商品名
ノバルティス アニマルヘルス社の「インターセプター」
商品の説明や概要、詳細など
フィラリア症予防と内部寄生虫予防(お腹の虫下し)を同時に行えるお薬で、ミルベマイシンオキシムというフィラリア予防と一部の内部寄生虫予防を行える成分に、プラジカンテルというミルベマイシンオキシムではカバーしきれない寄生虫予防成分を配合しています。
なぜその商品を選んだか?
これまで、フィラリア予防やノミ・マダニ予防は飼い主様にも割と認知されていますが、内部寄生虫の予防に関しては、ほとんど認識されていません。
しかし、アメリカやヨーロッパでは、「定期駆虫」というフィラリア予防と同じように定期的な投薬が推奨されています。
また、私の病院でも、大人のワンちゃんが健康診断や、お腹を壊したときの糞便検査で、内部寄生虫が見つかることがあります。
内部寄生虫は、フィラリア症のように重篤な状態にまでなることは少ないかもしれませんが、一つ重要なのは「人獣共通感染症(ズーノーシス)」といって、ワンちゃんからヒトへ感染してしまう寄生虫も多いのです。
そのため、ワンちゃんが人間社会で共存していくためには、この内部寄生虫予防も積極的に行ってあげたいところです。
これまでも、内部寄生虫対策のお薬はありましたが、フィラリアやノミ・マダニの予防に加えて、さらに内部寄生虫予防となると、飼い主様も予防への負担が大きくなってしまいます。
しかし、インターセプターは一粒でフィラリアと内部寄生虫予防が同時に行えますので、飼い主様の手間はありません。
そのため、気軽に内部寄生虫予防が行えるため、ワンちゃんにはぜひこのインターセプターをお勧めしたいということで、今回ご紹介させていただきました。
使っている感想や、使ってからの愛犬の変化
このインターセプターはチキンフレーバーのチュアブルタイプですので、おやつ感覚で与えることができます。
そのためワンちゃんも喜んで食べてくれます。
もちろん予防薬ですので使っていても見た目上ワンちゃんの変化はありません。
このインターセプターは昨年から発売された比較的新しいお薬です。
私の病院では、内部寄生虫予防推進のため、昨年からほとんどの飼い主様には、フィラリア予防薬をこのインターセプターに切り替えていただいておりますが、ほぼ問題なく切り替えられています。
他の商品と比べて勝っていると感じる所
他のフィラリア予防薬にも内部寄生虫の予防効果を持っているものもありますが、ここまで広い範囲の内部寄生虫をカバーしているフィラリア予防薬は他にはありません。
読者さんにおすすめしたい理由、またはどのような方におすすめしたいか?
前述しましたように、内部寄生虫予防は、人間社会でワンちゃんが共存するためには、今後重要な予防の一つになるのは間違いありません。
そのため、ワンちゃんを飼っていらっしゃるすべての飼い主様にお勧めいたします。
ただし、チュアブルの原材料にチキンを使用していますので、チキンアレルギーのワンちゃんは注意が必要です。
また、一部のフィラリア予防薬は、コリーやシェルティーさんに副作用がでることがありますが、このインターセプターで使用されているミルベマイシンオキシムという成分は、予防量であれば、コリーやシェルティーさんにも安全に使用することができます。