犬を飛行機に乗せる手順
国内線の場合
搭乗前30分までに「手荷物預かりカウンター」で手続きを済ませて、クレートなどに入れた愛犬を預けます。
利用する航空会社のホームページで、カウンターの場所などをあらかじめしっかり確認しておきましょう。
国際線の場合
犬を海外へ空輸する場合は、相手の国とのやりとりが必要です。
かなり複雑で、時間もかかります。
同意書が求められる
犬や猫など、自分のペットを空輸する際、航空会社には以下のような同意書の提出を求められます。
「私は、貴社航空便による私のペットの運送に当たり、当該運送中に発生したペットの死傷について、その原因が、ペット自身の健康状態や体質等(気圧、温度、湿度、騒音による影響を含む)、ペット自身の固有の性質にある場合、もしくは梱包の不備などにある場合、貴社に対して一切の責任を問わないことに同意します。」
気圧の変化や、温度やエンジンの音などに驚いて体調を崩したり、クレートの中で暴れて怪我をしたりして、それが原因で、もし、ペットが死んでも飼い主さんは、一切、航空会社に責任を問わないで下さいね、という同意書です。
犬を飛行機に乗せるリスク
気圧差、気温差による心身の消耗
私たちにとってはわが子同様の愛犬でも、航空会社にすれば「生きている手荷物」でしかありません。エアコンで温度調整しているとはいえ、愛犬が積み込まれる場所は、客室よりもかなり気圧差や外気温の影響がある貨物室です。
実際に、空輸中にペットが死亡した、という事故が起きていることを考えると、健康な犬でもかなり心身ともに消耗することが予想できます。
エンジン音によるストレス
犬の聴覚は人間よりもずっと優れています。客室にいても、飛行中、ずっと「ゴーッ」というエンジン音が聞こえていますし、貨物室ではエンジン音と空調音は絶え間なく、鳴り響いているはずです。
飼い主さんから離れて、知らない場所で閉じ込められるストレス
人にとっての1時間は犬にとっての4時間と言われています。
人間にとってはたった2、3時間のフライトでも、犬の感覚では10時間近くも大好きな飼い主さんと離れて一人ぼっちで知らない場所に閉じ込められて過ごすことになるのです。
それが犬にとって、どれほどのストレスになるでしょうか。
旅慣れていれば問題ありませんが、初めてのフライトであれば、不安で心細くてたまらない想いをするでしょう。
飛行機に乗せてはいけない犬の種類
- 狂犬病などの予防接種をしていない犬
- 短吻種の犬(パグ、ペキニーズ、シーズなど)
以上は、ほとんどの航空会社に明記されています。
また、心臓や呼吸器に疾患のある犬、高齢の犬、妊娠中の犬の場合は、利用する航空会社に直接問い合わせましょう。
もし、愛犬を空輸したことで、取り返しのつかない事態になってしまったとしても、航空会社に一切責任を問うことは出来ません。
それを踏まえて、自分の愛犬の命を守るために最善の方法を選択することがなによりも大切です。
ストレスを和らげる方法3つ
1.狭い場所で一人で過ごすことに慣れさせておく
何度もフライトを経験していれば、犬もだんだんと飛行機の中の環境や、飼い主さんと離れて過ごすことに慣れてくるかと思います。
人間でも、初めて経験することに対しては大きなストレスを感じるのは、犬も同じだと考えると、はじめて犬を飛行機に乗せる前に、疑似体験を何度か経験させて、「飛行機の中の環境」に慣れさせておくと、実際に飛行機に乗せた時に感じるストレスを軽減できるかも知れません。
2.出来るだけ使い慣れたモノを用意する
航空会社によっては、犬を空輸する際のクレートを貸し出してくれる場合があります。
けれども、使い慣れているクレートで、使い慣れたタオルや毛布、飼い主さんのニオイのついた布、お気に入りのオモチャなどを一緒に入れていれば、例え飼い主さんから離されて、しばらく一人きりで過ごさなくてはいけない状況の中にいても、「嗅ぎ慣れたニオイ」の中で過ごすことが出来ます。
それでも、自宅にいるようにストレスを感じることなく、のんびり過ごせるわけではないですが、かなりストレスは軽減されるのではないでしょうか。
3.「最後に積んで、最初に出してください」と強くお願いしておく
航空会社にとっても、犬を飼ったことのない人にとっても、「犬」は「動物」であり、「手荷物」でしかありません。けれども、私たちにとって愛犬は、3~4歳の子どもを小さな檻に閉じ込めて、貨物室に預けなくてはならないのと同じくらい心配で、不安です。
離れている時間がが少しでも少なく済むように、係りの人に真剣に「出来るだけ最後に積んで、最初に降ろしてください。」とお願いしておきましょう。
もちろん、出来るだけ早く、迎えに行ってあげることが大前提です。
まとめ
わが家は、家族旅行をする際、どこにでも愛犬を連れて行きます。今まで新幹線や船を利用したことありますが、実は飛行機はいまだに利用したことはありません。やはり、ほんの数時間でも自分の手元から離して、不安にさせてまで旅行に連れて行くのは、飼い主のエゴではないか…?と思うからです。海外へ移住しなければならないとか、何日も船に乗らなければたどり着けないような離島に移住するというような、飛行機以外の交通手段がないのであれば仕方がないと思いますが、国内の移動や旅行が目的であれば、犬の心身への負担を考慮して、なるべく飛行機を使わない方法を考えた方が良いのではないでしょうか?
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
そういった飼い主の言動で、他の真っ当な飼い主が迷惑しています。
おっしゃる通り、犬はあくまで手荷物と扱われるのが人間社会です。
飼い主はその社会に適合させる責任を持った上でペットを飼うのです。
最後に積んで最初に出してくれと強く要望する、ことは迷惑以外の何物でもありません。
だから私は愛犬を飛行機に乗せたりは絶対にしません。
ペットへの愛情と自分の生活を両立させるために、諦めるべきことは諦めるのが人間としての責任です。
飛行機に愛犬を乗せる場合は全てのリスクを受け入れた上で、社会のルールを遵守し乗せるべきでしょう。
20代 女性 匿名
40代 女性 匿名
40代 女性 匿名
・安定剤、睡眠剤を飲ませる(獣医師相談必須)
私の経験で良ければ参考にしたくださいね。
40代 女性 月