ペットロスについて知ろう
家族のように慕っていた愛犬が突然亡くなると、大きな悲しみが押し寄せてくるものです。
ふと気がつくと、愛犬が良くお昼寝していた場所を眺めていたり、散歩の時間やご飯の時間にいつもの準備をしたりと、いなくなってその存在の大きさを感じることでしょう。
愛犬がいなくなったという状態が体調面に大きく影響を及ぼし、大人に限らず子どもも体調を崩してしまい、身体や心が病気になってしまうことがあります。
上記のような状態を”ペットロス症候群”と呼びます。最近はよく耳にするので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような症状なのか具体的に知らないという方もいるはずです。
今回はペットロスの症状や、子どもがペットロスになった場合の対処法に関することなどご紹介していきたいと思います。
ペットロスとペットロス症候群
まず、”ペットロス”と”ペットロス症候群”ですが、意味合いが若干異なってきます。
ペットロスは「大切なペットを亡くした体験」もしくは「大切なペットを亡くしたことによる悲しみ」のことを言います。
一方、ペットロス症候群は上記の「ペットを亡くしたことによる悲しみが重症化し、身体的や精神的な疾患を患っている症状」のことを指すのです。ペットロスは、愛犬をはじめペットを飼っている人には誰にでも訪れることです。
ペットロスの症状とは
ペットロスになることで起きる症状はさまざまです。
具体的に挙げると…
- 深く落ち込む
- 何に対しても関心や興味が湧かない
- 何をしても楽しめない、喜べない
- 常に倦怠感がある
- 眠れない
- 食欲が出ない
- 集中できない
- やる気が起きない
- 自分を責める
などです。
これらの症状は大切なペットの死に対して正常な反応であり、個人差はありますが時間が経てば少しずつ改善していきます。
しかし、時間が経っても症状が改善しない場合や、さらに悪化してしまうと「うつ病」を発症してしまうケースもあります。
子どもがペットロスになったら
ペットロスは大人だけでなく、子どもでも陥ることがあります。もし、自分の子どもが愛犬が亡くなったことによってペットロスになってしまったら、どのような言葉をかければ良いのか、また良い対処方法はどれか悩むかもしれません。
子どもがペットの死に悲しんだり、悩んでいたりする場合に、どう対処すべきかご紹介します。
無理に理解させない
これは4歳以下の子どもに対しての対処法ですが、まだ「死」というものを理解できていない為、「○○とはもう会えない」「目には見えないけど、○○はいつもそばにいるよ」など具体的に分からせようとしなくても良いでしょう。
しかし、突然いつも遊んでいた愛犬がいなくなってしまったことに戸惑っていたり、落ち込んだりすることもあります。
その場合は、親や周りの人がコミュニケーションを取って、なるべく寂しい思いをさせないように努めましょう。
一緒に解決していく
5歳以上になると、少しずつ大切な愛犬が死んでしまったということを理解していきます。しかし、突然大好きな愛犬がいなくなった、別の世界に連れていかれてしまったと悲しみと同時に漠然として恐怖心を抱くことがあります。
子どもが愛犬の死に対して抱いている恐怖心や疑問を一つ一つ取り除いてあげることが必要です。すぐに理解して受け止めることは難しいので、ゆっくりと時間をかけて一緒に解決してあげると良いでしょう。
すぐに新しいペットを迎えようとしない
どの年齢の子どもにも言えることですが、すぐに「新しい子を迎えようか」というニュアンスの言葉はNGです。おもちゃをなくしてしまったから新しいおもちゃを買い与えると同じようなことになってしまいます。
たくさん遊んで、大好きだった愛犬がいなくなったから悲しんでいるということを忘れてはいけません。
ペットは命あるもの。命の尊さを教えることも大人として大切な役目であると思いたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ペットロスはペットを飼っている人であれば誰でも陥る可能性があります。
すぐに症状が改善することは難しいかもしれませんが、ゆっくりと時間をかけて一緒に解決してあげることが大切です。