犬に服を慣れさせる方法と注意点

犬に服を慣れさせる方法と注意点

犬に服を着せるメリットはみなさんもご存知かと思います。しかし、服を着ることになかなか慣れてくれない犬もいます。犬に服を慣れさせる方法と、慣れさせるときの注意点についてご紹介しています。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬に服を慣れさせる方法

青い服を着て散歩するポメラニアン

犬に服を着せる必要なんてあるのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、犬に服を着せることには、いろんなメリットがあります。
オシャレのために着せる必要はないかもしれませんが、被毛やカラダが汚れてしまうことを防止するために着せたり、防寒のために着せたり、、病気になって開腹手術を受けた際に術後服を着せやすいなど、犬にとってのメリットもあるんです。

特に寒い季節には服を着せてあげたいと思われる飼い主さんが多いと思うのですが、なかなか服を着ることに慣れてくれず、苦戦している飼い主さんもいらっしゃるようです。
うちの愛犬のポメラニアンも防寒のために服を着せるのですが、慣れるまでにとても時間がかかりました。すんなりとは着てくれないものですよね。

犬が服を着ることに慣れ、服を着ることが大好きになる方法をいくつかご紹介します。
服を着せることに苦戦している、服を着せようとすると怒るなどのワンちゃんに試してみてくださいね。

1.「服を着ると良いことがある」と認識させる

首輪やハーネスを着けることができるのであれば、服も着ることができるようになります。
首輪やハーネスを着けることで、「お散歩に連れて行ってもらえる」「おでかけに連れて行ってもらえる」「ドッグランに連れて行ってもらえる」などの良いことがある、というふうに認識しているからです。
服にも同じように、「良いことがある」と認識させることができれば、服を着ることを嫌がらなくなります。

服を着ることができたら、おやつをあげても良いですし、思いっきり褒めてあげてください。
「かわいいね~」と言葉をかけてあげるのも良いと思います。
服を着たことで、大好きな飼い主さんが嬉しそうにしている。
それだけでも犬にとっても嬉しいことなんです。
最初は服を首に通すだけでおやつをあげてもいいかもしれません。それに慣れたら胴体を覆う、足を通すなど、少しずつステップを踏んで慣れさせていくのも1つの方法です。
また、寒い季節に服を着せたことで「あたたかいな」と感じてもらうことで服を着ることが大好きになると思います。

2.服を着ることができたらすぐに遊んであげる

服を着せたあと、何だか違和感があって脱ぎたがる犬もいますよね。
そんな犬の場合は、服を着ることができたらすぐに遊んであげます。
ボール投げでも良いですし、追いかけっこでも良いです。

服以外の何かに夢中になることで、服を着たことの違和感を忘れることができます。
遊びが終わったら、また服を着ていることに違和感があり、脱ぎたがるかもしれません。
そんなときは脱がせても構いません。
これを繰り返しているうちに、服を着ることに慣れることができると思います。

3.服を着てお散歩に行く

うちの愛犬のポメラニアンが、服を着ることが大好きになったきっかけはお散歩でした。
お散歩に行くときに必ず服を着ていき、お家に帰ってきたら脱ぐ、ということを毎日繰り返していました。
お散歩に行く前のルーティンがあるのですが、「ブラッシングをして・服を着て・ハーネスを着けて・リードを着ける」というものです。
これを毎日繰り返すことで服を着ることに慣れ、お散歩に行くとき以外にも服を着ることが大好きになりました。

服を着てお散歩へ行き、お家に帰ってきたら脱がせます。
はじめのうちはお散歩をしている間も、何だか服が気になってしまうかもしれません。
繰り返すうちに、だんだんとお散歩をしている間は服が気にならなくなります。

お家に帰ってきた瞬間に服を脱ごうとするかもしれません。
お散歩の間に服を気にすることがなくなれば、お家に帰ってきたあとも気にならなくなります。
毎日繰り返すうちに服への違和感がなくなり、服を着ることに慣れ、嫌がらなくなります。

服を着たらお散歩に連れて行ってもらえると認識するので、お散歩が大好きな犬なら服を着ることもお散歩と同じくらい大好きになってもらえるのではないでしょうか。

犬に服を慣れさせるときの注意点

フード付きの服を着た二頭の柴犬

しかし、時間をかけてゆっくりと、根気強くやればいつか必ず慣れてくれる、ということではありません。
全てが服を着ることを受け入れたり喜んだりするわけではありません。。
ご紹介した3つの方法で服を着ることに慣れてくれる犬もいますが、何をやっても服を着ることに慣れない犬もいます。
無理に服を着せることでストレスになってしまう犬もいるようです。
私たち人間が服を着替えるように、犬も被毛を換毛することで、暑さや寒さへの対策を犬自身がある程度行っています。
服を着ることで快適に過ごせる犬もいますが、服を着ることで心や体の快適さを奪われてしまう犬もいるのです。

まとめ

服を着て雪の上を走るジャックラッセルテリア

服に慣れさせるための最大のポイントは、「無理に着せない」ということかもしれません。
服に頭を通すことができたら褒める。
袖に手を通すことができたら褒める、などのように少しずつ少しずつ慣れさせた方が良い犬もいると思います。

うちの愛犬の男の子は服を着ることが大嫌いです。
服やレインコートを着せると、大好きなお散歩にも行こうとしません。
玄関から一歩も動かなくなってしまうのです。
服を着せると大好きなおやつも食べなくなってしまいます。

真冬の雪が降ったとても寒い日、防寒のために服を着せてお留守番をさせたのですが、帰宅すると脱いでいるどころかビリビリに引き裂かれていました。
それほど服を着ることが大嫌いなのです。

何をやっても服を着ることに慣れない犬もいます。
どこまでやるのか、着ることができるようになるまで続けるのか、見極める必要がありそうです。

監修獣医師による補足

健康管理上の必要がないのであれば、嫌がる子に無理やり服を着せる必要はないでしょう。しかし、記事にも書かれているように服を着られることにはメリットもありますので、飼い主さんとわんちゃんお互いのストレスにならない範囲で服を着る練習をするのも良いと思います。

服を嫌がる、服を着ると動かない子の場合、服が体に合っていないこともあります。首回りや脇ぐり、ズボンタイプの服では股ぐりがきつくないか、手足の動きを邪魔していないかチェックしてみて下さい。また、首を通すのを嫌がる子には首を通す必要のないタイプの服を試す、手を通すのを嫌がる子には手を通す必要のないタイプの服を探すなど、その子に合った服探しも必要になるかもしれません。

獣医師:平松育子
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