犬の骨肉腫→滑膜肉腫で脚を切断。今は元気いっぱいです!

犬の骨肉腫→滑膜肉腫で脚を切断。今は元気いっぱいです!

愛犬が滑肉腫になり、脚を切断しました。最初は関節炎だったのですが、腫れが引かず腫瘍は大きくなって膿を持っていきました。悩みましたが脚を切断したところ、現在では3本足で元気いっぱいです!

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

元気な犬

去年の冬、うちのワンは寒さから前脚が関節炎にかかりました。

少し歩き辛そうにしていましたが相変わらず散歩を楽しんでいたし、この時点ではワン本人も気にしていなそうでした。

犬の骨肉腫

注射

でも春になって右前脚だけは痛がったままで、病院へ行ったのですが触診では特に異常はなく痛み止めと関節用のサプリメントをもらいました。

中型犬の9歳ではほぼ老犬だし、仕方ないと思っていたのですが5月になると脚が腫れていて、どうも「ここ痛いの」という感じで心配そうに腫れる脚を見る私達をジッと見つめていました。

すぐに血液検査、レントゲン。

骨肉腫という診断でした。

「治療して1年、治療しなければ2~3ヶ月の命と言われてます」そう言われた時には絶望しました。

治療方法があるとしても、愛犬を病魔が襲えば誰でも最初は悲観にくれると思います。

転移もなく、副作用の少ない現状維持の目的で抗がん剤を飲むことになり、たまに元気がない時に抗がん剤をストップして痛み止めにしたり、表面上は何事もなかった様にワンは普通に暮らしていました。

ところが腫れた場所が膨らみ赤くなってくると、すごいスピードで腫瘍は成長。

本当に酷い有り様でした。

犬は腫瘍を舐めて、破けて膿?液?が出る悪循環。

さらには自壊した傷口から出る悪臭は家中に広がり、犬の部屋のシーツは変えても変えてもキリがなく、でも腫瘍を除けばほとんど普段と変わらない様子だったので救われました。

脚を切断

手術

しかし今後の治療方法を決めるのに詳しい検査を受けたら滑膜肉腫という診断で、検査結果が出るまで一週間、その3日後に腫瘍のある脚を切断する事になりました。

手術当日は、本人に了解を得ないで勝手に脚を切って良いのか?など悩み、術後の面会では痛々しい傷跡は気の毒でしたがパッと憑き物が晴れたように見えたのです!!

元気いっぱい!

元気な犬

退院する時には帰りにオシッコをさせに車から降ろすと、3本脚で喜んで走りました。

現在、切断手術から4ヶ月が経とうとしていますが「この子、こんなに悪戯っ子で力持ちだったなぁ」と再認識すると同時に腫瘍がいかに不快で痛かったかが伺える中、元気一杯に暮らしています。

再発防止に抗がん剤を服用していますが、これまでの事は一つの試練だったと考えていてます。

まとめ

犬は簡単に痛そうな顔をしないので気が付かないこともあります。しかし、全身を触って確認し気になる箇所があったり、決まった場所ばかり舐めるなどいつもと違うことをしていたら早めに受診してください。

大事なのはその時その時の対処なのかと思います。

治療に専念できるように環境を整えたり、膿が出るならシーツを大量に常備するなどでしょうか。

骨肉腫は骨の腫瘍です。骨は痛みを感じない臓器のように見えますが、実は骨の腫瘍はかなりの痛みを伴います。足を切断することには大きな抵抗があると思います。しっかり獣医師と話し合い、命が助かる選択肢を考えていきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 太陽

    以前、愛犬をドッグパークに連れて行った時に3本脚のラブラドールが元気よく走り回っていました。3本脚でしたが不自由そうではなく、元気よく走り回る姿にとても感動しました。こちらのワンちゃんは交通事故で3本脚になってしまったようなのですが、骨髄腫という病気でも脚を切断するとは知りませんでした。この記事の飼い主さんの気持ちを思うと、切なくなります。相当な勇気のいる決断だったと思います。ワンちゃんだって、手術後に起きたらまさか自分の脚が無くなっているなんて思ってもいなかったと思います。しかし、命が助かって本当によかったと思います。また、退院した時にオシッコをさせてあげた際、3本脚で喜んで走っていたようで良かったですね。これからも元気に頑張って欲しいです。
  • 投稿者

    女性 らぶらん

    今、元気いっぱいの姿とのことで何よりです。治療中から切断までのやぶねこさんのお気持ちもお察しします。どうしたいかをわんこに答えてもらうことができないのはわかっていますが、飼い主として決断を下すこともまた難しいことだと思います。
    私は10歳(当時)を過ぎたラブラドールに精巣腫瘍がみつかり手術を行いました。気づくのも遅く精巣がとても大きく腫れていたことで病院にいきわかりました。私達家族は手術での摘出を決断しました。高齢になっていたので手術にたえられるのか、この子はどうしてほしいのかな、などいろいろと考えましたが1日でも長く生きてほしい思いで踏み切りました。術後の経過もよく、結局15歳を過ぎる長生きをしてくれてこの世を去りました。手術のときに、この腫瘍は去勢で防げるものだと初めて知りました。うちの子は繁殖もさせていなかったので、去勢を小さい頃にしていれば防げた病気でした。たくさんの喜びをもらう分、犬を飼う責任は重いですよね。やぶねこさんとわんこたちがこれからも幸せな毎日を送れますように。
  • 投稿者

    女性 雀3号

    足を切断してしまっても命があって元気ならそれは良い選択をしたのだと思います。後ろ足が動かなくても車椅子で元気にお散歩している子もいます。犬はなければどうにか順応していける動物です。飼い主が思っているよりも頑張ってくれます。

    骨肉種の発症は10kg以降の犬種で7~9歳頃に多くみられるとあります。そのくらいになると手術ができるギリギリのラインです。腫れや痛みも酷く、見ていてとてもつらいと思います。
    原因ははっきりと判明していないので予防することは難しいです。骨肉種は進行がとても早いので転移も早いです。日頃の体調の変化などを見逃さず、できる限り早期に手術や治療を進められるようにしてあげてください。

    手術後は抵抗力も落ちています。衛生面も注意し、感染症などうつらないようお散歩なども少しの間は控えた方が良いと思います。
    落ち着いたら、太陽の下で元気にお散歩させて免疫力をアップさせてあげてください。
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