怖い!マダニを放置するリスク
皮膚炎
マダニの唾液はアレルゲンとなりうるため、マダニに刺されるとアレルギー性皮膚炎を引き起こし、強いかゆみに襲われる場合があります。そうなると、わんこは皮膚をひたすら掻いてしまうため、皮膚が傷ついたりただれたりしてしまい、症状が悪化していってしまいます。
貧血
「こんな小さなマダニに血を吸われたくらいで、貧血まで起こすことあるの?」と思うかもしれませんが、1匹のマダニではなく、大量のマダニに同時に刺され、吸血された場合には貧血症状を起こしてしまうことがあります。
ダニ麻痺症
マダニにもさまざまな種類がありますが、中には、唾液中に毒性物質を持っているものもいます。この種のマダニに刺されると、ダニ麻痺症と呼ばれる神経障害を引き起こす可能性があります。
犬バベシア症
マダニはバベシアという原虫を媒介することもあります。バベシア症は、犬の赤血球にバベシアという原虫が寄生し赤血球を破壊するために、貧血、黄疸、発熱等の症状が現れ、重症の場合には死に至る可能性すらあります。
飼い主さんにも伝染する
愛犬についたマダニを放置していると、そのマダニが飼い主さんを刺す可能性があります。マダニはSFTS、 ライム病、日本紅班熱等の人畜共通感染症も媒介しますから、飼い主さんがそれらの伝染病に罹患するリスクも捨てきれません。
どこを探すの?マダニの探し方
マダニの怖さはわかっても、お散歩から帰るたびに愛犬の全身をくまなくチェックするのはなかなか難しいものです。では、マダニはわんこの身体のどこにつきやすいのでしょうか。それは、被毛が薄く、皮膚の露出が多いところ。具体的には、下記のような部分になります。お散歩から帰った後には、これらの場所を重点的にチェックしてあげましょう。
- 耳
- 目の周り
- 鼻の周り
- おしり
- 内股
- 足の指の間
- 胸
もしものときは!マダニの駆除法
では、もし愛犬の身体にマダニを発見してしまったら、どのように駆除したら良いのでしょうか。実は、皮膚に食いついたマダニは、かなり強力な力でくっついています。そのため、強引に力任せで駆除しようとすると、マダニの身体の一部が残ってしまったりして大変危険です。
マダニを見つけたら動物病院へ
マダニの駆除は、専用のピンセットで行ったり、薬を用いたりする方法が一般的です。ですが、一般家庭で専用のピンセットをお持ちのことはまれでしょうし、持っていて上手く駆除ができたとしても、駆除する前にすでに吸血されていて、病原体等が体内に入ってしまっていては一大事です。マダニを見つけたら、とにかく動物病院に急ぎましょう。
マダニはまず予防から
マダニ対策は、とにかく予防が大切の一言に尽きます。予防にはさまざまな方法がありますから、愛犬に合ったものを選びましょう。
滴下タイプの予防駆除薬
少し前まで主流だったのが、首元などに薬剤を垂らす滴下タイプの予防薬です。マダニがついてしまった場合でも、駆除してくれる効果もあります。シーズン中は月に1回程度滴下する必要があります。お手軽ですが、上手く滴下できないと効果がなかったり、滴下して約1日はシャンプー等ができないといった注意点があります。
経口タイプの予防駆除薬
現在最もメジャーなのは、経口タイプの予防薬でしょう。マダニの予防駆除だけでなくフィラリア予防薬と一緒になっているタイプのものや、ただの錠剤ではなくお肉タイプになっているものもあります。
滴下タイプと違って食べさせさえすれば確実ですし、シャンプー等のタイミングを気にする必要もありませんが、グルメな子や、味や匂いに敏感な子は、お肉タイプであっても警戒して口にせず、食べさせるのに苦労することもあります。
首輪タイプの虫除け
お散歩のときなどに装着する首輪タイプの虫除けもあります。一定の予防効果はありますが、マダニがついてしまったときの駆除はできないので、前の2つのいずれかと併せて使用することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?マダニについての正しい知識を得て、愛犬をマダニから守りましょう!
ユーザーのコメント
50代以上 男性 龍太パパ
樹医に叱られた。そんなものサッサと取ってしまいなさいと。