手作りご飯のNG①与えてはいけない食材を使う
犬の手作りご飯でまず気をつけなければならないことは、犬の健康に害を与える可能性のある食材を絶対に使用しないということです。犬に玉ねぎを与えてはいけないということは広く知られていると思いますが、長ねぎやわけぎ、ニラなどのねぎ類も同様に与えてはいけません。
これらの食材にはアリルプロピルジスルフィドという有機硫黄化合物が含まれており、犬が摂取すると赤血球のヘモグロビンが酸化して溶血性貧血を引き起こします。にんにくはねぎ類ですが、他の食材に比べて中毒性が低くよほど大量に摂取しない限り健康被害はないと考えられています。しかし、摂取量の計算ができないという場合は与えない方が安全でしょう。
その他にもチョコレートやぶどう、アボカドなども健康を害する恐れがあり、体質や抱えている疾患によっては食べない方がいい食材などもあるので、手作り食を与える場合は必ずそれらに関する情報を確認してから始めるようにしましょう。
手作りご飯のNG②犬が喜ぶものばかり与える
手作りご飯を犬が喜んで食べてくれる様子を見るととてもうれしくなりますし、また作ろう!という気持ちになりますよね。反対に、あまり食が進まないようだと「おいしくないのかな?」と心配になったり、がっかりしてしまったりすると思います。
そのため、食べ物の好き嫌いがはっきりしている犬の場合、次第に犬が喜んで食べる食材ばかり与えるようになってしまうことがあるので注意しなければなりません。ドッグフードの場合は、それぞれの食材の味やにおいなどが全くわからないほど加工されているため、好き嫌いに関係なく様々な食材を摂取することができますが、手作りご飯の場合は意識的に与えるようにしないといけません。
犬の手作りご飯でバランスを整えることは大切ですが、とても難しいことでもあります。一度の食事で完璧な栄養バランスに整えることは非常に大変なので、一週間単位や一か月単位でバランスを取るようにするといいでしょう。
手作りご飯のNG③体重や体調の確認をしない
犬に手作りご飯を与えている場合、食事そのものだけでなく犬の体調チェックも大切です。毎日できる上、とても有効な健康チェックの方法としておすすめなのが排泄物の状態の変化を見ることです。
特にうんちは“健康のバロメーター”とも言われるほど重要な情報源なので、色や硬さ、量などをきちんとチェックしておくようにしましょう。消化しきれずに野菜などの形が残ったまま出てきていないか、下痢はしていないかなどを確認することで、手作りご飯が愛犬の体に合っているかを知ることができます。
その他にも体重や毛艶の変化は、飼い主さんでもこまめにチェックすることができますし、1年に1回など定期的に動物病院で血液検査などの健康診断を受けるようにすると安心です。
まとめ
ドッグフードは犬の体に必要な栄養がバランスよく含まれているので安心して与えることができるでしょう。しかし、飼い主さんが作る手作り食は添加物や保存料が含まれておらず犬の体にとって安全で、食材そのものの風味を味わうことができるので、犬もとても喜ぶと思います。
手作りご飯を与えるときは犬に与えてはいけない食材を避け、栄養バランスを考えて作るようにしましょう。そして食事は体作りの基本なので、毎日のうんちや毛艶をチェックしたり、定期的な体重管理、健康診断などを行ったりすることも大切です。
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40代 女性 匿名