ドライフードの保存のコツを知っておこう!
愛犬の健康を考えてフードを吟味して選んでいる方は多いと思います。けれどせっかく良いフードを選んでも、保存の仕方次第で愛犬の健康を損なうことにもなり得ます。知っておくことで愛犬を守ることができる、ドライフードの保存にまつわるコツを4つご紹介します。
1.開封後のフードの大敵は空気。できるだけ触れさせないで!
フードは空気に触れることで酸化が進みます。製品のパッケージがジップやシール式になっていれば、閉める時にできるだけ空気を抜いてしっかりと閉めます。パッケージが閉める仕組みになっていない場合は、食品用のコンテナやプラスチック容器などを利用します。
その際に気をつけるのはフードを袋から出して容器に移さないこと!必ずパッケージの袋のままスッポリとコンテナや容器に入れます。
理由は2つ。袋から容器に移す時に大量に空気に触れてしまうことと、パッケージには消費期限などの大切な情報が記載されているからです。特にフードのリコールなどの問題があった場合にパッケージに表示されているロット番号は、その製品がリコール対象かそうでないかの決め手になる重要な情報です。
2.ドライフードは冷蔵庫に入れない!
品質低下を防ぐには冷蔵庫!と思ってしまいがちなのですが、実は冷蔵保存は避けなくてはいけません。
低温の冷蔵庫からフードを出して室温の状態に移動することで、フードの表面に結露が起こってしまうことがあります。結露によって表面が湿ると風味が落ちるだけでなく、カビが生えたりバクテリアが繁殖しやすくなります。
ドライフードは開封後であっても、高温多湿にならない常温の冷暗所で保存します。また開封後のフードは1ヶ月を目安に食べ切るようにします。愛犬が1ヶ月で食べ切れる量のパッケージを購入するようにしましょう。
3.フードに日光を当てない!
開封前の状態でも、日の当たる場所にフードを置くとパッケージの中が高温になり、フードに含まれる水分が蒸発して表面に出てくることで湿度も高い状態になります。こうなるとバクテリアなどが繁殖しやすい環境ができあがり、とても危険です。
ご家庭での保存時はもちろんなのですが、意外な盲点は自動車での買い物。買ったフードを車に積み込んだら日が当たらないように注意して、寄り道せずにお家に帰りましょう。
4.古いフードと新しいフードを混ぜない
パッケージの中に少量だけ残ったフード、新しいフードに混ぜてしまえば片付いてスッキリしますよね。でもそれは止めましょう!古いフードが新しいフードの中に入り込んでしまうと、新しいフードの劣化を進めてしまうことがあります。古いパッケージは1ヶ月以内に食べ切ることで安全をキープでき、新しいフードの新鮮さも損なわれずに済みます。
まとめ
ドライフードの保存と言えば、フードを空気に触れさせないとか直射日光を避けるということはご存知の方が多いですね。けれども保存用のコンテナを使う時にはパッケージのままで容器に入れることや、リコールの時のロット番号のこととなると「あ〜確かに言われてみれば」という感じになるものです。
また開封後のドライフードを良かれと思って冷蔵庫で保存しているという例も見受けられます。冷蔵保存はNGと知っておくことで危険を回避できますね。
また、家庭での保存とはちょっと違う話なのですが、外国製のフードの並行輸入品は運搬時に上で挙げたような注意点が考慮されていない場合も多いので注意が必要です。並行輸入品は運賃の安い方法で輸入されるために温度や湿度が管理されていない高温多湿のコンテナに長時間詰められた状態になりがちです。店頭に並ぶ以前にそういう状態であれば、購入後に保存に気を配っても意味がないことになってしまいます。愛犬のフードは正規ルートのものを購入されることをお勧めします。
愛犬のためのフード、保存に気を配っていつも良い状態で美味しく食べてもらいたいですよね。