愛犬より先に飼い主が亡くなったら犬はどうする?

愛犬より先に飼い主が亡くなったら犬はどうする?

愛犬より先に飼い主が亡くなったら・・・。とても悲しいことですが、有り得ない話でもないですよね。そこで今回は、犬を飼う上で知っておかなければならない備えをご紹介します。

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愛犬より先に飼い主が亡くなったら・・・今のうちにできることは?

夕焼けと家族

犬は、私たち人間より短い人生を歩みます。しかし、飼い主が高齢の場合はそうとも限りません。

もし、愛犬より先に飼い主が亡くなったら…。悲しいことですが、そうした場合の万が一の備えも考えておかなければなりません。

今回は、残された愛犬に少しでも悲しい思いをさせないために、今のうちにできることを考えます。愛犬が快適に過ごせる環境を、じっくり探しておきましょう。

身近な人に引き取ってもらう

犬と家族が家の中で遊んでいる

家族や親戚など、あなたの身近に愛犬のお世話を頼める人がいるなら引き取りをお願いしましょう。飼い主の身近な人の元で生活できるなら、それは愛犬にとって最善の策です。

もし、そうした身近な人がいないのなら、仲の良い友達や行きつけのドッグカフェなど、引き取り手を探す範囲を広げてみましょう。

引き取り手が見つかったら、愛犬の状態や持病など詳しく話しておきましょう。どうしても不安なら、遺言書に「愛犬○○を□□さんに預けます。」と記しておくとよいです。

里親を探す

ペットショップの犬と少女

引き取り手は、そう簡単には見つからないかもしれません。そうした場合は、里親を探しましょう。

里親募集は、ペットショップやドッグカフェにチラシを貼らせてもらうことが賢明でしょう。ただ、老犬や持病のある犬は、里親が見つかりづらいこともあります。

NPO法人(非営利組織)にお願いする

犬を世話してくれるところ

NPOでは、やむを得ず飼えなくなったペットを受け入れる活動をしているところもあります。そのため、人付き合いがなく、引き取りを頼める人がいない…という方は検討してみてください。

そういった団体で引き取ってもらった場合は、面会が可能なため愛犬に会いに行けるのが最大のメリットです。

しかし、愛犬の終身飼育にかかる費用を支払う必要があり、それがかなり高額になるケースもあります。費用は団体によって異なりますが、ペットが若い場合は1,000万円を超えることも…。

NPOが飼い主に代わって里親を探してくれることもあるので、引き取り手探しに不安を感じている方は、1度相談してみることをおすすめします。

ペット可の老人ホームに入居する

車いすで犬を抱っこ

ここ最近、ペットと一緒に入居できる老人ホームが増えてきていることをご存知でしょうか?こうしたペット可の施設では、もし飼い主が先に亡くなってしまっても、その施設が残されたペットの面倒を見てくれることもあります。

しかし、全国的に見てもまだまだ数は少なく、もし見つかったとしても空きがないことも…。気になる方は、常に空き状況を確認しておきましょう。

老犬老猫ホームに預ける

おばあちゃんと目を細める犬

最近、少しずつ増えているのが、シニア犬やシニア猫のための老犬老猫ホームです。飼い主が犬や猫の面倒を見ることできなくなった場合に、費用を払って預ける施設です。

一般的に、こうした施設に一度預けてしまうと、愛犬を手元に戻すことができなくなってしまいます。数か月、数年~終身で契約することが多いので、事前見学を行い、よく考えて決める必要があります。

ペットあんしんケア制度を利用する

獣医さんに抱っこされる犬

ペットあんしんケア制度は、平成27年4月に始まったまだまだ新しい制度です。この制度は、登録した動物病院でペットの終身面倒を見てもらえるというものです。

出来たばかりの制度のため、利用者の評判や費用など、分からない部分が多いのが現状です。電話でも相談できるので、1度問い合わせてみるとよいでしょう。

ペット信託を利用する

貯金箱と2匹の犬

ペット信託とは、なかなか聞き慣れない言葉ですよね。ペット信託を利用することで、大事なペットに遺産を残せるのです。

法的に、ペットに遺産を残すことはできません。しかし、間に信託会社を挟むことでそれが可能になります。

飼い主が亡くなったら、愛犬の面倒を見てくれる新しい飼い主に飼育費を出すだけでなく、しっかり面倒を見ているか見守ってくれます。

非常にありがたいものですが、デメリットは高額な費用が必要になることです。契約の時点でおよそ30万円かかり、その他にも様々な費用が必要になることは覚悟しなければならないでしょう。

まとめ

お年寄りと犬のお散歩

愛犬より先に飼い主が亡くなってしまったら、身近な人に引き取ってもらうことが1番です。しかし、それができない方も少なくはないでしょう。そんなときに、これらの様々な制度や策を知っておくことが必要なのです。

愛犬と共に生きて、愛犬と共に虹の橋を渡れたら。いくらそう願っても、別れはやってくるものです。飼い主も愛犬も元気なうちに、できることはないのか。できれば目を背けたいことかもしれませんが、しっかり考える必要があるのです。

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