犬の健康には「馬肉」がお勧め!
馬肉って身体に良いの?
豚や牛、鶏肉に比べて、鉄分がかなり豊富に含まれています(吸収されやすいヘム鉄)。またカルシウムやカリウムも豊富です。脂質は少なめ。低カロリーなのに栄養豊富で、良質なたんぱく質源になります。
また、ラム肉同様アレルゲンになりにくい食材です。馬肉の脂には、身体に良い「不飽和脂肪酸」(必須脂肪酸)が多く含まれています。
馬肉の美味しさのヒミツは「グリコーゲン」
グリコーゲンがたっぷりで甘みがあります。グリコーゲンは体内に蓄えられ、必要に応じてエネルギーとして利用されます。
どんなわんちゃんにおすすめ?
疲労回復や滋養強壮に。スポーツをするわんちゃんにおすすめのお肉です。少量でも充分な量のたんぱく質が補えるので、シニアのわんちゃんのごはんにも適しています。
良質のたんぱく質と脂肪、鉄分もたっぷりなので、毛艶を良くしたいわんちゃんに特におすすめ!
監修栄養管理士による補足
馬肉には筋や骨を強化する作用があります。鉄分やミネラルも豊富に含まれているので、貧血にも効果があります。
しかし肉類の中で一番身体を冷やす作用があるのが馬肉なので、体質や気温などを考えた上で使うといいですね。
それでは作ってみましょう!
馬肉とりんごを柔らかく煮こんだ、ほんのり甘みのある『馬肉のりんご煮込み』を作ってみましょう!
材料(作りやすい分量)
食材 | 分量 |
---|---|
馬肉 | 300g |
季節の野菜 | 適量 |
りんご | 3分の1個 |
体重8.5㎏のわんちゃん約3食分の材料です。その日の運動量、食事内容、お腹の調子に合わせて、食べさせる量を加減してください。
野菜は、キャベツ、人参、かぶ、ごぼう、じゃが芋、さつま芋など。季節の食材を組み合わせて使ってください。我が家ではだいたい、馬肉と同量か少し少なめの野菜(加熱後のものを見た目の量で)を食べさせています。
作り方
1、馬肉と、食べやすい大きさに切った野菜、薄くスライスしたりんご、適量の水を鍋に入れて、じっくり煮込む。
2、馬肉と野菜が充分柔らかくなったら、火を止めてそのまま人肌まで冷ます。
3、スープごと器に盛り付けて、出来上がり!
このレシピのポイント
美味しいりんごと馬肉の組み合わせ
馬肉とりんごの自然な甘みを生かして、美味しい煮込みに仕上げました。わんちゃんは甘みのあるお味が大好き!食欲のない子や、たくさん運動した日にぴったりのごはんです。
りんごでお腹から健康に
りんごの水溶性食物繊維で、お腹も健康に。身体を潤し、消化不良や下痢、便秘の改善にも効果があります。
監修栄養管理士による補足
りんごに含まれるクエン酸は、疲労の回復や風邪に対する抵抗力を高める働きがあります。ですから一日一個のりんごは医者を遠ざけると言われているのでしょうね。
りんごの食物繊維水分を包有する効能があり、便の柔らかさを保ち、便の出がよくなります。
お求めやすい馬スジ肉を美味しく!
比較的お求めやすい、馬のスジ肉や、切り出しを見つけたら、ぜひこの煮込みを作ってみてください。今回スジと赤身の煮込み用のお肉で作りましたが、冷蔵庫で冷やすとプルンプルンに固まります。
まとめ~美味しく食べて元気な身体に!~
今回は、馬肉とりんごを使ったわんちゃんごはんをご紹介致しました。煮込まれた馬肉もとても美味しいのですが、うまみの溶け出したスープがまた絶品ですよ。人間用には黒胡椒をたっぷりと美味しい塩で召し上がってみてください。
馬肉は、馬刺しで食べさせるのももちろん良いのですが、なかなかそうはいきませんよね。栄養豊富で高たんぱく低カロリー、わんちゃんの身体を作るのにとても良い食材です。もし手に入る機会があれば、ぜひお試しください。
監修栄養管理士による補足
高価な馬刺しはなかなか与えることができませんが、すじ肉などを煮込んだごはんなら、気軽にトライできますね。