犬の終活で絶対に決めておくべき『5つのこと』

犬の終活で絶対に決めておくべき『5つのこと』

最近、愛犬の人生(犬生)の終わりに向けた活動『終活』をする飼い主が増えているそうです。愛犬の終活をすることで飼い主の気持ちを整理しやすくなり、心に余裕が無くなった場合でも対処しやすくなるといえますよ。

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1.愛犬と一緒にやりたいことをリストアップ

犬の顔を手で包む飼い主

犬の終活は、言葉の通り愛犬の人生(犬生)の終わりに向けた活動となります。終活に興味あるけれど、どんなことを決めれば良いのか分からない……。そんな飼い主はたくさんいるのではないでしょうか。

犬の終活の場合は亡くなったらどう弔ってあげるか。といったこと以外にも、シニア犬になって介護が必要になったときにどうするか、大病を患ったときに延命治療をするかどうか。といった一緒に生活していく中で起こる可能性があることも、あらかじめ考えておく必要があります。

また、犬は自分でやりたいことがあっても飼い主がいないと何もできません。ですから、愛犬が悔いなく充実した一生を過ごせるように、飼い主が代わりに愛犬と一緒にやりたいことを考えたり、愛犬がやりたいと思っていそうなことを考えてあげたりしなければいけないのです。そして、それも立派な終活の1つとなります。

というわけで、まずは愛犬と一緒に楽しみたいこと。愛犬の喜びそうなこと。一緒に出掛けたい場所。などを考えてまとめていきましょう。愛犬が一生を終えるまでに一緒にやるべきことをまとめて少しずつ実行していくことで、飼い主、愛犬ともに後悔のない幸せな時間を過ごせるようになるといえますよ。

2.介護が必要になったときどうするかを決めておく

ストローで水分補給をする老犬

人間も犬もいつかは年老いて体が衰えていきます。ときには介護が必要になる場合もあるかと思います。ですので、愛犬がシニア犬になって体が衰えたり病気を発症したりしたときに、介護が必要になったらどう対処するか。といったことを決めておきましょう。

例えば、家族と一緒に愛犬と生活しているのでしたら、愛犬の介護が必要になったとき、どう役割分担をするのか。昼は誰が面倒を見て、夜は誰が世話をするのか。といったことを簡単にでも良いので決めておくと良いと思いますよ。

また、できるかぎり愛犬の世話は最後まで飼い主がするのが望ましいですが、飼い主によってはどうしても介護をするのが困難になってしまう場合もあることでしょう。飼い主自身が大病を患って愛犬の世話はできるけど、介護をするのは困難……といったケースもなかにはあるそうです。ですから、そういった万が一のときのために、自宅から近くの老犬ホームを調べておくのも必要といえるかもしれません。

3.もしものときに延命治療をするかどうか

ソファーで話し合う家族

愛犬が一生を終えるまでずっと元気に過ごしてくれるのが理想的だといえますが、残念ながらシニア犬になると大きな病気を発症してしまう可能性があります。犬によっては延命治療が必要となることも少なくありません。

愛犬の大病が発覚した直後は、おそらく飼い主やご家族全員が混乱してしまうことと思います。実際に私も今までに何度か経験したことがあるのですが、とっさにどういった方向で対処していくのかを判断するのが困難になってしまいました。手術や薬で完治させるほどの症状でしたら治療をすればいいのですが、中には副作用が厳しい薬を飲んでも症状が良くならず、苦しみながら延命させることしかできない場合もあったりします。

ですので、もし愛犬がそんな命に関わる病気になったらどうするか?治療が困難な病気やケガをしたらどうするか?ということを、愛犬が元気なうちに家族で話し合っておくことをおススメします。
例えば……、

  • 大病を患ったときにどこまで治療や検査をしてもらうか
  • 完治する見込みがなくても少しでも長く生きてもらうために延命治療をするか
  • 痛み止めだけをもらって、なるべく苦痛を与えないように余生を楽しんでもらうか

ということを話しあいましょう。飼い主の考え方や経済面などによって答えが大きく変わってくると思いますので、時間をかけて家族でゆっくり話し合ってくださいね。

4.供養の方法を決めておく

ペット供養のろうそく

悲しいことですが、愛犬とのお別れはいつか必ずやってきます。愛犬が亡くなったときは、きっと頭の中が真っ白になって何も考えられなくなってしまうことと思います。中には愛犬の死を受け入れられず埋葬や供養をきちんとできなかったり、何日も愛犬の遺体を放置したりしてしまう人もいるそうです。

私も今まで3匹の愛犬が旅立つのを見送った経験がありますので、「愛犬と離れたくない!」「愛犬が亡くなってしまったなんてウソだ!」と、思ってしまう気持ちやツライ気持ちはすごく分かります。しかし、愛犬が亡くなったあとも最後までシッカリ面倒を見て旅立たせてあげるのが飼い主の役目となります。ですので、愛犬が亡くなって心が深く傷ついても悔いのないように、ちゃんと弔ってあげられるように、今から亡くなってからのことを決めておくようにしましょう。
決めておきたいことは主に以下の通りです。

  • 埋葬方法をどうするか『火葬』か『土葬』、または『自然葬』か
  • お葬式をせずに火葬だけをする場合は、近所で火葬してくれる場所を見つけておく
  • お葬式をしてあげたい場合は、近所でペットのお葬式ができる場所を探す
  • お墓や仏壇を用意するかどうか

愛犬が亡くなったときのことを想像するだけでもツラくなってしまうと思います。ですが、元気なうちから愛犬が旅立った後のことを考えておくと、ある程度心構えをしておくことができますし、より愛犬と幸せな時間を過ごせるようにしよう!と思えるようにもなりますので、できる限りキチンと決めておきましょう。

もし、「自分では上手く決められない」という場合は、ペットの葬儀をお手伝いしてくれる会社がありますので、そちらに相談してみるのも良いと思いますよ。プロの方々と一緒にどうするか決めておくと安心できますし、あなたの心が深く落ち込んでいるときでも一緒に手伝ってくれるので、とても心強い気持ちを持ちながら愛犬を見送ることができるといえるでしょう。

5.連絡したい人や場所をまとめておく

ノートにメモを取っている人

愛犬が旅立ったら、心が落ち着いてからで構いませんので愛犬が今までお世話になった人や病院、トリミングのお店などに連絡できるよう、前もって連絡したい人や場所をまとめておくと良いですよ。愛犬の代わりに飼い主であるあなたが「今までお世話になりました」とお伝えするのも大切なことといえるでしょう。

まとめ

ソファーで眠る柴犬

今回は犬の終活についてお伝えしました。犬の終活をする意味は主に2つあります。1つは『今後愛犬の身に起こるべきことに対して冷静に対処できるようになる』というもの。実際に愛犬に何かあったときのために素早く対応できるようにあらかじめ決めておく。そういった意味で終活をする人が多いと思います。

もう1つは、飼い主の心に”愛犬がいつかはいなくなってしまう”という現実を受け入れてもらうために犬の終活があるのだと感じています。近年、ペットではなく家族として犬と一緒に暮らす人が増えてきています。そういった方々は、愛犬が亡くなったときに現実を受け入れることができなくて、心の病気『ペットロス症候群』になることが多いそうです。

犬の終活を行うことで、ペットロス症候群になる可能性がゼロになるわけではありませんが、少なからず現実を受けいれやすくはなると感じています。また、終活を行うと愛犬とずっと一緒にいることはできないことを嫌でも理解することになるので、「少しでも多く愛犬と一緒に幸せな時間を過ごしたい」そう強く感じるようになることでしょう。

ですので、愛犬が旅立つことを想像するだけでとてもツラい気持ちになってしまうとは思いますが、ぜひ犬の終活をすることをおススメします。愛犬と一緒にいられる時間をより幸せに過ごせると良いですね。

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