犬のためのおかゆの作り方
犬が喜ぶおかゆのレシピをご紹介します。基本レシピを元に、犬に合ったおかゆ作りに役立ててください。
おかゆの基本レシピ
お米1:出汁7(または水)で炊き上げます。
材料
- 白米(または玄米)・・・30~40%
- 肉(または魚)・・・40~50%
- 野菜や果物その他・・・10~20%
お米の割合が全体の40%以下になるように配分してください。
作り方
まず、ペット用煮干し、野菜類、キノコ類などで出汁をとります。炊いた白米、または玄米を出汁で煮込み、おかゆにします。出汁の量は犬の体調に合わせて変えます。
- 通常時の食事として与える場合・・・お米1:出汁7
- 夏バテ、食欲不振に与える場合・・・お米1:出汁8
- 幼齢期、高齢期の療養食・・・お米1:出汁10
- 下痢、嘔吐がある時の胃腸ケア・・・お米1:出汁20
肉や魚は別茹でにして灰汁を取り、細かく切ります。野菜は湯通しして、果物は生のまま細かく切ります。最後に全部を混ぜ合わせておかゆの出来上がりです。
犬の幼齢期、高齢期に療養食や流動食としておかゆを与える場合は、ミキサーなどでペースト状にすると、より消化吸収が早くなり胃腸への負担が少なくなります。玄米を使う場合は、白米よりも柔らかく炊きましょう。
夏バテや食欲不振に悩む犬のためのおかゆレシピ
お米1:出汁8(または水)で炊き上げます。
材料
- ペット用煮干し(出汁用)
- 白米(または玄米)・・・40%
- 鶏むね肉・・・30%
- カボチャ・・・10%
- オクラ・・・5%
- トマト・・・5%
- ニンジン・・・5%
- 溶き卵1/2(1日)5%
作り方は、おかゆの基本レシピと同じです。溶き卵は全卵をよく混ぜて、最後におかゆと混ぜ合わせます。
消化不良や下痢の犬の栄養補給におすすめのおかゆレシピ
お米1:出汁20(または水)で炊き上げます。
材料
- 白菜(出汁兼用)・・・10%
- 白米・・・70%
- ヨーグルト・・・10%
- 大根・・・10%
作り方はおかゆの基本レシピと同じですが、白菜で先に出汁をとり、柔らかくなった白菜はおかゆへ入れます。お米を炊く時は出汁を水で薄めます。おろした大根とヨーグルトは最後に一緒に加えます。
最後におかゆをミキサーに全てかけ合わせて、水分量を調節して食べやすくして犬に与えてください。
犬に大人気のおかゆレシピ
お米1:水5で炊き上げます。
材料
- 玄米・・・25%
- 牛赤身肉・・・40%
※鶏むね肉、ラム肉、馬肉、鹿肉でもOK - サツマイモ・・・10%
- ブロッコリー・・・5%
- マイタケ・・・5%
- ニンジン・・・5%
- 納豆・・・5%
- キウイフルーツ・・・5%
※その他のフルーツでもOK
肉は灰汁を取り細かく切ります。野菜類は一度湯通しして細かく切ります。マイタケを細かく切り、最後にすべてを混ぜ合わせて、玄米と一緒に炊き上げます。
納豆と細かく切ったフルーツは、おかゆを冷ましてから最後に加えて出来上がりです。
犬に与えてもいいおかゆの量
犬におかゆを与える時は、ドッグフードへのトッピングではなく主食として与えてください。ドッグフードへトッピングをすると消化不良になりやすく栄養過多になり、食事のバランスを崩してしまいます。
>細かなカロリー計算や食材ごとの栄養素の計算がありますが、おかゆの基本レシピでご紹介した食材の割合でバランス良く作れば、犬に必要なカロリーは摂取できます。
犬の体調や体質、病気の種類によっては摂取してはいけない食材があります。アレルギーがある場合には、不足しがちな栄養素を別の食材で補うように選びましょう。
超小型犬(体重1~5kg)
犬の体重1kgのとき、1日に与えても良いおかゆの量は100gです。体重が1kg増えるごとに、おかゆの量が+70gとなります。
小型犬(体重6~10kg)
犬の体重6kgのとき、1日に与えても良いおかゆの量は455gです。体重が1kg増えるごとに、おかゆの量が+55gとなります。
中型犬(体重10~20kg)
犬の体重11kgのとき、1日に与えても良いおかゆの量は720gです。体重が1kg増えるごとに、おかゆの量が+45gとなります。
大型犬(体重20~40kg)
犬の体重20kgのとき、1日に与えても良いおかゆの量は1,125gです。体重が1kg増えるごとに、おかゆの量が+40gとなります。
超大型犬(体重40~60kg)
犬の体重40kgのとき、1日に与えても良いおかゆの量は1,925gです。体重が1kg増えるごとに、おかゆの量が+30gとなります。
おかゆの基本レシピでご紹介した、通常時の食事として与える場合の水分量で作った、犬に与えられる1日分のおかゆの量です。
犬におかゆを与えるときの注意点
犬におかゆをあげる時には、いくつかの注意点がありますのでご紹介します。
おかゆ作る前に米または玄米を十分に炊く
お米、玄米はしっかり炊いてから、犬のおかゆを作りましょう。特に玄米は、白米よりも柔らかく炊きます。生に近いお米や、お米から炊くおかゆは消化不良の原因になります。
犬にとってバランスの良い食材を選ぶ
犬の下痢や嘔吐、食欲不振の時には、お米だけで三分粥にして与えて胃腸の調子を整えることもできます。通常食として犬におかゆを与える場合には、肉や魚、野菜やフルーツなどで栄養が偏らないようにしましょう。
犬にとってお米は太りやすく、高カロリーなため、おかゆに他の食材とあわせて全体の40%以上にならないようにしましょう。
おかゆの量や具材は犬に合わせる
犬に与えても良いおかゆの量をご紹介しましたが、食事量には個体差があります。環境によっても必要な栄養素は変わり、投薬治療などの時にも選ぶ食材は変化します。
水分量が多くて食べやすいおかゆは、上手に必要な栄養を摂取できる、愛情たっぷりの食事となります。ですが、レシピ通りに作っても必ずその子に合うとは限りません。便、尿、体の肉付きなどを見て、健康な体のバランスを保てているかを判断しながら、犬に合ったおかゆを与えてください。
基本的におかゆに味付けはしない
小型犬で耳かき一杯程度の生姜やニンニク、塩分などを与えても良いというレシピもあります。ですが、基本的に人間の調味料は犬の体には害になることが多いので注意が必要です。体調不良の時に与えるおかゆには、調味料は必要ありません。
まとめ
我が家でも愛犬に時々おかゆを作って与えています。ドッグフードと比べると与える量が多いのですが、便の量はとても少なく良い便がでます。全ての食事を手作りにするのは少々大変なのですが、夏バテや食欲不振の時のおかゆは犬も喜びますし、ぺろりと食べるので助かります。
腎臓病と付き合っていた頃、愛犬が市販の腎臓病専用フードを食べなくなった時にはおかゆに大変助けられました。おかゆに切り替えてから腎機能数値の改善もあり、やはり日頃の食事はとても大切なのだと実感しました。
皆さんも栄養満点、バランスの良いおかゆを愛犬に作ってみましょう!
ユーザーのコメント
40代 男性 ゆうたろう