二度と戻って来ない飼い主をガレージの前で待ち続けた犬

二度と戻って来ない飼い主をガレージの前で待ち続けた犬

無情にも、可愛がっていた犬を途中で遺棄する飼い主は沢山います。彼らは、愛し信じていた人から突然捨てられた犬の気持ちを少しでも考えた事があるのでしょうか?犬にも人間と同じように感情がある事を知っているのでしょうか?

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家の前で飼い主を待ち続けた犬

愛する家族によって突然強いられた過酷な運命

”レーズン”と名付けられた犬は、その朝、飼い主家族と一緒にいつものように目覚めました。

しかし、レーズンにはその日、愛する家族から、最も過酷な運命を強いられてしまいました。

それは”信じていた家族に突然置き去りにされる”というあまりにも悲しすぎる信じられない現実でした。

その日から、レーズンは、屋根のないお外の生活を始めなければなりませんでした。

それはお水も、食料も一切もらえない生活です。

冷たいコンクリートの上で、寒さと飢えに耐えるしかない生活が、突然、愛する家族によって強いられてしまったのです。

レーズンにとっては、到底受け入れられない悲しい現実でした。

愛する家族をひたすら待ち続ける日々

レーズンは11ポンド(約5㎏)のシュナウザーミックス犬です。

レーズンは、ある日突然、愛する家族によって、家の外に置き去りにされました。

レーズンには、何が起きたのか理解できませんでした。

レーズンはとても忠実な犬で、その家を離れることはなく、ひたすら愛する家族がいつか戻ってくることを信じ、待ち続けていました。

不安

レーズンは、来る日も来る日も、ガレージの前でひたすら愛する家族を待ち続けながら、きっととてつもない不安な思いにかられていたことでしょう。

「いつ戻ってきてくれるの?」

「何か事故とか、家族が戻ってこれない理由があるのだろうか?」

「もしかしたら、僕が何かとてもいけないことをしてしまったのだろうか?」

そんな不安な思いがレーズンの中に押し寄せていたかもしれません…

犬にも”悲しむ”という人間と同じ感情があります。
そして不安な気持ちにも当然、襲われます。

悲しむ犬のイラスト

救済の手

何日も、戻って来ない飼い主家族をひたすら待ち続けているレーズンのことは、近所の人の目にとまりました。

ありがたい事に、その人は、レーズンにお水や食事を与えてくれました。

そして、その人は『Rescue Dogs Rock NYC』というニューヨーク市の動物救済団体に連絡をとってくれたのです。

Rescue Dogs Rock NYCのフェイスブック:https://www.facebook.com/RescueDogsRockNyc/

明るい未来

通報を受けたRescue Dogs Rock NYCは、レーズンをすぐに保護しました。

同団体は、レーズンの体をくまなくチェックし、更に健康診断を受けさせました。

レーズンの健康に支障がないと診断された場合には、すぐに里親探しが行われます。

もし、レーズンに何か健康上のトラブルがあると診断された場合には、必要なケアが施されたのち、里親探しが行われます。

いずれにせよ、レーズンは、Rescue Dogs Rock NYCに保護されたことによって、明るい未来が約束されています。

Rescue Dogs Rock NYCのホームページ:https://rescuedogsrocknyc.org/

選択肢

レーズンの元家族は、レーズンと一緒にはもう暮らすことができないと判断して、引っ越す際にレーズンを家の外に置き去りにしたのですが、彼らにはもっと別の選択肢があったことに、気が付かなかったのでしょうか?

レーズンの家族は、レーズンのことを最初は望んで一緒に暮らし始めたはずです。

そして、少なからず、レーズンのことを家族として受け入れ、愛していたはずです。

そんな家族をどうして、突然、放り出すことができたのでしょうか?

彼らには、レーズンのことを保護施設に預けて、里親探しをしてもらうという選択肢があったのです。でも、それに気づくことはありませんでした。

そしてある朝突然、まるでごみのように、レーズンの事を外に出し、置き去りにするという、最も卑劣な選択をしてしまったのです。

犬も猫も愛する飼い主の事を待ち続ける

このようなケースは、決して珍しくないのが現状です。

実際、筆者も向かい側の家の人が引っ越す際に外に置き去りにしていった猫を保護したことがあります。

その猫も、レーズンと全く同じ行動をしました。
数か月間、その猫は、家の前で愛する飼い主の事を待ち続けたのです。
近所の人達が見かねて、水と食事を与えていました。

最終的にその猫は、筆者の家に入ってきて、一緒に暮らすことを選んだのですが、その後も、昼間は、向かい側の家に通い続け、飼い主を待つという日々をずっと続けていました。食事時と夜寝るとき以外は、飼い主を待ち続ける日々を数か月も続けていたのです。

ある日、その家から飼い主が残していった家具が運び出されるのを見たことで、その猫は飼い主がもう二度と戻って来ないことを悟り、その家に通う事をピタリと止めました。

犬も猫も、飼い主に対する愛情は、同じなのです。

彼らは、どんなに酷いしうちをうけたとしても、愛する家族の事を忘れることはありません、そして、恨むこともありません。

飼い主を待つ猫

最後に

どうか、自分の感情や都合だけで、生き物をペットとして飼わないでください。

どうか、自分の感情や都合だけで、生き物をごみのように捨てないでください。

どうか、お金で命を買わないで、命を助けることも考えてみて下さい。

ポスター

追記

その後、レーズンに里親さんが決まったそうです。良かったね、レーズン!

https://doggiescare.com/dog-waiting-garage-door-owners-never-come/

※尚、この記事や写真の投稿に関しましては、Rescue Dogs Rock NYCの承諾を得て行っています。

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