犬はタクシーに乗れる?乗せるための準備やマナー、おすすめペットタクシー会社まで紹介

犬はタクシーに乗れる?乗せるための準備やマナー、おすすめペットタクシー会社まで紹介

犬と一緒にタクシーに乗れる?その疑問に答えます。乗車拒否を避けるための準備物、当日の流れ、守るべきマナーを網羅。中型犬・大型犬に安心なペットタクシーの料金や、全国の会社も紹介。愛犬との移動前に必ずご確認ください。

犬と一緒にタクシーに乗ることはできる?

車に乗る犬

犬と一緒にタクシーに乗ることは、いくつかの条件を満たせば可能です。ただし、すべてのタクシー会社が犬の同乗を許可しているわけではありません。多くのタクシー会社では、犬をクレートやキャリーバッグに入れることを条件に、同乗を認めています。

法律(道路運送法)では、タクシーがペットの乗車を拒否できるケースが定められていますが、これは運転の妨げになったり、他の乗客の迷惑になったりする場合に限られます。そのため、事前にルールを確認し、適切な準備をすれば、愛犬とのタクシー移動は十分に可能です。

乗車を断られる事態を避けるためにも、タクシーを予約・配車する際に「犬を乗せても良いか」と、必ず事前に確認することが最も重要です。

犬をタクシーに乗せるための準備

車の中のクレートに入る犬

愛犬とスムーズにタクシーに乗るためには、事前の準備が欠かせません。当日になって慌てないよう、あらかじめ必要なものを揃え、準備を整えておきましょう。

クレートやキャリーバッグの用意

犬をタクシーに乗せる際の基本的なルールとして、多くの会社が全身が完全に収まるクレートやキャリーバッグの使用を義務付けています。クレートとは、プラスチック製や金属製の硬い箱型のケースのことで、キャリーバッグは布製などの柔らかい素材でできた移動用のバッグを指します。

トイプードルやチワワのような小型犬であればキャリーバッグでも対応しやすいですが、柴犬などの中型犬以上の大きさになると、しっかりとした強度のクレートが必要になるでしょう。犬が中で少し方向転換できるくらいの、適切なサイズのものを準備してください。

トイレは乗車前に済ませておく

乗車時間が短くても、環境の変化による粗相の可能性はゼロではありません。タクシーに乗る直前に、必ず散歩に連れて行きトイレを済ませておきましょう。

万が一に備えて、クレートの底にペットシーツを敷いておくとさらに安心です。車内を汚してしまうと、クリーニング代を請求される可能性もあるため、徹底しておきましょう。

抜け毛対策と掃除グッズ

犬の抜け毛がシートに付着するのを防ぐため、クレートやキャリーバッグは、膝の上か足元に置くのがマナーです。それでも毛が飛散することもあるため、念のため粘着クリーナー(コロコロ)やウェットティッシュなどの簡単な掃除グッズを持参すると、降車時にさっと清掃でき、スマートな対応ができます。

犬をタクシーに乗せる当日の流れ

キャリーバッグに入る犬

当日の流れを把握し、必要なものを準備しておくことで、より安心してタクシーを利用できます。ステップごとに確認していきましょう。

ステップ1:タクシー会社への事前連絡

最も重要なステップです。タクシーを予約または配車依頼する際に、必ず「小型犬をクレートに入れた状態で同乗させたいのですが、可能ですか?」というように、具体的な状況を伝えて許可を得てください。オペレーターは、犬の同乗が可能な車両を手配してくれます。

流しのタクシーを止める場合も、乗車前に必ず運転手に許可を取りましょう。

ステップ2:乗車前の最終準備

タクシーが到着する前に、犬をクレートやキャリーバッグに入れておきます。乗車直前にトイレを済ませておくことも忘れないでください。タクシーを待たせることがないよう、支払いの準備も済ませておくとスムーズです。

ステップ3:乗車中と降車時

乗車したら、運転手の指示に従い、指定された場所にクレートを置きます。基本的には後部座席の足元か、飼い主の膝の上が安全です。走行中は、犬が不安にならないよう静かに声をかけ、落ち着かせてあげましょう。

降車する際には、シート周りに抜け毛や汚れがないかを確認し、もし汚してしまった場合は正直に申し出て、持参したグッズで簡単に清掃しましょう。

当日必要な持ち物

狂犬病予防注射済票と鑑札

万が一のトラブルや、ドッグランなどの施設を利用する際に提示を求められることがあります。すぐに取り出せるように携帯しておきましょう。「狂犬病予防注射済票」とは、狂犬病の予防接種が済んでいることを証明する金属のプレートです。

水と水飲み用のお皿

特に夏場や移動時間が長くなる場合は、熱中症対策として水分補給ができるように準備しておくと安心です。

トイレシーツと処理袋

乗車前にトイレを済ませていても、万が一の粗相に備えてペットシーツと、使用済みシーツや排泄物を入れるための処理袋は必須アイテムです。

犬をタクシーに乗せる際のマナー

助手席に座る犬

運転手や次に乗る乗客への配慮が、犬との快適なタクシー利用に繋がります。基本的なマナーを守りましょう。

事前に乗車許可を得る

繰り返しになりますが、これが最大のマナーです。予約時や乗車前に必ず犬を同乗させる旨を伝え、許可を得てください。無断で乗せるのは絶対にやめましょう。

車内を汚さない・傷つけない

クレートに入れるのはもちろんのこと、爪でシートをひっかいたり、車内設備を噛んだりしないように注意が必要です。クレートの下に大きめのタオルやレジャーシートを敷くのも、汚れや傷を防ぐ有効な手段です。

静かに過ごさせる工夫

無駄吠えは運転の妨げになり、運転手に不安を与えてしまいます。普段からクレートに慣れさせておき、中が安心できる場所だと覚えさせておきましょう。お気に入りのおもちゃを一つ入れておくと、犬がリラックスしやすくなります。

中型犬・大型犬ならペットタクシーがおすすめ

横になるボーダーコリー

柴犬などの中型犬や、ゴールデン・レトリバーのような大型犬の場合、一般的なタクシーの規定サイズを超えるクレートが必要になり、乗車を断られるケースが多くなります。そのような場合は、ペットの輸送を専門とする「ペットタクシー」の利用がおすすめです。

ペットタクシーをおすすめする理由

ペットタクシーは、ペットとの同乗を前提としたサービスです。運転手はペットの扱いに慣れているため、飼い主も安心して利用できます。また、大型犬用の広いケージが設置されていたり、クレートなしでの同乗が可能な場合もあったりと、一般的なタクシーよりも柔軟に対応してもらえます。

動物病院への送迎や、ペットホテル、空港への送迎など、様々な用途で利用されています。

ペットタクシーの利用方法

ペットタクシーは完全予約制が基本です。利用したい日時が決まったら、ウェブサイトや電話で予約を入れます。その際に、犬種、大きさ、頭数、利用目的などを詳しく伝えましょう。多くの会社で見積もりを出してくれるので、事前に料金を確認できます。

ペットタクシーの利用料金の目安

料金体系は会社によって異なりますが、一般的に「基本料金(最初の数kmまで)+距離加算料金」や「時間制料金」で設定されています。

また、通常のタクシーメーター料金に加えて、「ペット料金」や「介助料」が追加される場合もあります。料金は割高になる傾向がありますが、大型犬や多頭飼い、長距離の移動においては、その利便性と安心感から十分に価値があると言えるでしょう。

全国のペットタクシー会社

タクシー乗り場

全国には多くのペットタクシー会社があります。ここでは代表的な会社をいくつかご紹介します。サービス内容や料金、支払い方法は変更される可能性があるため、利用の際は必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

三和交通 ペットタクシー&ペット119番

三和交通

対象地域(県名)

東京都、神奈川県、埼玉県

支払方法

現金、クレジットカード、交通系IC、電子マネー、QRコード決済など(詳細は公式サイトをご確認ください)

公式サイト

ペットタクシーCOCOタク

スクショ:ペットタクシーCOCOタク

対象地域(県名)

東京都、神奈川県、埼玉県

支払方法

現金、クレジットカード、電子マネー(詳細は公式サイトをご確認ください)

公式サイト

エイチケイペットタクシー

スクショ:エイチケイペットタクシー

対象地域(県名)

東京都(全国対応可能)

支払方法

現金

公式サイトURL

ペットタクシーかるたく

スクショ:ペットタクシーかるたく

対象地域(県名)

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県

支払方法

現金、クレジットカード、PayPay

公式サイトURL

まとめ

椅子の上で寝る犬

犬と一緒にタクシーに乗ることは、事前の準備とマナーを守れば決して難しいことではありません。小型犬であれば、クレートを用意し、事前にタクシー会社に連絡することで、一般のタクシーも利用可能です。一方で、中型犬や大型犬、あるいはより安心して移動したい場合には、ペットの扱いに慣れた専門のペットタクシーが非常に心強い選択肢となります。

今回の記事で紹介した準備や当日の流れを参考に、愛犬との移動手段としてタクシーを上手に活用し、動物病院への通院やお出かけを、より快適で安全なものにしてください。

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