犬の仕草の意味を知りたい時にすぐに調べられるアプリ
犬が顔の表情、耳や尻尾の向き、また体全体を使っての仕草や行動でさまざまなシグナルを発していてコミュニケーションのツールにしていることはよく知られています。
犬同士だけでなく、彼らは人間に対しても同じボディランゲージを使うので、犬の気持ちを知るために、私たち人間も犬の仕草や表情の意味を学ぶことが必要です。
けれどもその種類はとてもたくさんある上に、同じ仕草が状況によって違う意味を持ったり、似ているけれど意味が違う仕草があったりして、判断が難しい場合もよくあります。
犬といっしょにいる時に、そのボディランゲージが何を意味しているのかすぐに調べたい時に手もとのスマホですぐに調べられる、それがアメリカで発売されている「DOG DECODER(犬語解読器)」というアプリです。
ドッグ・デコーダーってどんなアプリ?
アプリは日本でもおなじみの犬イラストレーターのリリー・チンさんの描くイラストで表現されています。
主人公であるダイヤモンドという名の犬がさまざまなシーンで色々なポーズのボディランゲージを見せて、その意味を解説をしてくれます。解説されるポーズは約60種類。
イラストは可愛いだけでなく、犬の体や動きを的確に捉えているのでとてもわかりやすく、さらに言葉で詳しい解説がされています。それぞれのポーズや仕草で、目や尻尾など注目すべきところが矢印で示されて、細かい説明も加えられています。
「このシチュエーションでこの仕草を見せたらどんな意味?」というクイズも用意されていて、楽しいお遊び感覚で犬のボディランゲージが読めるようになっていきます。
アプリの考案者はこんな人
アプリの考案者はプロのドッグトレーナーであるジル・ブレイトナーさんです。一般の家庭犬からセラピードッグや介助犬の訓練まで幅広く手がけている人です。
ジルさんはドッグトレーナーとしての40年の経験を通して、犬の訓練においてはまず人間を教育することが絶対に必要だと実感しているそうです。犬といっしょに過ごす人が正しい知識を持っていないと、いくらトレーナーが訓練しても無駄になってしまいますものね。
書籍や講演での教育活動も大切なのですが、現代においてはスマホやタブレットのアプリでいつでも手軽にアクセスできる教育ツールがきっと犬と人間の役に立つと考えて、ドッグ・デコーダーを考案されたのだそうです。
まとめ
アメリカではカーミングシグナルなどの犬のボディランゲージを解説するアプリがあることを紹介しました。
犬のボディランゲージはもっともっとたくさんの人に知ってもらわなくてはいけない情報なのですが、書籍を読むのは骨が折れ、講演会に行くのは敷居が高いというのはよく耳にする意見です。けれどもネットなどで断片的な知識を仕入れるだけでは、誤解が生まれたり理解が深まらなかったりします。時には誤解や無理解が咬傷事故などの悲しい事故につながることもあります。
手軽に使えるアプリで犬のボディランゲージを調べたり勉強できるのは、現代の忙しい愛犬家にとってとても嬉しいことですね。
残念ながら、このアプリはまだ日本語バージョンは発売されていないのですが、ぜひ日本語でも使えるようになってほしいですものです。
犬と人間の絆を深めるためにも、幸せな笑顔の犬を増やすためにも、人間が犬語を解読できるようになることが絶対に不可欠ですもんね!
《参考》
http://www.dogdecoder.com