そもそも添加物とは?
食品を長期保存させるための物
その昔、日本では食中毒で亡くなってしまう人がとても多く、食料品の最大の弱点は腐敗でした。戦後に日本で食中毒を減少させるために活躍したのが、保存料として使用されている添加物です。以前は天然添加物と合成添加物の2種類が存在しましたが、現在ではこの2つをまとめて食品添加物と呼んでおり、いくつかの働きがあります。
- 保存
- 味付け
- 加工
- 着色料
- 香料
基本的には安全性も高く、日本では厚生労働大臣が認めたものだけが、食品添加物となります。
添加物は悪いもの?
食料品を腐らせることなく安心して食することができますし、また加工品には添加物が欠かせないので、食を楽しむと言う意味では私たち人間の食生活には決して悪い一面だけではありません。
しかし、犬の食べ物となると本当に必要で、その上で正しい使い方をしているのか、少なからず疑問があります。また、人間の添加物として認められていない物も、ドッグフードであれば使用が許可されている物もあるので、気をつけたいところです。
犬のフードやおやつに添加物が使用される理由
食いつきを良くするため?
もちろんある程度、長期保存が利くようにという理由もあるのですが、別の理由もあります。
犬のフードやおやつに使用される添加物も、ふだん人間が口にしている添加物も、ほとんどが同じ物を使用しています。
安全性が高いと言われている物なので、犬の体に直接大きな影響はないはずなのですが、添加物が多く使用されている商品は、やはり良くない一面があります。
それは、もともとのお肉などの原材料に色をつけたり、味が良くなるように合成着色料や甘味料などを足して質がよく見えるようにしている場合もあります。
つまり添加物で見た目や香りを犬好みのフードに仕上げ、しっかり食べてもらえるように作っています。すべてのドッグフードやおやつに言えることではないですが、中には品質の面で疑問のある商品も販売されていますので、購入のときには添加物までしっかりと調べましょう。
全ての添加物は安心?
危険性の高い添加物は?
厚生労働大臣に認められている安全な物とは言われても、毎日与えることにより、少なからず愛犬の体に影響が出てしまう可能性があります。また、中にはドッグフードのみ使用を許可されている添加物もありますので、できるだけ避けてもらいたい添加物をご紹介します。
酸化防止剤
- エトキシキン
- BHA
- BHT
上記の3つは全て酸化防止剤です。
それぞれ、ガソリンや石油、ゴムなどの酸化を防ぐための科学物質です。
BHAとBHTは、人間用の食品添加物としてはバターやガムなど、ある特定の食品に限定されて使用されていますが、エトキシンは人間用の添加物として使用は、認められたことがないほど毒性が強いものとなっています。
しかし残念ながらドッグフードは、一定の基準内であれば使用が許可されているのです。
アレルギーや呼吸困難、発がん性があるなど、愛犬の体に重い悪影響を及ぼす可能性があります。
某有名ドッグフードメーカーでも使用している商品がありますので、注意してください。
着色料
そもそも、犬は色をはっきりと見分けることができません。酸化防止剤であれば、まだ腐敗を防ぐと言う目的がありますが、色が分からない愛犬の食べ物に、着色料の添加物を使うのは、もっとも無駄と言えます。
特に石油が原料の合成着色料は発がん性があり、染色体の異常なども認められているので、注意が必要です。よく目にする、赤色〇号、緑色〇号などが合成着色料になりますので、確認してみてください。
ウェットタイプのドッグフード
ドライフードよりも添加物が多い?
半生で香りも良く、好むワンちゃんも多いかもしれませんが、ドライタイプのフードに比べると水分が多いため傷みやすく、どうしても添加物が多く含まれているようです。
特に頻繁に使用されているのが、プロピレングリコールと言う添加物で、水分を保つための保潤剤や防カビ剤として利用されています。
人間の食料品にも使用されている添加物なので、安全性は高いと言われています。
プロピレングリコールは水と油を混ざりやすくする性質を持っています。さらに化学物質を運ぶ性質があり、有害物質を体内に吸収、蓄積させてしまう恐れがあるといわれています。このような点で、過剰に摂取しないほうがよいでしょう。食品に含まれる量であれば大きな恐れはないと言えます。
https://www.sankyo-chem.com/wpsankyo/1082 参照
まとめ
我が家の愛犬もアレルギーが多く、市販のフードやおやつはいつも悩みます。
添加物のひとつひとつを調べていくと、悪いものが多いことにも気づかされますが、全ての添加物が悪影響が出る訳ではありません。
無添加の物ばかりだと腐敗してしまったり、カビがはえたりと、管理も大変だと思います。
そのときの愛犬の体調を考え、良いフード、良いおやつを選んであげてください。
ユーザーのコメント
30代 男性 やみす