次々に収容される沖縄の迷い犬たちの命を守るために
沖縄で犬の保護活動 NPO法人ワン’sパートナーの会
「美ら島」「癒しの島」「いちゃりばちょーでー」そして「命どぅ宝」など、人情味豊かな沖縄「オキナワンスピリッツ」を表現している言葉が多々あります。
ところが、そのようなウチナーンチュの肝心(ちむぐくる)を疑う事が起きております。
沖縄県動物愛護管理センターにおいて「殺処分された犬」の数は2009年度と2005年度全国ワースト1位!2010年度2位・2011年度3位・2012年度2位・2013年度3位・2014年度3位と→2014年度3位・2015年度3位と全国ワーストスリーに留まると云う、悪しき記録(人口比率)を残しています。
この記録はウチナーンチュの「肝心・志情」を知る、そして測る上で重要な指標だと考えています。
私は動物愛護団体の代表として、また一人のウチナーンチュとして活動を通し「犬や猫たちも命あるもの」と啓蒙し続けております。
いつの日か「真の癒しの島」として犬や猫たちが、住みやすい「心豊かな島」にならんことを・・・。
NPO法人ワン’sパートナーの会
理事長 比嘉 秀夫
※文中の”ウチナーンチュ”とは「沖縄の人」、”ちむぐくる”とは「精神、心」という意味でどちらも沖縄の方言。
止まらない犬たちの収容
毎週毎週、沖縄県動物愛護管理センターには、犬たちがたくさん収容されます。
2007年1月より那覇市を拠点として犬の保護活動をされている『NPO法人ワン'sパートナーの会』さんは、一匹でも多くの沖縄の犬たちの命を救うため、 全力で活動をされています。
収容期限が来ても飼い主さんのお迎えがなかったり、里親や一時預かりの申し出がなかった犬達は殺処分となります。
彼らはそんな犬達を可能な限りセンターから救い出して、里親探しをしています。
活動資金
しかし、彼らの活動に対して行政からの支援は一切ありません。
彼らの活動資金はサポーターさんたちからの寄付によって支えられています。
犬たちを保護して里親探しをするためには、犬たちの食費はもちろんのこと、医療費、光熱費などその他諸々、とてもたくさんの費用がかかります。
そのため更に活動資金を捻出するために、『NPO法人ワン’sパートナーの会』さんはサントリーフーズ沖縄株式会社との共同事業で「動物愛護救済ベンダー」を設置しました。
「動物愛護救済ベンダー」とは?
動物愛護ベンダーとは、
このベンダー(自動販売機)でドリンクを買って頂くと、
そのドリンク1本の売上代金から5円が、
沖縄の動物愛護団体、NPO法人ワン'sパートナーの会への寄付金となる
特別なベンダーなんですよ。
ドリンクをこのベンダーで購入することで犬たちの保護活動に自動的に寄付ができるのですね。とても素晴らしい方法だと思います。
現在、この動物愛護ベンダーの設置場所を大募集中です!!!
全国的にこのような動物愛護救済ベンダーが設置されるといいですね。
ただし、今回ご紹介したワン'sパートナーのための動物救済ベンダーに関しては、沖縄本島限定です。
迷子札大作戦
ベンダーの側面には、「迷子札大作戦」とあります。
犬は迷子になっても、名前も住所も言えません。
そこで迷子札が首輪についていれば、飼い主さんとすぐに連絡がとれます。
迷子札がついているか否かで、いざという時、その犬の生死が分かれてしまいます。
沖縄県は【一生うちのこプロジェクト】というプロジェクトで、 迷子札の大切さについて、
広く啓蒙活動を行っているそうです。
そしてワン'sパートナーの会も【迷子札大作戦】を行っています。
愛犬の命を守れるのは、飼い主だけ!!!
当ワン'sの会が、毎週行っている
保護犬の里親さん探しの、
【わんわん譲渡会】会場にて
迷子札を無料で差し上げていますのよ
譲渡会
NPO法人ワン'sパートナーの会では毎週日曜日【わんわん譲渡会】を行っています。
SNSでも里親探しが行われています。
里親募集中!ワン'sパートナーの会のフェイスブック
ワン'sパートナーの会のホームページ
協力団体の存在
また2011年6月より姉妹団体となった東京の『NPO法人わんずぺ~す』さんは、これまで沖縄の犬達を数百頭も受け入れて下さっているとのことでした。
殺処分寸前の犬達をセンターから引き出し、沖縄から東京まで空輸しているそうです。
最後に
誰かが無責任に捨てた犬達、また脱走しても探してもらえなかった犬達、そして誰かが捨てたことで繁殖を繰り返し野犬とならざるをえなかった犬達は、今の管理社会となってしまった日本では捕獲され、動物愛護管理センターという名前のつけられた保健所に収容されます。
例え、「愛護」という名前がついていても、そこでは行き場を失った命は最終的に殺処分されてしまいます。
一部殺処分ゼロの地区も少なからず存在はしていますが…収容された犬(猫その他動物)達が幸せな環境に置かれているとは決して言えないのが現状です。
そんな命をなんとか救おうと全国各地でボランティアさんたちが必死で救い出して里親探しをしています。
上記写真の子は、多頭飼育崩壊現場からワン'sパートナーの会によって救い出された犬です。
不必要な命などこの世には1つも存在しません。
まさに『命どぅ宝』ではないでしょうか…
※尚、この記事及び写真の投稿はNPO法人ワン'sパートナーの会代表の比嘉さんに承諾を得て行っています。