家でもできる犬の悪性リンパ腫の食事療法の5つのポイント!

家でもできる犬の悪性リンパ腫の食事療法の5つのポイント!

治療というと薬を使ったり手術をしたりと獣医の力を使わないといけないイメージが思い浮かびますが、影響力は小さくても食事で治療をすることができることをご存知でしょうか?今回は犬の悪性リンパ腫を例に食事療法で意識すべき5つのポイントについて紹介していきます。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

食事療法とは?

ドッグフードを食べる犬

食事療法はいつも愛犬に与えている餌に着目した治療方法で、餌の量や栄養バランス、餌の成分を調整することで病気の緩和治療をはかったり日ごろの健康を維持することを目的にしています。

そんな食事療法ですが悪性リンパ腫をわずらってしまった犬に対しても活力や元気を維持する目的で使われていることをご存知でしょうか?

食事療法が悪性リンパ腫で用いられる場合、以下の目的として使われます。

  • 手術や薬による治療と併用することで克服する
  • 病期が末期で治療が困難になってしまった時の寿命を全うするさせるための緩和治療

実際に食事療法を用いたドッグフードといえばロイヤルカナンやヒルズプリスクリプションダイエットなどがあり動物病院で入院している犬に与えるフードはこれらの商品が使われますが、これらはいつも使っているフードよりも高価でなかなか手につかないですよね。

もちろんこれらを買えば今すぐに食事療法を始めることができますが、これらをフードとしても与えなくてもいつも与えている餌に対してこれから述べる5つのポイントに対して意識をすれば今からでも食事療法をすることができるのです!

1:糖質を制限する

角砂糖ピラミッド

三大栄養素である糖質は体内で吸収されると筋肉や脳のエネルギー源になり、さらには悪性リンパ腫が成長する際のエネルギー源でもあります。

これだけ聞くと、「え?糖質を制限すると確かに悪性リンパ腫が成長することは抑えられそうだけど、筋肉や脳でのエネルギーが不足してしまって結局意味無くない?」と思われた人も中にはいるでしょうが、ご安心してください。

実は犬は糖質と同じくらいのエネルギー源をたんぱく質や糖質で補うことができるので、糖質がなくなったからといって筋肉や脳がエネルギー不足には陥らず、悪性リンパ腫だけがエネルギー不足に陥るのです。

2:脂肪を多く含んだ餌を与えましょう!

溶け始めている牛脂

上で三大栄養素の糖質を制限しようといいましたが、今度は逆に三大栄養素である脂肪を多く含む餌を与えるようにしましょう!

犬はもともとのルーツが狼と人間よりも肉食性が高い動物で、人間社会に馴染むまでは肉を主食としてきました歴史があり、糖質よりも脂肪をエネルギーに変える代謝というものはわれわれ人間よりも優れており、ある程度の高脂肪にも耐えれるようになっています。

またこの脂肪は悪性リンパ腫にとってはとても厄介で、脂肪からエネルギーを吸収できる仕組みができていなく悪性リンパ腫はさらにエネルギー不足に陥ってしまうので、治療にはうってつけなのです!

3:脂肪の中でもオメガ3脂肪酸を多く入れよう!

しつけされている柴犬

上記で脂肪分を多く含む餌を与えろといいましたが、ただ闇雲に高脂肪なものを多く与えればいいというわけではなく、中には犬にとって毒になるものも中にはあります。

そんな脂肪分の中でも「オメガ3脂肪酸」はリンパ腫の治療に推奨される脂肪酸で、他のがんや腫瘍において効くといった臨床報告が多数出ている脂肪酸です!

オメガ3脂肪酸はたとえば、大豆油やえごま油などに含まれるαリノレン酸や鯖やいわしに含まれているDHAやEPAがあり、これらは人も犬も体内で合成できないので摂取すればするほど癌に効きます!

しかし、オメガ3脂肪酸は酸化しやすいという欠点があり、酵素との反応や加熱することによりすぐ酸化してしまい、かえって毒成分と変わってしまう可能性があるので、含量にオメガ3脂肪酸と書いてあるものを調理せずに餌として与えましょう!

4:高タンパク質でアルギニンが多く含まれる食材を!

散らばる大豆

じゃあ三大栄養素のひとつのたんぱく質はどうなんだ?と思われるかもしれませんがたんぱく質ももちろん重要です!

リンパ腫で特に他臓器に癌が転移する前の段階から末期まで癌はとてもたんぱく質を多く摂取する能力があり、犬は常にたんぱく質不足になってしまいます。

じゃあたんぱく質を制限すればいいのかといえばそれは間違っており、三大栄養素の中でもたんぱく質はあらゆる生物の基本ですべての臓器を構成するもので、制限すると癌や腫瘍は成長しませんがかえって他の臓器に影響が出てしまう可能性が高いので制限するのではなくきちんとあげましょう!

蛋白質なら何でもいいのかというとそうではなくタンパク質を形作っているアミノ酸の特にアルギニンと言われるものが重要で、食事の中で2%のアルギニンを摂取するとリンパ腫をはじめとする癌に効果的な作用をするということが臨床実験でわかっていますのでアルギニンを含む内臓肉やゼラチンを与えましょう!

5:食物繊維の摂取で腸をきれいに!

いっぱいのきのこ

リンパ腫は免疫に関与する白血球が癌化してしまう病気ですのでどうしてもリンパ腫を患ってしまった犬の免疫力は低下してしまいます。

そこで免疫力維持をするために持って来いな栄養素が食物繊維で、これは内臓の中でも免疫に関与する細胞が多く存在している腸の中でお互いに絡み合うことで網のようなものを形成して腸の中を掃除してくれるのです!

食物繊維は多くの植物性の食品に含まれますが、その中でもキノコは食物繊維が多いだけではなく免疫に関与する細胞が仕事をし始めるβグルカンというものが含まれており、さらに免疫力を向上させることができます!

まとめ

窓から顔を出す犬

今回は悪性リンパ腫における食事療法の5つの注意点について紹介しました。

  • 糖質は制限する
  • 脂肪分を多く与える
  • 特にオメガ3脂肪酸はリンパ腫に効く
  • タンパク質アルギニンもしっかり与えよう!
  • 食物繊維を取ることで免疫力を高めよう!

悪性リンパ腫は白血病と同じ血液の癌ですが治療ができる癌でもありますので、今回紹介した事で薬を使わなくても健康的に暮らせるように毎日心がけましょう!

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