犬のしつけとは?
犬のしつけとは、社会で暮らしていく上で必要なスキルや知識を教えることです。
噛み付いたり、過剰に吠えたりする犬は犬社会でも人間社会でも上手く生きていくことはできません。
「しつけ=叱る」「しつけ=芸を教える」という考えではなく、生きていく術を教えるのがしつけです。
親犬や兄弟犬と育つ犬は周りの犬達からそういったことを学びます。
強く噛むと親犬には叱られ、兄妹犬達からは無視されてしまいます。
しかし人間に飼われる犬の多くは小さい頃に親犬や兄弟犬達から離されてしまっているので、自然に学ぶことができません。
犬に色々なことを教えてあげられるのは飼い主さんやその家族だけです。
また犬社会とは違って、人間社会には人間社会のルールがあります。
そういったことも教えていかなければなりません。
つまりしつけとは「生きていく上で必要なことを教える、学ばせる」ものなのです。
これは人間の子供でも同じことで、その子に人間社会でのルールを教えなくてはいけません。
意地悪をしてはいけない、おしっこやうんちはトイレでするもの、などです。
犬の子供も人間の子供もしつけをする意味は同じなのです。
犬と子供のしつけの共通点
叱る時と褒める時メリハリをつける
犬を叱るときは厳しくきっちりと叱りますよね。
態度を一貫して、ダメなものはダメと教えなければなりません。
そして良い子にしていたときは思いっきり褒めます。
良いことをしたら褒められる、嬉しい、というのも覚えさせるためです。
人間の子供にも同じように叱る時ははっきりと叱り、褒める時は思っきり褒めてあげるのが良いようです。
中途半端に叱ると良いことなのか悪いことなのかがはっきりせず、混乱してしまいます。
叱る時と褒める時はメリハリをつけて行動しましょう。
1.感情的にならない
叱る時に感情的になってはいませんか?
犬や子供は時々面倒なことをしたり、悪いことをしたりしますね。
そういった時に感情に任せて叱ってしまうのは良くありません。
「叱る」と「怒る」は別物です。
「怒る」とは相手をコントロールしたいなど自分のために行うことです。
犬や子供のためを思って注意するなら「叱る」のほうではないでしょうか。
ただただ怒りに任せて怒ってしまうと理解する前に、怖いという気持ちが出てきてしまいしつけどころではなくなってしまいます。
叱る時は冷静に、何が悪いのか、どうしてほしいのか自分でも確認してからしてください。
2.個性に合わせたしつけをする
犬も子供もひとりひとり性格が違っていて個性があります。
「あの子にはこれでうまくいったから、この子にも」という考えよりもその子自身の行動などから性格をよく知り、性格に合わせたしつけをしてあげることが重要です。
また犬や子供の成長に合わせて叱り方を変えていく必要もあります。
例えば、子供であれば少し成長すれば叱られる理由も理解できるようになりますね。
犬の場合でも成長してからは強くしからなくても聞き分けがよくなることがあるので、毎回強い態度で叱らずに少し様子を見てみましょう。
理解できていない部分と理解できている部分とを分けて見ると良いかもしれませんね。
3.犬と子供を育てるときの共通点
信じてあげる
犬や子供を育てるうえで信じてあげることはとても大切なことです。
しつけが上手くいかないと「もしかしたらこのまま悪い子になってしまうんじゃないか……」と思ってしまうときもあります。
失敗したり、言うことをきかなかったからといってその子が悪い子になるとは限りません。
根気よく少しずつしつけをしていけば、きっと暮らしのルールを覚えてくれるはずです。
心配をする気持ちもわかりますが、犬や子供を信じて、どうやれば解決できるのかを考えていくことが重要です。
4.健康には気をつける
しつけももちろん大事ですが、1番大事なのは健康です。
体調が悪いとしつけどころではなくなってしまいます。
健康を守ることは飼い主さん、親御さんの役目です。
日頃の様子をよく観察し、普段と様子や行動が違ったらどこか悪いところがないかチェックしてみてください。
犬の場合、動物だから丈夫だろうと思っている方もいるかもしれませんがそんなことはありません。
健康についておろそかになっていると、気付いたときには手遅れ……ということもあります。
また健康状態が悪いとイライラしたり、気分が落ち込んだりしてしつけにも影響が出ます。
良い状態を保つことで、上手くしつけができることに繋がるのです。
まとめ
犬も人間の子供もしつけをするのは難しいですね。
共通点も多いので、どちらかの知識をいかすこともできます。
しかし犬と人間とでは違うこともあります。
犬は言葉を話せませんし、詳しくは理解できません。
すべてが同じというわけではありませんので、その点はしっかり理解しておきましょう。
犬も子供も深い愛情をもって接して、根気よく少しずつしつけをしていきましょう!