犬がかかる精神疾患とは?
犬も精神疾患になる
近年、私たち人間の間で増えている精神疾患。
実は人間だけでなく、犬も精神疾患になる子が増えているらしいのです。
犬は感情が豊かな生き物なので、心が傷ついたり疲れてしまったりした犬は、精神的な病気になってしまうことがあります。
精神疾患の主な原因
犬が精神疾患になってしまう主な原因は、日頃の生活の中で溜まるストレスを始めとして、虐待などの暴力や、トラウマになるほどの恐怖と不安、病気など様々があります。
例えば、いつも愛犬を叱っていたり、自由を制限しすぎたりしていると、やる気をなくしたり無気力になったりしてしまい、うつ病の原因となる可能性があります。
また、ツライ過去を持つ保護犬は、過去に強い精神的なストレスや体験からくるPTSD(心的外傷後ストレス障害)が原因で、精神疾患になってしまう場合が多いようですね。
ちなみに、私の愛犬は保護犬だったのですが、PTSDが原因で家族になってから7年経った今でもたまに、精神疾患の症状が出るときがあります。
近年増えている犬の主な精神疾患
うつ病
犬がストレスを溜め込んでしまうと、人間と同じようにうつ病になってしまうことがあるようです。
症状としては無気力になって、以前は好きだったり興味のあったりしたものに興味を示さなくなる。さらに、しんどそうに動くようになったり、食べる量が極端に減ってしまったりする等の症状が出てきます。
強迫性障害
犬の精神疾患で多いのが、強迫性障害です。
簡単に言うと、同じ行動をずっと繰り返してしまうという病気です。
例えば、何十分も自分の尻尾を追いかけていたり、自分の足をずっと舐めていたりと、一度気になったことに対して、何度も同じ行動を繰り返してしまいます。
不安障害
凄く不安や恐怖を感じるものがあり、一気にストレスを溜め込んでしまうと、不安障害になってしまうことがあるようです。
例えば、花火や雷の音が聞こえたらビクビクして、一心不乱に狭い場所に隠れようとパニックになってしまうことがあります。
時には動悸が激しくなったり、ご飯を食べなくなったりする、下痢をしてしまうこともあるようですね。
摂食障害
摂食障害でよく知られている症状には、『拒食症』と『過食症』があります。
何らかのストレスが原因で、愛犬がご飯を全く食べなくなってしまった、という話をよく聞きます。
拒食症は非常に厄介で、酷い場合だと、食べても吐いてしまい栄養失調になってしまうことも。
また、ご飯を食べないのは別の病気による食欲不振とも考えられるので、まずは病院で診てもらうことをおススメします。
精神疾患への対処方法
原因を見つけることが大切
精神疾患は不安や恐怖、ストレス等の元となる負の原因を見つけて、改善してあげることで症状が和らぐ可能性があります。
例えば、しつけのために愛犬を叱ってばかりいた結果、無気力になってしまってうつ病になることがあります。
そういうときは、しつけの方法を変えてみるのが良いかもしれません。
悪いことをしたら叱らずに無視。
良いことをしたら褒めてあげて、愛犬が「また褒めてもらいたい」と自ら行動するように、徐々にやる気をUPさせることで、改善することがあるようです。
なるべくストレスを与えない
精神疾患とストレスは密接な関係となっています。
日常の生活を振り返ってみて、犬が少しでもストレスを感じてしまいそうなものを発見したら、できるだけ取り除いて、ストレスを溜め込まないようにしてあげましょう。
また、ストレスを発散させるのも大切となります。
太陽に浴びたり開放的な場所に出かけたり、運動をしてスッキリさせることで、ストレスを発散することができるようですね。
病院で診てもらう
精神疾患の症状だと思っていたけれど、病院で診察してもらったら別の病気だった、という話は割とあるようです。
例えば、自分の尻尾をいつまでもグルグル追い続けるという症状は、強迫性障害のサインであると同時に、認知症のサインでもあります。
ですので、愛犬の様子がおかしいと感じたら、まずは病院で診察してもらうことをおススメします。ただ、精神疾患だった場合は、きちんと対応できる動物病院がまだまだ少なく、専門に扱っている病院を探すことが重要となりそうですね。
まとめ
犬は頭が良くて感情も豊かなので、人間と同じように精神疾患となってしまうことがあるようですね。
多くの場合はストレスや不安、恐怖といったものが原因なので、それらを解消してあげることで改善することができるかもしれません。
精神疾患にならないように、できる限り愛犬がストレスを感じず生活できるようにしてあげたいですね。