犬の噛み付きには、しっかりとした理由があります。
子犬の頃のあまがみを「まだ子犬だから」と甘やかしてしまっていると、成犬になった時に、思わぬ事故につながったり、問題行動となってしまうこともあります。
犬の噛み付きは、簡単には考えずに、飼い主としてしっかり対処していくことが大切です。
子犬の甘咬み
子犬の頃に「あまがみ」をするということは自然なことです。
人間の手にじゃれて遊んでいることもよくあります。
子犬にとっては、楽しいから遊びたいという思いや、動く物が気になるという思いはとても自然なことなのです。
しかし、だからといって、なんでも噛んでいいわけではありません。
人の手をあまがみしているうちに、それがエスカレートしてしまうこともあります。
まずは、噛んでいい物と駄目な物、しっかり区別することが大切です。
甘咬みするワケ
子犬は、乳歯の生え変わりの段階でも、かゆくて噛んでしまうことがあります。
そんな時は、噛んでいいおもちゃなどを与えてあげましょう。
最近では、市販のおもちゃにも、成長段階に合わせて固さを選べる物が多くあります。
大好きなボールやロープなど、噛んでもいいおもちゃを与えてあげることで、他の物を噛んでしまう心配がなくなります。
また、留守番中に、そのようなおもちゃを与えることで、ひとりで時間を過ごす練習にもなります。
子犬の頃のエネルギーは、私たちの想像以上のものです。
たっぷり遊んで、退屈でのかみ癖がつかないように注意しましょう。
また、遊ぶ時も、手で直接遊ぶことはやめましょう。
もし、手を噛んできたら、遊ぶことも止めて、一旦、犬が落ち着くまで待ちます。
欲求や興奮で噛む癖がつかないように注意することが大切です。
成犬の甘咬みは要注意!
成犬になっても、噛みぐせがある場合は、社会性が不足してしまっていることも考えられます。
人や犬、周りの世界に対して恐怖心が強いと、噛んでしまう行動に出るのです。
また、飼い主ではなく、犬自身がリーダーになってしまっている時などに噛んでしまうこともあります。
「噛めば、なんでも言う通りになるんだ」そんな思いを犬が持っている時は要注意です。
まず、社会性と欲求に関しては、噛みぐせを直すだけでなく、根本的に飼い主さんとの関係を見直すことが必要になります。
「飼い主さんと一緒にいればどんな時も安心できる」という思いを持てるように、基礎服従からトレーニングしていく必要があるのです。
また、普段の遊びの中でも「マテ」や「チョウダイ」「ダセ」など、咄嗟の時に、噛まずに対処できる方法を学ぶ必要があります。
まとめ
犬が噛み付く理由は、しつけの面からしても様々です。
専門のトレーナーに相談するなどして、事故にならないように気をつけて対処していくことが、飼い主さんと愛犬の為にも一番です。