもあるでしょう。訪問葬儀は便利ではありますが、信頼できる会社であるかを調べることが大切です。

また、自治体でも犬の葬儀を行ってくれる場所もあります。一般的には葬儀とは名ばかりで廃棄物として普通のゴミとして焼却されてしまい、費用は1,000円程度です。しかし、地域によってはペット火葬を30,000~50,000円で行っていますが、合同火葬となることや使用する焼却炉はゴミ用の焼却炉となるので、返骨はありません。

続いて見て頂くグラフは、愛犬の火葬の際に棺に何を入れたかのアンケート結果です。

火葬の際、棺に何を入れましたか?

アンケートの結果では、好きだった食べ物と答えた方が40%と一番多く、続いておもちゃが23%、花が9%、服と写真がそれぞれ7%、その他が14%という結果になりました。

葬儀会社によって棺に入れられるものや量は異なりますが、みなさん愛犬を送り出す際に、愛犬が喜ぶもの、愛犬との思い出となるようなものを選んでいることは、どれだけ愛犬を大切に思っていたかが伝わってきますね。

この結果を参考に、いつか訪れるお別れの日、愛犬を火葬する際には棺に何を入れてあげるかを考えてみてください。

遺骨の供養について

霊園へ埋葬、海へ散骨など選択肢はいろいろありますが、遺骨をどのように供養しましたか?

遺骨の供養についてでは、自宅で供養と答えた方が71%と多く、霊園は18%、お寺が9%、散骨が2%という結果になりました。一昔前であればペット霊園が主流でしたが、近年では火葬して返骨してもらった後は、自宅で供養する方が多いようですね。

霊園やお寺では、合同供養塔に納骨・散骨すれば10,000~30,000円で永代供養が受けられます。合同碑に1度納骨してしまうと返骨してもらうことはできません。個別にお墓をお願いするのであれば、最初に200,000~300,000円支払い、毎年10,000円程度の維持費を支払います。

ペット葬儀社の納骨堂のほか、霊園やお寺でも納骨堂はあり、使用料として10,000~20,000円を毎年支払うことで納骨することはできますが、納骨堂の場合ではいつか引き取る必要もあるため、供養の方法はよく考える必要があります。

自分の気持ちが落ち着くまでは自宅で供養し、後にお墓に入れてあげるという考え方も一般的となっているため、後にご紹介しますが、焦って納骨することのないように注意してくださいね。

遺骨の供養の仕方

合同火葬でない限り、愛犬のお骨は1度返骨されることがほとんどです。そのまま納骨することも可能ですが、四十九日までは自宅で供養することが一般的となります。愛犬が気に入っていた場所や家族の集まるリビングなどに祭壇を作り、好きな食べものやおもちゃ、首輪や洋服、お花や写真などをお供えし、四十九日まではお線香を毎日1本だけあげるようにします。

四十九日法要を迎えるまでは、ご飯やお水などは愛犬が元気に過ごしていた時のように毎日お供えしてください。

自宅で供養する

自宅で供養することに、成仏できないのではないか、縁起が悪いのではないかと抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、手元供養とも言われる自宅での供養は、近年人間でも行われることのある立派な供養の方法です。

どこに埋葬するかが問題ではなく、愛犬の冥福を祈る気持ちや毎日のご飯やお水、お線香をあげるなどの日々のお勤めを行うことで自宅でも供養することが可能です。

震災などがきっかけで霊園から引き取る方や、自分が死んだら一緒にお墓に入れてもらうために今は自宅供養をしているという方も多くなりました。

自宅での供養はいつか納骨が必要となりますが、近年ではペットと一緒に入れるお墓もたくさんあります。愛犬のお骨をどうするか、自宅で供養しながらしっかり考えることもできますね。

また、自宅での供養では、お骨にカビが生えないように定期的に骨壺の蓋を開けて湿気を逃がしたり、骨壺に食品用の乾燥剤を入れるなどの工夫が必要となります。カビが生えてしまった場合は、新聞紙などの上にお骨を出して天日干しをしてあげなければなりません。

骨壺は湿気の少ない場所に安置することや、骨壺袋に湿気防止のものを選ぶなど、お骨の保管方法にも気を遣ってください。基本的に骨壺は葬儀とセットになっていますが、予め持参していく方もいます。

最近では自宅保管用の可愛らしい骨壺も販売されているので、そういったものを用意して保管してみてはいかがでしょうか。

エスケー エンジェルパールピンク骨壺 85004 4寸
¥3,493円(税込)

霊園、お寺で供養する

霊園やお寺で合同火葬を行った場合では、そのまま合同墓や合同供養塔などに納骨されます。霊園やお寺では、合同葬儀を行った後に個別火葬を選択する、個別葬儀を行い個別火葬を選択するなどいくつかの選択肢があり、どの方法にするかは自由です。

霊園やお寺に限らず、他の場所で個別火葬を行って返骨されたお骨を、後日霊園やお寺に納骨し供養してもらう場合では区画を借りて墓石を建てて個別に埋葬する方法や、個別に納骨堂に預ける方法、合同墓や合同供養塔に納骨・散骨する方法など様々なバリエーションから選ぶことができます。

霊園によっては樹木葬や花葬などができる場所もあるため、どこの霊園に納骨するかを事前に調べておくといいでしょう。ただし、あまりにも遠い場所を選んでしまうと、なかなか足を運ぶことができない、なんてことにもなってしまうので、注意してくださいね。

費用については「遺骨の供養について」で説明したので省略しますが、他の犬と一緒に供養されることで愛犬が寂しい思いをしないで済む、という気持ちからペット霊園やお寺での供養をされる方も少なくありません。

しかし、霊園やお寺の合同墓や合同供養塔などに納骨・散骨してしまうと、返骨してもらうことができなくなるため、後悔する方も多いようです。霊園やお寺では定期的に供養してもらえたり、合同墓や合同供養塔では永代供養というメリットはありますが、埋葬方法はしっかり考えて決めるようにしてくださいね。

散骨、山林葬など

愛犬が好きな場所だからと、海洋葬や山林葬、樹木葬、空中葬などの散骨を行う方も少なくありません。あくまでも散骨となるため、お骨をそのまま埋めることはできないので注意してください。

残念ながら現在の法律では、愛犬のお骨は「廃棄物の処理および清掃に関する法律・第2条・第1項、第2項」により一般廃棄物扱いになってしまいます。大切な愛犬がゴミ扱いされてしまうのは悲しいことですが、法律上では廃棄物となってしまいます。

私有地以外の場所にお骨のまま埋葬してしまえば「公益の利益に反してみだりにゴミや鳥獣、その他の汚物または廃棄物を捨てた者」となり、軽犯罪法違反となります。廃棄物の不法投棄となり、場合によっては罰せられることもあるため、どこでも好きな場所に埋葬できるわけではないのです。

散骨に関しては法律があるわけではなく、パウダー状に粉砕したお骨をどこに撒くかは飼い主さんの節度にお任せとなっています。人間の散骨の基準で考えれば、他人の自宅の私有地や住宅地、漁業権のある港、観光地のそばでなければ散骨は可能です。

お骨を自分で粉砕することもできますが、大切な愛犬のお骨をパウダー状になるまでひたすら砕くという行為は、抵抗がある方もいるでしょう。骨の形が残っていると不法投棄や業務妨害として罰せられてしまうこともあるため、火葬の際に葬儀会社に粉砕をお願いするか、3,000円程度の費用を払って専門の業者にお願いしたほうが安心ですね。

法要のスケジュール

個別で火葬してもらって場合は、手元にお骨が返されます。愛犬が亡くなったことで悲しみに明け暮れる日々を過ごす方も多いでしょう。心にゆとりがなく、ちょっとしたことでも愛犬を思い出し、後悔と謝罪の気持ちが襲ってくることも多々あります。

しかし、いつまでもお骨をそのままにしておくことはできませんね。自宅で手元供養するにしても、霊園やお寺で供養するにしても、散骨や山林葬などにするにしても、いつお骨をどこにどう安置するのかを知って、正しく供養してあげなければ愛犬は安心して休むことができません。

近年では、愛犬を我が子のように思い、手厚く供養したいという飼い主さんも増え、人間のように法要を行う方も増えてきました。愛犬が亡くなった日を1日目と数えて、7日目が初七日になります。初七日は、愛犬が気に入っていた室内のどこかかペット仏壇にお骨を安置し、お供えものやお経をあげ、愛犬が道に迷わず虹の橋のたもとに行けるように祈ってあげましょう。

そして、愛犬が亡くなった日から48日後が四十九日法要を行う時です。霊園やお寺で四十九日法要を行う場合では、お供えものとお布施を持って、できればフォーマルな服装でその場所に向かいます。納骨する心の準備ができていればお骨も持って行き、そのまま納骨となります。

自宅で四十九日法要を行う場合は、お骨を安置している場所にお供えものを用意し、お線香を手向けお経をあげます。この時、自宅にお坊さんをお願いすることも可能ですし、自分でお経を読んでもかまいません。気持ちが大切なので、犬の法要ではお経に関して必然ではないとされています。

四十九日が過ぎればお線香の本数に決まりはなく、毎日あげる必要もありません。愛犬の百か日、誕生日や命日だけお線香をあげるという方もいれば、四十九日を過ぎても毎日あげる方もいます。特に決まりはありませんが、節目の日にはお線香をあげるようにしましょう。

家族やお友達が集まって愛犬の四十九日法要を行う場合は、その後にみんなで会食を行います。四十九日は亡くなった愛犬の節目の日ですが、残された人の心の整理をする期間でもあります。納骨を行う日になりますが、必ずしも四十九日に納骨を行う必要はなく、心の準備ができてから、というのが一般的です。

手元供養にするのか、自宅の庭に埋めるのか、霊園やお寺、納骨堂に納骨するのかなど、考えておくといいでしょう。四十九日を迎える前にお盆がきてしまう場合では、その翌年が初盆となるため注意してくださいね。

また、関西地方では四十九日の数え方が亡くなった日の前日とする地域もあります。お盆も関東地方では7月15日としている地域があるため、住んでいる地域の法要の日時について調べてみてください。

霊園やお寺で合同火葬を行った場合ではそのまま納骨されてしまいますが、四十九日法要を行うための通知が届きます。お供えものなどに制限がある場合もありますが、できればフォーマルな服装で参加するようにしましょう。

人間では亡くなってから100日目に百か日法要がありますが、犬を含むペットではあまり執り行われることはありません。行う場合は四十九日法要と同じように執り行い、家族やお友達などで集まりお空にいる愛犬が安心できるように愛犬の楽しい思い出話をしましょう。

愛犬が亡くなった日から1年目が一周忌法要、2年目が三回忌法要となります。お坊さんを自宅に呼ぶことも可能ですが、納骨堂やセレモニーを持つ葬儀会社では、合同で供養祭や法要を行っていることもあるので、合同火葬を行った場合では参加するのも1つの方法ではないでしょうか。

市役所などで手続きをする

書類にハンコを押そうとしている女性

市役所などで必要な手続きとは

愛犬が亡くなって葬儀を行った後、気分的に落ち込んでいる辛い時期ではありますが、亡くなった日から30日以内に愛犬の登録を行っている市区町村へ「死亡届」を出さなければいけません。死亡届を出さずにいると、「狂犬病予防接種のお知らせ」が届きます。

封筒が届くことによって愛犬が亡くなったことを実感させられるだけでなく、狂犬病の予防接種は義務となっているため、予防接種を行わなかった義務違反として20万円以下の罰金を請求されることもあるので死亡届を出すことは忘れないでください。

また、血統書のある犬の場合では、血統書の返却が必要となります。JKC(ジャパンケンネルクラブ)など、愛犬の登録団体にも連絡をしてくださいね。

死亡届の提出方法

死亡届の提出は、市役所、区役所、保険センター、保健所など地域によって場所が異なりますが、登録した場所に直接出向くか、市区町村のHPから申請書をダウンロードし記入して郵送するか、電子申請書に入力します。

死亡届の記入しなければいけないことは、提出者の住所、名前、電話番号、犬の所有者、犬の所在地、犬の名前、登録番号、死亡年月日、犬の死亡時の所有者です。犬鑑札と狂犬病注射済票は返却しなければいけないため、必ず持っていきましょう。

郵送や電子申請を行っても、結局は犬鑑札などの返却のために市役所などに足を運ぶことになるので、直接出向いてしまったほうがすぐに手続きが終わります。死亡届の提出と犬鑑札、狂犬病注射済票を返却することで飼い主抹消手続きが完了となるため、悲しいですがきちんと手続きを行いましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 MOCOばあば

    うちの可愛い娘(トイプードル)が今年7月悪性の脳腫瘍でこの世を去りました、9歳9ヶ月でした、まだまだ一緒に居られると思っていましたが突然倒れ1ヶ月の看病の末、最後は眠る様に息を引取りました、ペット葬祭で個別火葬をお願いしました、お骨は全て灰まで持ち帰り今は私が作った祭壇に居ます、四十九日、百か日の法要もペット霊園で行ないました、今私が出来る事は毎日お線香をあげ骨壺を抱きしめる事です、この先近くの霊園でお墓を建ててあげたいと思っています、今はまだ亡くなった娘を毎日抱きしめたいのでそばに居て欲しいです。
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