酷い皮膚病の犬
飼い主に見放された犬
2017年10月、ジャーマンシェパードのルナは米国テキサス州のヒューストン・ヒューマン・ソサエティ(動物愛護協会)に飼い主によって連れて来られました。
ルナはとても酷い状態でした。彼女の体の75%以上がダニが原因の疥癬で覆われていました。
重度の疥癬であったために、傷口は開いたままでルナが動くたびにそこから出血しているような状態でした。傷の炎症は本当に酷く、彼女は大変な痛みを抱えていたのです。
治療
そんなルナが収容されるとすぐに同団体の医療チームが治療に取り掛かりました。
彼女には抗生物質、抗炎症剤などが使用されました。さらに痛みを緩和するためにメディカルバス(薬用お風呂)にも入れられました。
更にルナはとても痩せていて体重が4.5㎏をきっていました。
ルナは綺麗な心をもっている犬でした。
幸いにもルナは食欲がありました。そしてよく寝ました。
同団体のスタッフたちはルナに必要なケアをする決意をしていました。彼女が完全に回復するのには長い時間がかかると思わていました。
ルナに関して同団体のホームページで治療費の寄付も呼びかけられました。
https://www.houstonhumane.org
奇跡的な回復
そして2017年12月、ルナは見事に回復を遂げました。それもわずか2か月で!!
ルナはとても賢い犬です。人懐こく、他の犬たちにもフレンドリーで、お散歩も上手にできます。
ルナは譲渡されるのに、最適な状態の犬になっています。
メッセージ
同団体からのメッセージです。
ヒューストン・ヒューマン・ソサエティでは、低価格にて同団体の獣医部門を年中無休にて一般開放しているとのことです。
ヒューストン・ヒューマン・ソサエティのフェイスブックページ:https://www.facebook.com/HoustonHumaneSociety/
メディア
ルナの事はメディアでも取り上げられました▼
This Dog Incredibly Recovers From Demodex Infestation To Full Health!
最後に
食欲もある犬がやせ細った状態で、疥癬もひどく悪化し、ルナの飼い主は治療することもなく、犬を手放すことを決意しました。
ルナがそんな風になるまで、どんなにひどい状態で飼い主の元でずっと暮らしていたのかと想像すると、本当に悲しくなります。
同団体のメッセージにもあるように、もっと早い段階で治療を受けさせていれば、すぐに治ったと思われます。
そう考えると、この飼い主がルナをよくぞ手放してくれたとすら思ってしまいます。できれば、もっと早い段階で、ルナのことを手放すことを決意してほしかったと。というよりも、この飼い主さんは、最初から動物と一緒に暮らす資格がなかったのだと思います。
日本にも、同じような飼い主さんがたくさんいらっしゃいますよね。
全国的にかなりひどい状態でたくさんの犬猫たちが遺棄されています。
犬猫、その他の動物達も含めて、飼い主に関して資格制度あるいは免許制にしてほしいと心から願ってしまうのは、筆者だけでしょうか?
”ペット=もの”という考えはもうやめませんか?!
大切な命です。彼らも私たちと同じように懸命に生きています。