ラブラドールレトリバーの性格!犬種の特徴、しつけのコツや飼い方のポイントについて

ラブラドールレトリバーの性格!犬種の特徴、しつけのコツや飼い方のポイントについて

ラブラドールレトリバーはとても賢い性格だと言われており、警察犬や盲導犬、災害救助犬などのさまざまな分野で活躍しています。これからペットとして迎えようと考えている方は、ラブラドールレトリバーの性格や飼う際の注意点について、もっと詳しく知っておきたいと思うのではないでしょうか。今回はラブラドールレトリバーの性格や特徴、しつけのコツやポイントをご紹介します。

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ラブラドールレトリバーの性格

ラブラドールレトリバー

賢く冷静

ラブラドールレトリバーの賢さは、多くの犬種の中でもトップクラスと言われています。理解力や順応性も高く、しつけやトレーニングにも素直に応じる性格です。どんな状況においても冷静に物事を判断できる性格をしています。

穏やかで優しい

温和で優しい性格をしているラブラドールレトリバーは、飼いやすさという面においても人気の高い犬種です。人や他の犬に対して攻撃的に向き合うことがなく、小さな子供や高齢者がいる家庭でも安心して飼うことができます。

人懐っこい

自分から積極的に他の犬や人に寄っていく性格のラブラドールレトリバーは、ドッグランなどの交流の場でも人気者です。一方で、警戒心が薄くどんな相手にもフレンドリーに接してしまう性格のため「番犬には向かない」と言われています。

遊び好き

ラブラドールレトリバーの子犬期はやんちゃな性格の子も多いようです。好奇心に溢れいたずら好きで、家中を散らかして家族をびっくりさせることもよくあります。ラブラドールレトリバー自身は無邪気に遊んでいるつもりでも、人を驚かせてしまうこともあります。性格を見極めて早めにしつけを行う事で力をコントロールしておきましょう。

ラブラドールレトリバーの特徴

ラブラドールレトリバー横向き

大きさ

  • <オス>体重:約30~35kg/体高:60cm前後
  • <メス>体重:約25~30kg/体高:55cm前後

ラブラドールレトリバーは大型犬に分類されます。オスの体重は約30~35kg、体高60cm前後で、メスの体重は約25~30kg、体高55cm前後になり、オスの方が一般的に大きくなります。

体の特徴

ラブラドールレトリバーの体は筋肉質で、背筋がまっすぐ水平に伸びています。通称「オッターテイル(カワウソのような尾)」と呼ばれるしっぽは、根本が太く丸みがあり、先端になるにつれて細くなっているのが特徴です。水猟犬であった名残りから、足には水かきが付いています。水遊びを好む性格も水猟犬として活躍した歴史から本能的に好むようです。

頭部は横幅が広く、鼻と額の間にあるくぼみ(額段)がはっきりしています。丈夫な顎、先端に向かって細くなるマズルが特徴的です。

豊かな表情とキラキラした瞳は好奇心旺盛な性格を表しており、愛らしい表情を気に入りラブラドールレトリバーを飼い始めた方も多いようです。

被毛(毛色/毛質)

毛色の種類

  • チョコ(又はレバー)
  • イエロー
  • クリーム
  • ゴールデン

毛色は「黒」、黒毛より少し赤みを帯びた「チョコ(又はレバー)」「イエロー」が存在します。イエローには白に近いクリーム色や、ゴールデンと呼ばれるカラーがあります。

被毛は短毛でなめらかな直毛をしていて、美しい艶があります。油分が多くはっ水性のある毛質は、水猟犬の特徴でもあり、この毛質によって水中での浮力が保たれています。

ラブラドールレトリバーは毛色によって若干性格に違いがでるようです。個体差はありますが、黒毛やチョコレートの個体は活発な性格で、クリーム系は大人しい性格の子が多いと言われています。

寿命

ラブラドールレトリバーの寿命は10~15年と言われており、大型犬は5~6歳から老化が始まると考えられています。ラブラドールレトリバーの長寿の記録としてギネス1位を持っているのは、イギリスのラブラドールレトリバーで29年193日を生きました。大型犬の10歳は人間の年齢に換算すると76歳と言われるので、29歳という記録は驚異的な数字であると言えます。

温厚で優しい性格のラブラドールレトリバーは、一見長生きしそうな犬種ですが、大型犬特融の病気などを発症する場合があり健康管理には十分注意する必要があります。健康管理を意識的に行うことで、長い間一緒に暮らすことができます。

ゴールデンレトリバーとの違い

ラブラドールレトリバーと似た犬にゴールデンレトリバーがいます。どちらも賢く温和な性格をしていて、水猟犬として魚を「レトリバー(回収)」していたという点は共通していますが、実は全く異なる犬種です。

ラブラドールレトリバーはダブルコートで短毛の毛質ですが、ゴールデンレトリバーは長毛で飾り毛があります。原産国も違い、ラブラドールレトリバーはカナダ、ゴールデンレトリバーはイギリスです。歴史上の接点はなく、血筋に繋がりもありません。

ラブラドールレトリバーのしつけ

ラブラドールレトリバー子犬

基本的なコマンドをしっかり覚えさせる

大型犬の場合、しつけを始める時期は子犬期のなるべく早い時期からが良いとされています。子犬期であっても体は比較的大きく成長するので、温和な性格の犬種が多いラブラドールレトリバーであっても、自分で力をコントロールできないこともあります。また、活発な性格をしているため、じゃれているつもりでも人に怪我を負わせてしまった、なんて事もありえます。まずは子犬期に「待て」「座れ」「伏せ」など、基本的なコマンドを覚えさせて、他のしつけにつなげていきましょう。

くわえて良い物と悪い物を区別させる

獲物をくわえて回収してきたラブラドールレトリバーは、本能的に何でもくわえてしまう癖があります。また、やんちゃな性格の個体もおり、くわえた物を噛み壊したり、時には誤飲することもあるので注意が必要です。くわえて良い物と悪い物の区別をしっかり教えましょう。学習能力の高さと好奇心旺盛な性格を生かして、遊びの延長のようにトレーニングすると楽しみながら理解していきます。

しつけに困ったとき

賢い性格で理解度が高いラブラドールレトリバーはしつけがしやすいとされています。しかし個体差や飼い主の生活スタイルなどの影響で、しつけが上手くいかない時もあるかもしれません。しつけが大変、難しいと感じた場合はトレーナーさんに相談するのもよいでしょう。下記にラブラドールレトリバーのしつけに関する本をご紹介します。

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愛犬の飼い方・育て方マニュアル 決定版

ラブラドールレトリバーを飼いたい人や、飼っている方どちらにも参考になるの本です。飼い方のポイントが年齢別に書かれていたり、性格の特徴が分かりやすく解説されているので、ラブラドールレトリバーとの生活に長く活用することができます。ラブラドールレトリバーが持つ高度な訓練性能力や、賢い性格を上手に引き出すコツが詳しく紹介された一冊です。

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ラブラドールレトリバーの飼い方

三匹のラブラドールレトリバー

環境 

ラブラドールレトリバーは暑さや寒さなどの気温の変化に弱い犬種です。外飼いも可能ですが、寂しがりやな性格をしているので室内飼いが良いでしょう。

股関節が弱い犬種なので、室内飼いをする場合は足を痛めないよう床材を変えたり、絨毯やクッションフロアを敷いたりして工夫をしてください。フローリング用滑り止めワックスを塗るのもおすすめです。

穏やかな性格なので無駄吠えも少なく、攻撃的になる事もありませんが、来客時などに備えてサークルやケージを用意しておきましょう。

運動

ラブラドールレトリバーの健康を維持するためには、散歩や運動の時間をしっかりとる必要があります。運動を好む性格のラブラドールレトリバーですから、散歩は1日30分~1時間、朝夕2回程度を目安にして、十分な運動時間を確保しましょう。

獲物をくわえて主人の元まで運んでいたラブラドールレトリバーは、「取ってこい」と指示されることを本能的に好む性格をしています。ボールやフライングディスクを投げて遊んであげるのもおすすめです。飼い主さんとの追いかけっこも大好きなので、一緒に走り回りながら運動不足を解消してあげましょう。

ラブラドールレトリバーは水猟犬だったこともあり泳ぐことが得意で、水を好む性格の犬種です。夏は海や川に連れて行き、一緒に水遊びを楽しむのも良いでしょう。

食事

食べることが大好きな性格のラブラドールレトリバーは、肥満になりやすいので食事の管理が大切です。月齢や体重から割り出される餌の適正量を常に把握しておきましょう。人間の食べ物を安易に与えないことや、添加物を使っていないドッグフードを選ぶことも大切です。

ラブラドールレトリバーは、食事に関してはせっかちな性格をしており早食いしやすい傾向があります。胃に負担をかけやすく、消化不良をよく引き起こします。胃の病気に繋がる危険もあるので、餌の与え方を工夫しましょう。

早食いするラブラドールレトリバーには消化しやすいウェットタイプのフードが適しています。ドライフードを与える場合は、水や犬用のミルクでふやかしてから与えてください。ウェットフードを少し混ぜて柔らかくする、早食い防止用の食器を利用するのも効果的でしょう。

このように、ラブラドールレトリバーの性格をよく理解して、与え方を工夫する事で食事面の健康リスクを下げてあげましょう。

お手入れ

被毛はダブルコートで、春と秋の年2回に換毛期があります。日頃から週に3回程度ブラッシングを行うことで換毛期の大量の抜け毛も軽減され、美しい艶を保つことができます。毛艶を更に美しく保ちたい場合は、獣毛ブラシでのブラッシングが効果的です。

シャンプーは月に1~2回位を目安に行いましょう。油分が多く撥水質の被毛なので、毛を掻き分けて、お湯が地肌までしっかり届くようにして洗ってください。ラブラドールレトリバーは基本的に水が好きだとされていますが、性格によっては嫌がる子もいます。子犬の頃から少しずつ慣らしていきましょう。

ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気

二匹のラブラドールレトリバー

股関節形成不全

ラブラドールレトリバーの遺伝的な疾患に股関節形成不全があります。股関節の形状に異常がある病気で、生後4か月位から発症することが多いようです。

足を引きずって歩く、腰に力が入っていないような歩き方をする、後ろ足の歩行が弱々しいといった様子が見られれば、股関節形成不全を疑いましょう。

遺伝的要因ではなく、肥満によって引き起こされることもあります。ラブラドールレトリバーは温厚な性格である反面、もともと狩猟犬として作出された犬種という事もあり、運動が大好きです。体重が重くなると運動時に股関節に負担がかかり、股関節形成不全を発症してしまう事があるので、体重管理にも注意が必要です。

胃拡張・胃捻転

ラブラドールレトリバーのように胸が前に突き出た体形の犬は、胃拡張や胃捻転を発症しやすいと言われています。体内で胃が固定されず大きく揺れるので、胃が捻れたり、胃にガスがたまったりしやすくなるのです。

ガスにより肥大した胃は他の臓器を圧迫します。圧迫された臓器が壊死すると命の危険にもつながりかねません。早食いしがちな性格のラブラドールレトリバーは、特に胃に負担をかけてしまいます。食事にしっかり時間をかけ、食後は安静に過ごせるように配慮しましょう。

外耳炎

ラブラドールレトリバーは垂れ耳なので耳の炎症を起こしやすく、特に外耳炎になりやすいとされています。予防として、ローションを含んだコットンで軽く拭いてあげるだけでも効果があります。週に1回を目安にお手入れしてあげましょう。

皮膚炎

被毛密度が濃いラブラドールレトリバーは、皮膚が蒸れて皮膚炎にかかりやすい傾向が見られます。脱毛や湿疹などがないか常にチェックしてあげましょう。油分が多い毛質に合ったシャンプーを使用して、被毛を衛生的に保ちましょう。

まとめ

ラブラドールレトリバー

温和で賢い性格のラブラドールレトリバーは、職業犬としての活躍を考えると、人間社会になくてはならない存在と言えます。フレンドリーで穏やかな性格は家庭でも飼いやすく、常に人気のある犬種です。

家庭で飼うときには、子犬期からしっかりしつけをすることを意識すれば、素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。ラブラドールレトリバーの持つ高い能力や気質を、楽しみながら伸ばしてあげられるといいですね。

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