老犬の飼い主さんがやるべき亡くなる前の事前準備3つ

老犬の飼い主さんがやるべき亡くなる前の事前準備3つ

愛犬の死は突然のことでした。私は何一つ準備をしていませんでした。愛犬が亡くなった時、困らないよう、後悔のないよう、「老犬の飼い主さんがやるべき亡くなる前の事前準備」をご紹介します。

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亡くなる前の事前準備①「遺体の安置をどうするのか」

青いシャツの人に抱かれている犬

亡くなった後、まず直面するのが、遺体の安置についてです。葬儀や火葬や土葬をするまでの間の一定期間、遺体を安置しておかなければなりません。と、その前にいくつかお話したいことがあります。

死後硬直の前に…

気温や室温によって異なりますが、亡くなってから数時間で死後硬直が起こります。その前に、手足を動かしてあげたり、まぶたを閉じてあげたりなど、身体を自然な状態へと整えてあげます。そして、身体を拭いてあげたり、毛並みを整えるためにブラッシングをしてあげたりするなど、身体を清潔にしてあげます。もし、お洋服を着せてあげたいのであれば、身体が硬直してしまう前に着せてあげます。

安置方法

そして、遺体の安置ですが、犬用の棺が売られています。身体の大きさに合ったものを事前に用意しておくと良いです。箱や段ボールなどでも構いません。棺の中には、ペットシート・新聞紙・タオル・ブランケット。遺体の腐敗を防ぐためのドライアイスや保冷剤なども必要です。
亡くなった後は筋肉が脱力します。そのため、体液や排泄物が身体の外へと排出されます。おむつを準備してあると、遺体が汚れてしまうことを少しでも防ぐことができます。棺から体液や排泄物が漏れてしまうことを防ぐため、ペットシートは必ず準備したいです。

亡くなる前の事前準備②「どこで火葬するのか」

目を閉じるゴールデンにキスをする女性

亡くなってから火葬場を探すのはとても大変です。火葬や霊園については、事前に探しておくことだけでもしておいた方が良いです。私が一代目の愛犬の死に直面したとき、事前の準備が全くなかったため、かかりつけの獣医さんに相談し、紹介していただきました。二代目の愛犬の死を迎える前には、しっかり事前準備をしました。「日曜日や祭日でも火葬を行ってもらえること」「深夜でも火葬を行ってもらえること」この2つを条件に火葬場を決めていました。

火葬のタイプ

  • 火葬に立ち会いたいのか
  • お骨上げをしたいのか
  • 返骨を希望するのか

希望によって火葬業者を選びます。「合同葬」の場合、立ち合い・お骨上げ・返骨の全てができません。立ち合い・お骨上げ・返骨の全て、もしくはいずれかを希望される場合には、「一任個別葬」や「立ち合い個別葬」を行っている火葬業者を選ばなければなりません。

合同葬とは

他の犬と一緒に葬儀を行い、火葬が行われます。立ち合いやお骨上げはできません。遺骨は、共同墓地などに納骨または埋葬されます。

一任個別葬とは

葬儀が行われた後、個別に火葬が行われます。しかし、火葬の際の立ち合いやお骨上げはできません。遺骨は共同墓地などへの納骨や埋葬も可能ですし、返骨も可能です。

立ち合い個別葬とは

葬儀が行われた後、個別に火葬が行われます。火葬に立ち会うことができ、お骨上げも可能です。遺骨は共同墓地などへの納骨や埋葬も可能ですし、返骨も可能です。

私は立ち合い個別葬を希望しました。火葬にかかった時間は数時間です。1時間から2時間ほどだったと思いますが、とても長く感じました。

亡くなる前の事前準備③「骨壺」

遠くを見つめる柴犬の横顔

遺骨を自宅に持ち帰りたい場合には、骨壺が必要です。小型犬用・中型犬用・大型犬用とサイズ別の骨壺が売られています。しかし、遺骨の形を崩さないように全ての遺骨を納めようとすると、納まりきらないことがあります。骨を小さく割ったり砕いたりして納めても良いのですが、私は頭蓋骨(顔の部分)はそのままの形で納めたいと思いました。そのため、小型犬でしたが大きめの中型犬用を用意しました。

まとめ

老犬スパニエルの顔のアップ

正直、愛犬が亡くなることを考えることもつらいですし、そのための準備を事前にするなんて、私には考えられませんでした。しかし、事前に準備しておくことで、「もっと〇〇して送り出してあげたかった」という後悔がありません。一代目のときは後悔だらけでした。そこから学び、二代目のときは後悔は減りました。

立ち合い個別葬では、火葬にも立ち会うことができます。棺に火を入れるためのスイッチを、私は自分で押しました。その瞬間が何よりもつらかったです。立ち会うことなく、遺体を業者に預け、そのまま帰宅する飼い主さんもいました。「老犬の飼い主さんがやるべき亡くなる前の事前準備」には、何よりもまずは心の準備が必要なのかもしれません。

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