覚えておきたい犬の用語
犬を飼育するにあたって、覚えておきたい犬の用語があります。人間には使わない用語ですが、ペット関係の雑誌や会話で出てくるものばかり。飼い主さんも日々勉強が必要です!
今回はそんな覚えておきたい犬の用語を、からだ用語編、お手入れ用語編、その他編に分けて10選、ご紹介します。
からだ用語編
1.マズル
「口吻(こうふん)」とも呼ばれる「マズル」とは、犬の「目頭辺りから鼻先」までの部分のことをいいます。このマズルと頭蓋骨の長さによって、犬は以下の3種類に分けることができます。
- 長頭種
- 中頭種
- 短頭種
「長頭種」はマズルと頭蓋骨までの長さが大体同じ。「中頭種」はマズルが頭蓋骨までの長さよりもやや短め。頭蓋骨よりもマズルが極端に短いのが「短頭種」と呼ばれます。
このマズルの長さは犬の健康管理を行う上でも関係してきますので、自分が飼育している犬がどのマズルを持つのかを把握しておいた方がいいでしょう。また、マズルを使ったしつけ
もありますので、「マズル」が何を指すのかをぜひ覚えておいてくださいね。
2.ダブルコート
犬の被毛の種類の一つを「ダブルコート」と呼びます。これは被毛の生え方が2層になっていることを表します。ダブルコートの犬は被毛が「下毛(アンダーコート)」と「上毛(オーバーコート)」の2層となっています。
ハスキー、柴犬、ポメラニアン、コーギー、ミニチュアダックスフントなどがダブルコートの犬種です。特に寒冷地で改良された犬種に多く見られます。ダブルコートの犬種は季節の変わり目で大量の抜け毛があるため、お手入れの際は注意が必要です。
3.シングルコート
犬の被毛のもう一つの種類を「シングルコート」と呼びます。シングルコートとはいうものの、実際にはシングルコートの犬種もダブルコートと同様に下毛と上毛を持っています。しかし、下毛が多く抜けないため、上毛がほとんど生えていません。
シングルコートの犬種は、プードル、マルチーズ、シーズー、ヨークシャーテリア、パピヨン、などが挙げられます。比較的温暖な気候の犬種が多いといわれます。
お手入れ用語編
4.グルーミング
グルーミングとは犬の「お手入れ全般」のことを表します。もともとは馬のお手入れをする際に使われていました。いわゆる毛づくろいのことです。海外では犬をお手入れする職業をグルーマーと呼んだりします。日本ではトリマーという用語のほうが一般的かもしれません。
5.トリミング
トリミングとは「犬の毛をカット」することです。ハサミやナイフ、バリカン等の道具を使って犬の被毛をカットしながら形を整えていきます。
6.ブラッシング
ブラッシングは「ブラシを使って毛を梳かす」ことを表します。無駄毛や死毛などの被毛を取り除くだけでなく、抜け毛を防止し、血行を良くする効果があります。毛並みに艶を出すこともできます。
7.コーミング
コーミングは「櫛(コーム)を使って毛を梳かす」ことを表します。被毛が細い犬種や長い犬種はブラッシングを行った後に、コーミングで更にお手入れをしていきます。なお、毛が絡まっているような場合は、コーミングで少しずつ梳かしてからブラッシングを行いましょう。
その他編
8.社会化
犬の社会化とは、犬を「人間社会の刺激に慣れさせる」ことです。これは犬が人間社会でストレスなく生活していくために必要なものです。見知らぬ人や犬、チャイムの音、車、トラック、バイクなど、あらゆる刺激に慣れさせることを社会化と呼びます。
9.分離不安
分離不安(ぶんりふあん)とは、犬が飼い主と離れた時に強い不安を感じ、様々な問題行動を起こす状態のことです。問題行動とは粗相や破壊行動、自傷行動など、様々な行動が含まれます。飼い主の過度な愛情や過剰な可愛がりにより、飼い主に対して依存心を高めることが原因だといわれています。また、社会化不足も分離不安になる要因だと考えられています。
10.カーミングシグナル
犬はボディランゲージで「相手と自分」をなだめる行動を取ることで知られています。これをカーミングシグナルと呼びます。自分の気持ちを落ち着かせ、同時に相手の気持ちも落ち着かせるための行動です。実際の動きとしては「あくび」や「首・身体を振る」といった動きを見せます。カーミングシグナルを見せる時は犬が緊張していることが分かります。また、犬の緊張を解いてもらうために人間がカーミングシグナルを真似るといったこともあります。
まとめ
覚えておきたい犬の用語を厳選してご紹介しました。全ての用語を知っていましたか?犬の用語はまだまだたくさんあります。犬を飼育する前に一つでも犬の用語を知って、飼育の際に少しでも役に立ててくださいね。