犬が心臓病になったら注意する5つのこと

犬が心臓病になったら注意する5つのこと

愛犬が心臓病になってしまったら心配ですよね。とくにこれからの季節は寒くなり心臓に負担がかかりやすくなります。そこで今回は、愛犬が心臓病になった場合に飼い主さんが気をつける5つのポイントをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

代表的な犬の心臓病

診察されるミニチュアダックス

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

心臓の中にある僧帽弁という弁が、何らかの原因できちんと閉まらなくなることにより血液に逆流が生じてしまう病気です。
心臓への負担が大きくなり、体全体へ血液を送るポンプとして機能することが難しくなります。
症状としては、心臓が大きくなるため咳がひどくなったり、呼吸困難を起こしたりするようになります。
悪化すると肺水腫を起こすこともあります。

拡張型心筋症

遺伝性の病気で心臓を構成している筋肉が拡張しペラペラになり正常に働かなくなることで、血液が全身に行き渡らなくなる病気です。
原因が不明で、中年齢で発生率が高まります。
初期段階では目立った症状はなく、初期には気づきにくいでしょう。あるとすれば、運動するのを嫌がる、疲れやすい、元気がないなどです。
進行すると肺水腫を発症し、咳や呼吸困難などが見られるようになります。また失神したり、元気がなくなったりするようになります。
そして最悪の場合死に至ります。
心筋症になりやすい犬種としてはボクサーやドーベルマン、セントバーナードなどの大型犬がなりやすいと言われています。

心臓病が進行すると心不全を起こす可能性がありますが、心不全とは病名ではなく「心臓病により体に必要な血液が送り出せなくなった状態」のことをいいます。
しかし、心臓病の犬が必ず心不全になるわけではなく、適切な治療によって安定した生活を送れる可能性もあります。

心臓病になったら注意する5つのこと

上を見る犬

1.薬を飲ませ続ける

心臓病は治る病気ではありません。今の状態を維持して悪化させないようにすることが治療の大きな柱になります。そのため心臓病の薬は一生飲ませなければいけないものが多く、ちゃんと飲ませられるかどうかは重要なことです。
薬のタイプは錠剤か粉剤で、薬によってどちらかは大体決まっています。
錠剤が飲ませにくければ砕いてもOKという場合もあるので、獣医さんと相談してみてください。
薬を飲むのを嫌がる犬も多く、飼い主さんが薬を持っただけで逃げ出すようになることもあります。
薬を飲ませることは大切ですが、強引にやり続けるとストレスがかかってしまいます。
上手く飲ませられなかったり、飲ませる自信がない場合は一度獣医さんに相談してみてください。
薬の飲ませ方を教えてくれたり、練習させてくれたり、薬の種類を飲ませやすいものなどに変えてくれることもあります。
ひとりで抱え込まずに相談してみましょう。

2.気温・湿度管理

床で眠る犬

寒すぎても暑すぎてもダメなので少し難しいところです。
季節の変わり目は気温の変化が激しく、体調も変わりやすくなります。
大体、人間が不快だと思う気温や湿度は犬にとっても不快な場合が多いので自分自身を目安に考えるといいでしょう。
しかし部屋の場所によっては設定した温度とは違う気温になっていることがあるので、犬がどの場所によくいるか考えて気温を調節しましょう。
また夏場は凍らせたペットボトル、冬場は湯たんぽなどを用意して自分で調節できるようにするのも良いでしょう。

3.太らせない

太らせると心臓に負担がかかることがあることはもちろん、その他のデメリットもあります。
例えば、脂肪で聴診や触診がしにくい、エコーで体内が見えにくい、麻酔が効きにくく醒めずらいなどのデメリットがあります。
しかし少し太ったぐらいですぐに心臓が悪くなるということはあまりありません。
そのため太ったからすぐに急なダイエット、というのは良くない行動です。
心臓に負担をかけないためにある程度適正までやせるのはいいですが、やせすぎてしまうと心臓病と戦えなくなってしまい負けてしまうことがあるので、ダイエットは必要か、必要ならどのくらいまで痩せたほうがいいのか獣医さんに確認してみましょう。

太りすぎかどうかのチェックの目安として、肋骨がすぐに触れる、背骨がすぐに触れる、腰のくびれがあるといった項目があります。
月に1〜2回チェックしてみて、餌の量を調整したり、散歩を調整してみたりしましょう。

4.安静にさせる

クッションで眠る犬

これも重要なことです。
必要以上に運動させず、興奮させないようにしましょう。
興奮すると心臓の動きが速くなり、負担が増えるからです。
安静にさせる具体的な方法には、静かな環境にする、興奮をあおるような行動は控える、散歩の量を調整する、撫でて落ち着かせるなどがあります。
どの程度安静にさせるかは個体にもよるので、獣医さんと相談しながら決めて下さい。
安静にさせすぎるのもストレスが溜まって良くないので程よい具合を調べていきましょう。

5.夜間病院を探しておく

心臓病を患っていると、いつ何があるかわかりません。
夜中に調子が悪くなる可能性も十分考えられます。
そんなときに夜間でも診てもらえる動物病院を知っていると助かります。
かかりつけの病院が対応しているのが1番なのですが、夜間対応している病院は少ないためかかりつけの病院以外でも診てもらえるところを探しておきましょう。
かかりつけの獣医さんから紹介してもらえることもあるので、もし自分で探しきれないようであれば一度聞いてみると良いかもしれません。

まとめ

ジャックラッセルテリア

愛犬が心臓病を患ってしまったら心配になりますよね。
愛犬のためにどういったことに気をつければいいのか、獣医さんから説明があるとは思いますが忘れがちな部分もあるため、再確認していきましょう。
飼い主さんが気をつけることで伸びる寿命もあります。
不安や疑問をひとつずつ片付けながら、愛犬と穏やかな時間を過ごしてください。

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