怒鳴ることと叱ることの違い
犬をしつけるときに、こちらの言いたいことを的確に伝えることは大切ですよね。その中でも混同しやすいこととして、「怒鳴る」と「叱る」ことの違いを今回はお伝えしたいと思います。
怒鳴ることとは
怒鳴ることとは、飼い主さんの感情にまかせて、大きな声で怒ることです。人間が怒鳴ると、犬は必要以上に驚いたり怖かったりして、「いきなり大きな声を出して怖いなぁ・・・」というように伝わります。これでは本来のしつけの目的が果たせていませんよね。
叱ることとは
叱ることは、犬に「今ダメなことをしたのかな?」と分かってもらうように伝えることです。例としては、犬がイケナイことをしたと同時や直後に、「ダメ」や「ノー」「イケナイ」などの短い言葉に怒りを込めて、なるべく低いトーンで伝えます。
これらの違いをよく理解していただいて、愛犬や周りのワンちゃんたちに接していただければ良いなと思います。
では、続いては「怒鳴ることのデメリット」の主なものを3つご紹介します。
怒鳴ることのデメリット1:飼い主さんを嫌いになる
怒鳴ることを習慣的にやってしまうと、犬は飼い主さんのことを「この人はいつも怖がらせてくるしヤダなあ」という思考回路ができあがります。自分を攻撃したり嫌がらせしたりする相手を好きになりませんよね。飼い主さんはしつけや意思表示のつもりでやっていても、愛犬には伝わっていません。ただただ怖い人と思われて、愛犬に嫌われてしまっては悲しいですよね。
怒鳴ることのデメリット2:犬がストレスを受ける
怒鳴られると犬はビックリします。そして、どうして怒られているのかも分からず混乱してしまいます。このようなことが続けば、嫌なことが繰り返し行われることとなりストレスになります。
一緒に生活していく上で、「叱る」ことは必要になりますが、「怒鳴る」ことが必要になることはありません。叱ると怒鳴るを混同していれば、犬にパワハラで訴えられる日が来るかもしれない・・・!?
怒鳴ることのデメリット3:問題行動が悪化する
デメリット2でもお伝えしたように、怒鳴られるとストレスが溜まります。ストレスが溜まれば、犬はそれを発散するためにさまざな行動をします。それが私たち人間には問題行動として受け取られてしまいます。
たとえば、「吠える」ことに対して飼い主さんが怒鳴ってしまっていた場合、吠える→怒鳴られる→ストレス→さらに吠える、といった悪循環になってしまうことが多いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
愛犬が悪さをしたり、なかなか上手くトレーニングができなかったりすると、私たち人間はつい感情的になって怒ってしまうことってありますよね。
しつけというものは、人間と共存するためのルールを犬に覚えてもらうことです。決して怒鳴って恐怖心から従わせようとするのではなく、犬が理解しやすいように伝えることを常に心がけたいものですね。