犬が喉に詰まらせやすい食材は?
犬にとって食事の時間は1日の中でも重要なタイミングです。食べなければ生きることができないという考え方は野生の頃から変わっておらず、動物であれば誰でも無意識の内にそう感じているものだからです。
ごはんをしっかり食べてくれることは良いことではありますが、一方で犬は基本的に物を噛まずに飲み込んでしまう子が多いです。そのため喉に詰まらせてしまう危険性が非常に高いですが、その中でも特に犬が喉に詰まらせやすい食材があります。
1.肉や魚
アレルギーが反応していなければ、湯がいたり、軽く火を通したりするなどして肉や魚を与えているという人も多いでしょう。しかし、肉や魚の中には骨が取り除かれていないものも多いです。特に魚の場合は当てはまるでしょう。
人間は魚やごくたまに肉に骨が入っている際は、骨を取り除き食べるという習慣がありますが、犬は器用に取り除いて食べるという考えはないため、そのまま食べてしまい喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
また肉や魚はそのまま与えてしまうと十分に口に入る大きさまで噛み千切ることができず、結果として大きいままでかぶり付いてしまい、喉に詰まらせることもあるため気を付けましょう。
2.ナッツ類のおやつ
次に喉に詰まらせやすい食材としてナッツ類が挙げられます。基本的にナッツ類はあまり良くないとされているものも多いですが、犬のおやつとして売られている物は与えても問題ありません。しかし、1粒1粒が小さいため、そのあま与えてしまう飼い主が多いことが喉に詰まらせてしまう原因となっています。
小さいため「このまま与えても大丈夫」と軽く考えてしまいがちですが、犬の食道は人間よりも狭く、小さなナッツであっても喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
また、ナッツ自体がツルツル滑る食材のため、犬の歯で噛み砕くことは簡単ではありません。そのまま飲み込んでしまうと窒息の原因となるため、2つに割るなど飼い主さんが喉に詰まらないように工夫してあげる事が大切です。
3.ドライタイプのドッグフード
食材ではありませんが、犬が日常的に口にするドッグフードも実は喉に詰まりやすいごはんです。最初にも話したとおり、犬はゆっくり噛んで食べるという概念はありません。目の前に出されれば、それを本能のままに口に入れ、飲み込んでしまいます。
早食いしてしまう子が非常に多いため、1粒1粒がナッツのように小さいドッグフードは、満足に噛まずに飲み込んでしまい、喉に詰まらせてしまうことがあります。
普段からごはんを食べている愛犬を観察し、「ヴェッ」というような詰まらせた声を出すことが頻繁にあるようであれば、しっかり対策をしてあげましょう。そのまま放置してしまうと、いつか喉に詰まらせて窒息してしまう恐れがあるかもしれません。
喉に詰まらせないための予防法
喉に詰まらせてしまうことの多い食材やごはんを知ったところで、どのような対処をすることで喉に詰まらせてしまう事態を防ぐことができるのかを知ってきましょう。与える物によっても予防法は異なりますが、大きく分けてポイントは3つあります。
一口をとにかく小さく!
まずすべての食材に言えることですが、与える際にはとにかく一口を小さくしておきましょう。犬の口は大きくても、犬の食道部分が細いため、飲み込む際に喉に詰まらせてしまう恐れがあるからです。
小さくしても喉に詰まらせそうで怖いという場合には、無理に与える必要はありませんので、他のおやつを与えるようにしましょう。
早食い防止のごはん皿を使用
ドライタイプのドッグフードは早食いしやすいとご紹介しましたが、普通のごはん皿であれば早食いを防止することは非常に難しいです。「ゆっくり食べて」と言っても犬は言葉がわからないため、理解してくれませんよね。
そのため、ごはん皿に工夫をしたり、早食い防止用のごはん皿を購入することで喉に詰まる危険を予防することが可能です。
早食い防止用のごはん皿は、お皿の中がでこぼこした形状となっているため、早食いがでいないような構造になっています。ゆっくり食べるだけでも喉に詰まらせるリスクは低くできますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
必ず肉や魚の骨は取り除く
最後に、肉や魚はアレルギー反応が出ていなければ基本的に与えても大丈夫なものが多いですが、その際は柔らかくしたり、火に通した上で、中に骨が入っているようならば必ずすべて取り除いてあげる事が大切です。
前述したとおり、犬は自分で骨をしっかり取り除くことができません。そのため、そのまま与えてしまうと非常に危険です。飼い主さんが事前に骨を取り除くことで、骨が喉に詰まる危険を予防しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「ドッグフードも喉に詰まる危険性が?」と思った方もいると思いますが、ドッグフードの早食いによる窒息は意外と多いです。愛犬が食べ物を喉に詰まらせないよう、日頃から飼い主がしっかり管理してあげましょう。