置いてきぼりにされた犬
保護
アーカンソー州フォートスミスの空き家で、1匹の犬が動物管理官によって発見されました。
発見された犬は美しく光沢のある黒い毛を持っているまだ若い男の子で、”スタンレー”と名付けられました。
状態
スタンレーはかなり長い間、誰もいなくなった家に取り残されていたようです。発見された時は、ガリガリに痩せて骨と皮の状態で、動く気力すら残っていませんでした。
恐らくこの家で飼われていた犬で、飼い主はスタンレーを置き去りにして引っ越していったのだと思われます。
スタンレーは飼い主がいつか戻ってくると信じ、その場を離れることもなく、ひたすら待ち続けていたのでしょう。
スタンレーの体は、ノミだらけでした。怪我もしていました。更にフィラリアにも侵されていました。肝臓も悪くなっています。スタンレーの状態はかなり深刻です。
発見があと少しでも遅かったら、スタンレーはどうなっていたか判りませんでした。
子犬
発見された時、動物管理官はスタンレーが置かれていたあまりに過酷な状態と、それでも飼い主の事をひたすら信じて待ち続けていたひたむきな姿に心打たれ、涙が止まらなかったそうです。
スタンレーはその後セバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティに収容され、すぐに検査及び治療が開始されました。
スタンレーはとても人懐こい、まだほんの子犬でした。
スタンレーの動画▼
Sebastian County Humane Societyさんの投稿 2017年11月2日(木)
寄付
スタンレーの治療には、かなりの医療費とたくさんの時間がかかります。
本来の体重と体力を取り戻させ、フィラリアの治療も行わなければなりません。
フカフカのベッドがスタンレーの事を知った人からプレゼントされました。
現在、セバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティは、スタンレーの治療のための寄付を募っています。スタンレー基金として、寄付されたお金はすべてスタンレーの治療のために使われます。
セバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティのフェイスブック:
https://www.facebook.com/SebastianCountyHumaneSociety/
反応
セバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティのフェイスブックページには、スタンレーについてたくさんのコメントが入っています。
「彼を捨てた人は罰せられるべきです。そういう事をする人がいるのは知っていますが、私はその事実を知る度に胸がしめつけららてしまいます。」
「その空き家に誰が住んでいたのか、きっと知っている人が現れるでしょう。そしてこのような行為をした人はちゃんと罰せられるべきです。罰金を課せられるべきです。」
「私たちは犬や猫の繁殖を止め、犬猫を飼っている人々に去勢・避妊を呼びかけなければなりません。」
「もし、100人の人たちが$10を寄付すれば、この犬はもっと健康を取り戻せるための医療を受けることができるでしょう。」
「私は涙が出ました。この穢れなき魂に対してこんな目に遭わせた人は、法律で罰せられることを願っています。彼を救ってくれてありがとうございます。」
「引っ越すために動物を捨てる人は、もう二度と動物と暮らせないようにするべきです。」
「私の胸はこの子に押しつぶされそうです。誰がいったいどうしてこの子に対してこんなひどい事ができるのでしょう。救ってくださってありがとうございます。寄付させていただきます。」
治療優先
スタンレーの里親探しはまだ行われていません。まずは、スタンレーが健康な体を取り戻すことに重点が置かれています。
スタンレーが健康を取り戻せば、スタンレーを優しく迎えいれてくれる暖かな家庭を募集するということでした。
情報提供求む
現時点では、スタンレーを遺棄した飼い主について、情報提供をしてくれるよう呼びかけられています。スタンレーが発見された空き家の住所が公開され、そこに誰が住んでいたのか情報提供が求められています。
メディアも注目
スタンレーの事はメディアでも取り上げられました。
https://doggiescare.com/officer-animal-control-cried-rescued-pup/
http://www.onegreenplanet.org/news/animal-control-cried-emaciated-dog-in-empty-house/
治療途中のスタンレー▼
Sebastian County Humane Societyさんの投稿 2017年11月2日(木)
最後に
引っ越すという理由で犬や猫を置き去りにするとても無責任な人達は後を絶ちません。
置いてきぼりにされた犬猫たちは、ひたすら飼い主が戻ってくるのを待ち続けます。
どんなにお腹が空いても、どんなに寒くても、暑くても、そこを動かず、飼い主がいつか戻って来ると信じて待っているのです。
捨てた人にとっては、それまで一緒に暮らして来た犬猫達の事を情け容赦なく忘れられても、突然、捨てられた犬猫たちにとっては、愛する飼い主への愛が変わる事はなく、恨むこともなく、記憶からも失せることもなく、ただひたすら”もう一度会いたい!”とずっと待ち続けているという事を、どうかどうか知ってほしいと願います…。
人懐こいスタンレー▼
Mary Scottさんの投稿 2017年11月3日(金)
※尚、今回の記事及び写真・動画の掲載につきましては、スタンレーを保護しているセバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティの承諾を得て行っています。
セバスチャンカウンティ・ヒューマンソサエティのホームページ:http://www.sebastiancountyhumanesociety.org/