犬の貧血の症状と原因。予防法と早期発見方法!

85794view

犬の貧血の症状と原因。予防法と早期発見方法!

犬の貧血とは、どんな症状がでて、どんな治療をするのかを調べてみました。また、効果的な貧血予防など、どんなものがあるかもまとめてみました。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬

この記事を書くにあたり、犬の貧血とは一体どのような症状が出て、どういった治療法があるのかなど調べてみました。

我が家は3匹の多頭飼いなので、もしかしたら飼い主の知らないところで貧血の症状がでるかもしれないので、もしもの時のためにもしっかりと勉強しておきたいと思います。

犬の貧血は、どんな症状が出るの?

体の各器官に酸素を運ぶのに十分な赤血球を持っていない状態、または、赤血球の数が減少する状態が、”貧血”です。

犬が貧血を起こす原因となる症状について

出血から起こる貧血、中毒による貧血、自己免疫性溶血性貧血、寄生虫によって起こる貧血、赤血球の生産不能、再生不良性貧血などがあります。

出血から起こる犬の貧血(失血)について

  • 怪我によっておこる出血
  • ノミなどの寄生虫による失血
  • 胃潰瘍など、内臓疾患による出血
  • 臓器の潰瘍
があります。

中毒による犬の貧血(化学物質中毒)について

犬の場合だと中毒というのは、よく耳にするものでは、ねぎ中毒ではないでしょうか。

たまねぎやネギ類を犬が食べてしまうと、ねぎ中毒になることがあります。ねぎ中毒になると、赤血球が破壊されてしまい、赤血球の数が減少してしまい、貧血になってしまいます。

自己免疫性溶血性貧血(じこめんえきせいようけつせいひんけつ)について

自己免疫性溶血性貧血の症状

犬の溶血性貧血というものは、赤血球を自分の体の一部のものではない異物として認識して、本来は侵入したウィルスなどを撃退する免疫機能が自分の赤血球を壊していく状態です。

赤血球を壊していってしまうので、赤血球が減少、またはなくなってしまうので、知らずに放置してしまうと、死亡してしまいます。

どの犬種でもおこる可能性がある貧血であり、また、遺伝的ものもあるといわれています。

まぶた

自己免疫性溶血性貧血の症状は、

  • 食欲不振
  • ぐったりしている
  • 元気がない
  • 呼吸困難になる(呼吸が速くなる)
  • 無気力
  • 落ち着きがない
  • 頻脈
  • 歯肉やまぶたの裏が、白っぽいまたは、青白くなっている
  • 黄疸
  • 尿が赤茶色になってくる
  • 肝臓や脾臓が腫れてくる

です。

さらに、内臓疾患からくる犬の貧血は、便の色が黒っぽい色になり、タール状のようになってきます。

自己免疫性溶血性貧血の原因

遺伝

自己免疫性溶血性貧血を遺伝的に受け継ぎやすい犬種は、アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュコッカースパニエル、プードル、コリーなぢがいます。

発症年齢は、2~8歳くらいで、メスに多いといわれているそうです。

自己免疫的

免疫は、体内に入ってきた異物に対して、攻撃するものですが、免疫機能が誤作動をしてしまい、自分の赤血球を攻撃する事です。

新生子溶血

別名新生子同種溶血減少とも呼ばれています。

生まれたばかりの子犬の赤血球を、母親の母乳に含まれている抗体がそれを、攻撃してしまうことです。

自己免疫性溶血性貧血の治療

輸血

犬の貧血状態が重度であれば、輸血が必要になります。

内科的治療

異常な免疫反応を抑制するためにステロイドなどの投与を行い、それ以外にも現れる症状に対して治療を行います。

外科的治療

内科的治療を数か月続けても、快方に向かわない様でしたら、主に赤血球の破壊に関係してくる、脾臓の摘出手術を行います。

寄生虫によっておこる犬の貧血について

ダニに寄生しているバベシアという原虫で、ダニが犬を吸血して感染してしまいます。感染すると、赤血球が破壊されて、赤血球の数が減少してしまい、貧血になってしまいます。

こちらは、動物病院の検査で発見できるものなので、発見は早いに越したことはありません。

赤血球の生産不能による犬の貧血について

別名非再生性貧血ともいわれる貧血です。赤血球を生産することができないため、赤血球はみるみる少なくなってしまいます。

この原因は、様々な事が考えられます。

原因

骨髄の病気による貧血

リンパ腫や白血病で、赤血球がつくれなくなる

薬剤の副作用

薬剤の副作用で、骨髄の働きが弱ってしまい、赤血球が作れなくなってしまいます。

炎症性疾患

内臓などの炎症により骨髄の機能不全がおきて、赤血球が少なくなってしまいます。

腎不全

赤血球を作るように、指令を出しているホルモンエリスロポエチンが腎不全によって、腎臓で作られなくなります。

犬の再生不良性貧血について

犬の再生不良性貧血の症状について

  • 微熱がだらだらと続く
  • 疲労感
  • すぐに疲れてしまう
  • 元気がない
  • 口腔粘膜が青白くなる
  • 白血球が減少による免疫力の低下
  • 血小板の減少による点状出血

再生不良性貧血の原因

免疫の乱れ

自分自身の骨髄を異物と誤認識してしまい、それを攻撃してしまう

腎不全

赤血球を作るように、指令を出しているホルモン”エリスロポエチン”が腎不全によって、腎臓で作られなくなる。

感染

パルボウイルス感染症、または、エールリヒア症などが原因になるといわれています。

化学物質・薬

エストロゲンなどの化学物質、クロラムフェニコールやセファロスポリンなどの抗生剤、免疫抑制剤や抗がん剤が原因になることもあります。

※エールリヒア症の”エールリヒア”とは、マダニが媒介するもので、犬にも感染します。

犬の貧血のためのその他の対策

ハーブ(犬の貧血に役立つハーブ)

サプリメント

貧血にとって、ビタミンは必要なものです。ビタミンB群は、赤血球の生に必要になります。

食事より

赤血球を作るのに必要なものは、鉄分、タンパク質、ビタミンB12です。

犬の貧血で、日ごろから気を付けておきたいことについて

犬

貧血は、身近な病気でもあると思います。

人間の貧血は、とってもわかりやすいですが、言葉を話さないい犬の貧血を見抜くのはとっても難しいかもしれません。

日頃から、スキンシップをとるという意味をかねて、分かりやすい場所では、犬の歯茎や、犬のまぶたの裏などを、毎日観察しておくと、状態の異変に早く気づき、早期発見につながると思います。

最後に

犬の貧血ときいて、貧血自体は身近な症状でもあるのに、なかなかパッとしないというか、どういう状態を指すのかイメージするのも難しいですよね?

人間なら、立ちくらみなどのわかりやすい症状があるのですが、犬がフラフラしていても、飼い主さんは、あまり気づかなかったりと・・・・・こういった見落としが、一大事になってしまうこともたくさんあるので、毎日、愛犬とスキンシップを取りながら、愛犬の健康な時の体の状態を把握し、観察していくと、貧血などの症状の早期発見ができると思います。

我が家は3匹の多頭飼いなので、それぞれ子の毎日の様子をしっかりと観察管理していこうと思います。

大切な家族の一員である愛犬は、飼い主さんがしっかりと守ってあげてくださいね!愛犬と飼い主さんが健康で長生きできて、素敵な思いでがたくさんつくれるといいですね!

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

【教えて!】犬の貧血について

わんちゃんが貧血になった時の対処法を教えてください!また、貧血が病気の兆候だったことがあるわんちゃんの飼い主さんはその時のご経験を教えてください。

  • 女性 レディシーズー

    こちらの記事を拝見して、一言で「犬の貧血」と言っても原因が様々で、特定するのも簡単じゃない事がよく分かりました。先だって我が家の犬が正しく「貧血」と診断され、どのタイプか今検査中です。なかなか判定が出ない事に焦りの様なイライラをつのらせていましたが、正しく判定しないと治療がしにくい事もよく分かります。ここはお医者さんの判定を待って確実に治療にしたいと思います。※普段のチェックも大事ですね(^^;
  • 女性 ポンナナ

    我が家の愛犬(フレンチブンドッグ11歳)突然、食欲が無くなり、調べたら、貧血。その他の値は全て正常でしたが、1週間後、立ち上がれなくなり、レントゲンとエコーで、脾臓に何かありそうとなり、緊急手術。犬に貧血が有ることも、脾臓という臓器の事も知らなかったのですが、1日手術が遅かったら、命は無かったと医師から説明を受けました。病理検査の結果、肉腫(悪性の癌)でした。余命宣告を受けながらも抜糸迄こぎつけました。毎日、大好きと伝えています。
  • 40代 女性 えみ

    シーズーとマルチーズのミックス犬です。鼠径ヘルニアを持っています。5月まで1時間も散歩できていたのですが、最近は10分程度で疲れやすく呼吸も荒いです。検査料金が知りたいです
  • 女性 匿名

    コーギー♂推定11歳、3月に呼吸が早く歯茎が若干白くなり、5月初め、3つ目の病院でその日に非再生性免疫介在性貧血か赤芽球癆と診断、輸血を受けました。現在輸血2回、毎日免疫抑制剤とステロイドと抗生剤を飲んでいます。病院はこの病気に詳しく設備が整っているところをお勧めします。検査料金は病院によりますが、それよりも毎日飲ませる免疫抑制剤がお高いです。一応、うちのコは初日輸血をしたので、院内の血球検査と細胞診、外注の血液塗抹検査と薬代7日分を含み約7万円でした。現在週1回通院中で、血球検査と薬代で約15000円ほどかかっています。
  • 30代 女性 さくら

    うちの犬はマルチーズです。トリミングに行って帰ってきたら、身体中の皮下血腫。ビックリして病院につれていきました。介在性血小板減少症で、ステロイド内服中。でも、一時的に血小板が増えても、ステロイドを減らすと血小板が増えません。 。心配です…
  • 女性 サビコ

    私の愛娘だったシベリアンハスキーのサビィが4才の時に、温かい日に外で顔を見ていると何かがおかしい?なんだろう?と見つめていると、いつもは大きい耳の中はピンク色なのに真っ白!
    驚いて口の中を見ると歯茎も真っ白!まるで血が通っていないような、貧血なの?
    異常な事態ですぐに獣医に診せると病名は「再生不良性貧血」。自分の白血球が赤血球をウイルスと勘違いし攻撃をしかけ血液中の赤血球が激減してしまい重度の貧血状態に。
    医師には「覚悟してください」と言われ、待合室でワンワン泣きました。
    幸運にも医師が素晴らしい方で「絶対助けますから」と言って頂き、本当に助けて下さいました。
    治療は週に1度の血液検査と薬の名前は忘れましたが投薬で、4ヶ月程で血液はなんとか正常な数値になりました。
    その後3年程して再発した時は、女の子なので1度数値が落ち着いても、生理がきて出血した時に 亡くなる可能性が高いということで避妊手術をしました。
    2度も命の危機にさらされながらも14才4ヶ月生き抜いてくれました!
    今は虹の橋のたもとで私が来るのを待ってくれていると思います。
  • 40代 女性 かえで

     今飼っている、わんちゃんが貧血で倒れたことがあります。
     ある日に、お鍋で煮た白菜と豚肉を与えていた数時間後に、吐くし、ふらふらしているしで、おかしいなと思い、原因を考えてると、さっきのお鍋でネギを一緒に煮ていたことに気がつきました!
    少量でしたが、体が小さいために中毒を起こしたのかもと思い、すぐに、獣医さんに診ていただきましたら、やはりネギ中毒でした。
    すぐに、注射と点滴治療が始まりました。歯茎が白っぽくなっていたので、貧血を起こしていました。
    すごく、反省しました。気を付けなければいけないのに、申し訳ない!とわんちゃんに謝りながら治療を見守りました。
    一晩入院して様子を見ていただきました。
     退院してから二日目には元通り元気になり、走り回っていました。
    ひやりとした出来事でした!
     中毒は何種類かあるので、普段から、気を付けてやらなければなりませんね。
  • 50代以上 女性 やねん

    今、まさに我が家のMDが貧血状態です。
    実は1月の末に様子が変だったので獣医に行きました。
    そこで「溶解性貧血症」だと診断されてしばらく通院しましたが
    2月10日にとても様子が変になりその獣医に行ったら
    「次の日まで存命なら日曜日でも見ると」言われました。
    そしてその日だんだん様子がおかしくなり
    夜に救急センターに連れて行ったら
    肝臓に腫瘍が複数出来ていてそれが破裂して極度の貧血状態と診断されました。
    担当医にこのまま緩和ケアで終わらすか
    望みは少ないが輸血をするかと言われました。
    私は、少しでも希望があるならと、輸血を頼みました。
    そして、普通なら副作用の検査をするのですがその時間さえ間に合わないほどの重篤だったので先生の判断ですぐ輸血を始めました。
    幸いな事に副反応もなく何とか存命しました。
    何とか改善になりそうだったのですが
    2月21日にまた出血していまいました。
    その時にもう駄目かと思いましたが
    今回も何とか乗り切ってくれました。
    ですが、今酷い貧血状態が続いています。
    自らごはんを食べようとはしないので今はシリンダーで食べさせています。
    臓器もあまり良い状態ではありません。
    今は違う獣医に通っていますがそこでは
    点滴と止血剤と抗生物質を投与されるだけです。
    このままでいいのでしょうか。
    何か良いアドバイスがあれば教えてください。
    ツイッターかアメブロで「やねん」で書いてます
  • 20代 女性 さお

    お盆に実家に帰った時、クッキー♂チョコ♂(シーズー)がいるのですが、久々に見たら、クッキーは普通、チョコが明らかな痩せ方、ガリガリになっていまして、最初夏バテで、痩せてるのかなとも思いましたが、明らかに病的な痩せ方だなーと気づきました。14歳で高齢です。それもあるのかなと思いましたが、今日母が動物病院に連れていき、見てもらったら「貧血」とのことを聞き、えー!となりました。病院で預かるとのこと。犬の貧血も、早めに気づいてあげないと生命に関わりますね。離れて暮らしてますが、心配で心配で。。なにもしてあげれないのが残念な気持ちです。どうしたら良いですかね?14歳でも、貧血は治り元気になりますかね?
この記事をシェアする
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

【教えて!】犬の貧血について

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。