シーザーミランとは?
まだあまり日本では多く知られていないようなのですが、海外ではとても有名なカリスマドッグトレーナー『シーザーミラン』という方がいます。アメリカで活躍されているプロのドッグトレーナーであり、「さすらいのドッグトレーナー あなたのダメ犬しつけます」という人気シリーズ番組に出演して一躍有名になりました。
その番組の中では、いろんな問題を抱えている犬と飼い主さんに対してトレーニングを行ったり、犬と飼い主さんが一緒に成長したりすることができるトレーニング方法が紹介されていたようです。
満ち足りた環境にいる犬は「ホームレスに飼われている犬」?
シーザーミランが考える「最も情緒的に満ち足りた環境にいる犬」とは、「ホームレスに飼われている犬」だとしています。
ホームレスに飼われている犬はリードに繋がれておらず、人の前を歩くこともなければ、人を引っ張って歩くこともなければ、人の脇を歩いたり、すぐ後ろを歩いたりしているのだそうです。
そして、毎日何キロも歩くなどの定期的な運動をしており、1日の終わりにはご褒美としてホームレスの人たちから食事を与えてもらうことができます。
さらには、過剰ではない愛情をそそいでもらい、可愛がってもらうことができ、疲れ切って眠ることもできます。
犬の習性に合った生活を与えてもらうことができるという理由から、ホームレスに飼われている犬が最も情緒的に満ち足りた環境にいる犬だとしているのです。
犬の習性に合った、満ち足りた生活に必要な3つのポイント
- ポイントその1:運動
- ポイントその2:規律
- ポイントその3:愛情
これらを与えてあげることで情緒的に満ち足りた生活を送ることができるとしています。
『運動』は、お散歩・遊び・仕事など。
『規律』は、ルールや制限など。
『愛情』は過剰でないこと。
そして、「運動→規律→愛情」の順番で与えることが望ましいとしています。
与える順番を間違えている場合、3つ全てを与えられていない場合、問題行動を引き起こしてしまう可能性が高いようです。
愛情を一番に考えている飼い主さんも多いと思うのですが、過剰な愛情を与えられている犬は情緒不安定になりやすいとしています。
シーザーミランはどのように犬と暮らしているのか
子供の頃のシーザーミランの周りには常に犬がいたそうです。街には多くの野良犬がおり、農場をしていた祖父の家にも犬がたくさんいたようです。ドッグボーイというあだ名で呼ばれていたんだとか…。
ドッグトレーナーになったきっかけ
子供の頃に暮らしていたメキシコで、名犬ラッシーや名犬リンチンチンというテレビ番組を見たことがきっかけのようです。犬が芸をする姿を見て、ハリウッドに行って世界一のドッグトレーナーになろう!と決めたのだそうです。
動物との意思
仕事を始めて20年以上、その間にしつけを行った犬は数千頭にも及び、関心があるのは犬ですが、どの動物にも愛着を持ち、どんな動物とも意思を通わせることができるのだそうです。動物によって微妙な違いがあり、犬と同じようにコントロールすることはできないようです。犬以外の動物たちをどのようにコントロールすれば良いのか、研究所にいる犬たちが教えてくれるとシーザーミランは話しています。
犬抜きでの休日はない
旅行・食事・テレビを観るなど家族と一緒に過ごし、犬は家族同然であり、犬抜きで休日を過ごすことはないそうです。出掛けるときは必ず犬も一緒に連れて行くのです。
シーザーミランは人間と犬の関係をどう見ている?
犬に愛情を持って接することができれば、犬も必ず答えてくれる。しかし、犬が人間に求めていることは「愛情」だけではなく、「リーダーシップ」だということ。
- 犬には命令を与える存在が必要である。
- 愛情だけを与えられた犬は情緒不安定になる。
- 犬は人間と同じように考えていない。
- 飼い主の言葉を理解しているというのは人間の思い込み。
- 犬を子供(人間)のように理論的に諭すことはできない。
シーザーミランはこのように考えているようです。
まとめ
私は「シーザーミランの犬と幸せに暮らす方法55」という本を読んだことがあります。とても考えさせられる内容です。
飼い主として間違っている行動に気づくことができたり、犬の本当の気持ちを知ることができたり、シーザーミランの犬に対する思想はとても参考になります。シーザーミランのトレーニング方法や思想には賛否両論ありますが、みなさんもぜひ本を読まれてみてはいかがでしょうか。
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女性 匿名