避けることのできない老いと最期
生きとし生けるもの、最期は必ずやってくる
犬も例外ではなく、それも人間の約4倍早く歳をとります。昨今、日本の飼い犬の半数は7歳以上の老犬と言われています。飼い主さんからは「突然歩けなくなった」「突然夜鳴きをし始めた」ということもしばしばですが、これは「突然」ではありません。何らかの兆候はあったのではないでしょうか。飼い主さんが気付かないうちに、老いは進行し、体の不調が出てきてしまう。それくらい人間と犬の時間の流れは違うのです。
「突然」の場合もある
目の前を元気に飛び回り、ご飯をたくさん食べ、幸せそうに寝ている愛犬が老いて、いずれいなくなることなんて、飼い主さんは想像したくないと思います。
愛犬が少しずつできることが少なくなり、寝たきりになり、やがて生涯を終えていくのであれば、少なからず心の準備ができるでしょう。
ですが、愛犬がどこかに逃げてしまったり、交通事故に遭ってしまったり、何らかの病にかかってしまったりしたのならどうでしょう。心の準備ができないまま、送ることになってしまったら?後悔しないよう「終活」を考えてみましょう。
ペットの葬儀について
多くの飼い主さんは愛犬が最期を迎えたとき、信じたくない気持ちや、また目を覚ますんじゃないかという期待や、頑張ったねと褒めてあげることなど、今まで一緒に暮らしてきた愛犬を目の前に色々なことを思い、感情のコントロールが難しくなることでしょう。このように、心の余裕がない場合がほとんどだと思います。実際に知り合いの方のお話から、愛犬の最期を考え「これを決めておいて本当に良かった」ということをご紹介します。
準備しておいて良かったこと
- 斎場を決めておく
- 棺(ひつぎ)を用意しておく
- 仏壇を選んでおく
斎場を決めておく
愛犬といつまでも一緒にいたい、と思う気持ちは分かりますが、愛犬のご遺体をそのまま置いておくわけにはいきません。ペットの葬儀業者を地元で探しておく必要があります。愛犬の火葬だけ行うという飼い主さんも多いそうですが、「ペットは家族」という意識が浸透してきており、人間のようにお葬式をする飼い主さんも増えてきています。また、少ないですがご自分が準備が可能であればご自宅で葬儀が行えるという業者さんもあるのだとか。お葬式は人間でも犬でも「こうしなきゃいけない」というルールは特にないそうです。
棺(ひつぎ)を用意しておく
こちらは必ずしも用意しなければならないというものではないものです。愛犬を火葬してくれる業者さんも増えてきていて、輸送ケースを用意してくださっている場合もあります。それ以外では愛犬が使用していた毛布やタオルなどで包んで飼い主さんが直接抱っこしてもいいですね。また、インターネット上でも様々なものが見つかります。
仏壇を選んでおく
こちらもインターネット上で見つけられます。私も初めて調べましたが、びっくりするくらい可愛いものがありますので、愛犬らしい可愛いものが皆さんも見つかるのではないでしょうか。また、お骨を身に着けられるグッズも多数見受けられました。いつも一緒にいる気持ちになれますね。
いざその時が来て・・・
愛犬の介護をし、亡くされた知り合いの方の経験談ですが、上記の斎場、棺(ひつぎ)、仏壇を選んでおいて心から良かったとおっしゃっていました。
斎場は朝一番に電話をし、仏具は亡くなってから注文ボタンを押しただけとのことでしたので、心の余裕が無くともゆっくり悲しみ、愛犬を送ることができたそうです。
まとめ
実際に私も愛犬の最期を考えてみて、絶対に正気ではいられないな、と思いながらお話をお聞きしました。何より愛犬の介護をしながら「終活」し、いつ亡くなってもおかしくないんだ、と心の準備と覚悟もできたそうで、それもお強いなぁと感じました。まだまだ抵抗のある飼い主さんは「終活しておいたけど、まだまだ長生きしてね」そんな気持ちで準備するのが良いかと思います。
また、ご自身の地元で斎場を探しておくのは大切だと思いました。そしてその斎場との話し合いの元、後悔しないよう愛犬が喜ぶお葬式にしてあげたいですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 ひまわり
余命宣告されていたので、いろいろ準備はできましたが、覚悟していても別れはツラいです。
葬儀会社や仏壇などもそうですが、何よりも愛するわんこに残された日々を幸せにすごしてほしい、と思ったのと、それまで写真が少なかったのでたくさん写真をとりました。
まだ亡くなったことが信じられないですし、後悔ばかりが残りますが、他にも介護中のわんこや闘病中のわんこがいるので、1日1日を大切に愛情を注いでいます。
いつ何が起こるかわからない、そう思いできることをしてあげることも準備のひとつだと思いました。
50代以上 女性 匿名
幸い、直ぐ近くに、火葬場、付きの、お寺兼、
墓地(合同墓は外に)個々の墓は、ランク?別に、建物の中にあります。
ここで、と、まだ、愛犬が10才の前に
パンフレット?料金表?契約の約束ごと等が書かれた書類を頂いて目をとおしておりました。おおよそ、を決めておりました。変わったのは、消費税です。火葬にも消費税が上がった分、値上げしてました。その他、御位牌、骨おおい、敷地内墓地用の漆器類等々。
亡くなって、火葬までには、せいぜい2日が限度でしょうか?亡骸にお留守番を頼み、お寺へ色々な契約?に行きました。(電話でも良いと言う事でしたが、私は話を直接聞いて、自分が納得し、見送り、納得する供養をしたい。という思いから、出向きました。驚いたのは、次から次と、電話が鳴り、「御愁傷様でした。」と職員の応答が聞こえていた事です。家が決めたお寺では、個別火葬は、お日にちの指定は出来ない。との事。立ち会い葬儀を考えましたが、、お骨をあげる勇気?お骨を見る勇気?不安定な心で、私は錯乱してしまうのではないか?と考え、お寺さんにお任せの 個別葬を選びました。帰宅し、持たせる物を準備する訳ですが、これが、とても辛かったです。泣きながら、1つひとつ、寝ているベッドに置いて、これを着てお散歩行ったねぇ。とか、このオモチャ一番好きだったねぇ。とか、ただ、全部持たせたいのですが、火葬場の決まりにより、素材でダメなものが、かなりあり、おもちゃも1つ。ご飯に関しては、缶詰は、中身を出してラップでくるんで。、とか、迷子札、散歩バッグ、抜けた乳歯(1本は、家にあります)リード、注文で作った旅行先での写真で作ったキーホルダーや、ミニアルバム、季節の服を着せて、おやつ、季節のお飾り等々。心の整理がついてないにもかかわらず、我ながら、良く、準備出来たなぁ!と。あれもこれも、全て持たせたいのです。辛かったです。でも、まだ居たので、寝ているだけで、哀しみは違いました。
一応、殆ど、こうすればよかった!という、失敗はありませんでした。
介護はしていないのですが、介護の準備もしておりました。老齢でしたので、もしも、認知症になって、徘徊が始まったらと、子供用のビニールプールを購入してました。徘徊したら、その中を歩かせるとケガもなく、歩き疲れた寝る。と言う経験者からのお話しで。オムツ、消毒薬、防水シート等々。何も手付かずでしたが、備えあれば!でしょうか?
迎える時は、あれを準備して、とか時間があります。最期もやはり、そろそろかな?いつかは、必ずその日は来ます。年令に関係無く、ある程度、思い描いておくのも、必要でしょうか?
確実なのは、私達より、はるかに早く老いてしまうのですから。悔いの無いように、その日を無事に済ませられる様に、家族会議は必要でしょうね。余命宣告されてからよりも、まだ若くて元気なうちに、しておいた方が、辛くないと思います。