犬の名前がついている魚は多い
魚の名前というと鯛やまぐろ、カジキやサバなどすぐに魚だと分かるものがほとんどで、犬の名前がつく魚がいるなんて想像できないと思います。
しかし、調べてみると犬の名前がついた魚は意外にも多く、中にはその名前がついたおもしろい由来を持ったものも少なくありません。
魚に犬の名前をつけるなんて一体なんでだろう?と笑ってしまいそうになりますが、その由来を知るとなんとなく納得できてしまいます。
犬の名前がついた魚4選とその由来
では、ここで実際に犬の名前がついた魚たちをその由来と合わせてご紹介していきます。
イヌザメ(テンジクザメ科)
イヌザメが餌を探すときの姿が、まるでイヌがニオイをかいで餌を探している姿や、胸ビレと腹ビレを使って移動をする姿がイヌに似ていることから、イヌザメと名前がついたと言われています。
イヌカサゴ(フサカサゴ科)
2004年にイヌカサゴと名付けられ、それまではオニカサゴと呼ばれていました。なぜイヌカサゴと言う名前になったのかはっきりした理由はわかっていませんが、似ていて非なるものに「イヌ」と付けることから、オニカサゴではないカサゴとしてイヌカサゴとなったのかも知れません。
イヌゴチ(トクビレ科)
姿形が犬に似ていることからイヌゴチと名付けられたと言われています。真横から見たときや斜めから見たとき鼻筋の通った犬のように見えますが、体が六角形にも見えることから「六角」と言う別名もあります。
イヌノシタ(ウシノシタ科)
イヌノシタはその見た目通り犬の舌にそっくりで名付けられたと言われています。その見た目は素人でも分かりやすく、体全体がうっすらピンクががっていて、まさに「犬の舌」そのものです。
「イヌ」以外にも犬種名をもつ魚もいる
イヌの名前を持つ魚がいて、しかも意外にたくさんいることに驚いた人も少なくないと思います。そして、名前の由来がその見た目や同じ種類で別のものと区別するためなどいろいろですが、中には犬種名が名前になった魚も存在します。
その魚とは水族館でも人気の「チンアナゴ」です。日本にいる犬種で「狆」という犬がいますが、チンアナゴの名前の由来は目と頭が狆に似ていることからチンアナゴと名付けられたと言われています。
狆と似ているかと言われると見方や見る人によって変わると思いますが、愛らしい目の大きさや姿を見ているとそれだけでも十分に狆に見えてきそうですね。
イヌの名前がつく魚は食べても美味しい
名前に「イヌ」がつく魚をご紹介しましたが、実はこれらの魚は食べることができてしかも美味しい魚たちなんです。
イヌカサゴなら唐揚げだったり、イヌノシタはムニエルや刺し身など身近な料理で楽しむことができるので、もし手に入れる機会があったりお店で出しているところを見かけたら、是非味わってみてはいかがでしょう。
まとめ
犬の名前がついた魚は私たちが思っている以上に多く、名前だけ聞くとなんでイヌなんだろう?と思いますが、その由来を知ると何となく納得してしまい、犬好きとしてはちょっとした親近感が湧きますよね。
今まで魚にあまり興味がなかった人も、これをきっかけに他にもイヌが名前につく魚がいないか探してみたり、実際にここでご紹介した魚を水族館などで見てみたりしてはいかがでしょうか。
もしかしたら犬の名前がつく魚に愛着が湧いたり、逆に愛犬の姿がその魚に似ている瞬間を見つけることがあるかも知れませんね。