小型犬と大型犬で違いあり!子犬の定義
子犬の定義については、いろいろな考え方がありますが、端的には「成犬体重に達するまで」を「子犬」と呼びます。わんこのライフステージを「発育期(成長期)」「維持期(成犬期)」「高齢期」と分けた場合には、「発育期(成長期)」が「子犬」の時期に当たります。具体的な期間については、わんこの大きさによって違いがあります。
小〜中型犬(成犬体重25kg未満)の場合
小型犬と中型犬(成犬体重25kg未満)の場合には、およそ4ヶ月で成犬体重の半分に達し、その後、およそ10ヶ月で成犬体重に達して骨格も固定されます。つまり、生後10ヶ月までが子犬ということです。成犬になっても身体が小さい分、大人になるのも速いというわけですね。
大型犬(成犬体重25kg以上)の場合
一方、大型犬(成犬体重25kg以上)の場合には、成犬体重の半分に達するまでにおよそ5ヶ月、成犬体重に達するまでにはおよそ1年半かかります。つまり、1歳半までは子犬です。超大型犬になれば、その期間は更に長くなり、2年程度かかる場合もあります。
知っておきたい!子犬の期間の栄養管理
自分の愛犬が子犬なのか成犬なのか、最も意識するのは、やはりごはんの時ではないでしょうか?特に子犬の期間の栄養は、骨格や他の組織の発育のために一生のうちで最も重要です。子犬の時期の栄養管理について、知っておいて欲しい事をまとめました。
子犬用フードは成犬体重の80%に達するまで
「子犬用」「パピー用」を謳っているフードの多くは、「離乳期〜1歳まで」と書かれているかと思います。もちろん、この表記に従って1歳のタイミングでフードを切り替えていただいても問題はありませんが、栄養学上の基本としては「成犬体重の80%に達するまで」は子犬用フードを与えるのがセオリーです。1つの目安としてみてください。
大型犬の子犬にカルシウムは要注意
カルシウムと聞くと、子どもの発達に重要な栄養素といったイメージが強いかと思います。もちろん、わんこの成長にとってもカルシウムは重要な栄養素ではありますが、子犬の期間に過剰摂取してしまうと骨格形成異常等の障害を引き起こしてしまいます。小型犬・中型犬に比べて、大型犬ではカルシウム摂取量の上限値が低いので、特に要注意です。フードからのカルシウム摂取だけでなく、カルシウムを含んだおやつの与えすぎにも注意が必要です。
離乳食を与えるのは生後3週頃から7週頃まで
離乳食をどのように与えていけばいいのかも悩んでしまうところかもしれません。一般的には、離乳食は子犬に歯が生えはじめる生後3〜4週頃から開始し、まずは市販の子犬用フードにお湯を混ぜてミキサーですりつぶしたものから始めます。
その後、生後5週頃には、徐々にお湯の量を減らしてフードを固くしていきます。生後6〜7週頃には、通常の固さのフードを食べさせはじめることが理想です。
お母さんの食事にも注意を
ついつい子犬の可愛さに心を奪われてしまいがちですが、お母さん犬も一緒に飼育している場合には、お母さん犬の食事にも十分注意を払ってあげてください。授乳期のお母さん犬が必要とするカロリーは、通常期の2〜4倍にもなります。また、母乳に水分を奪われてしまうため、十分な量の水が飲めるようにしておいてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?犬種によって時期の長さに違いはあれど、子犬の期間はあっという間です。子犬の期間は、今後の身体形成のために適切な食事を与えることはもちろん、しつけや社会化にも大切な時期でもあります。
子犬の可愛さを存分に愛でながら、今後の生活のためにいろいろなことに取り組んであげてくださいね。