愛犬が亡くなった際の段取りをご存知ですか?
今回は大切な愛犬が亡くなった時の供養方法を紹介しますが、その前に、愛犬が亡くなった際の段取りはご存知ですか?
まず亡くなると徐々に死後硬直が始まります。亡くなった時、寝ていた場合には、口や目が閉じているということもありますが、中には口や目が開いたまま亡くなってしまうこともあります。その場合には、安らかに眠れるよう、口や目を閉じてあげましょう。
また、足が伸びた状態の場合にも、優しく曲げてあげると良いでしょう。もしも死後硬直が既に始まってしまっていた場合には、無理に曲げたりせず、そのまま寝かせておいてあげてください。
続いて体を綺麗にしてあげましょう。タオルで身体を拭いてあげたり、最後のブラッシングをして毛並みを整えてあげます。これから天国へと旅立つのですから、気持ち良く送り出してあげたいですよね。
このように家族で思い出を語り合ったり、最後に愛犬に言葉をかけてあげたりし、飼い主さんの気持ちが落ち着いたところで葬儀場所を決める段階に入ります。
この時、葬儀場所が決まるまでは涼しい場所で安置させてあげる事が大切です。安置する際は、葬儀場所に運ぶ際にも使用するため、段ボールなどに寝かせてあげましょう。この時、犬の下にトイレシーツや新聞紙などを敷いてあげてください。
葬儀場所の手配はいつまでにしなければいけないというように、厳密には決まっていません。そのため、先ほどもお話ししたように、お別れする決意がしっかりついてからで大丈夫です。葬儀場所を決めるまでの段取りは以上のようになります。
犬が亡くなった時に知っておきたい供養方法
大切な愛犬が亡くなってしまうと、悲しさのあまり何も考えられないという飼い主さんも少なくありません。しかし、「今まで素敵な時間をありがとう。天国でも幸せにね」という飼い主さんの気持ちを届けるためにも、供養をするということは非常に大切です。
しかし、事前に供養方法を知っておかなければ、またどのように供養をするか決めておかなければ、いざ供養をする時にどうして良いかわからないとなりかねません。そこでどのような供養方法があるのかをこちらでお話しします。
1.お墓を建ててあげる
最も有名な供養方法として、お墓を建ててあげるという供養方法が挙げられます。最近では、ペット専門の霊園も多くありますので、しっかり墓石建て、弔いたいというのであれば、お墓を建てることをおすすめします。
しかし、やはり人間のお墓に比べると、場所が圧倒的に少ないことも確かです。そのため、「自分の家の近くではペットを扱っている霊園が無かった」という声や、「お墓にお参りに行ける距離じゃない」といった戸惑いの声もよく聞きます。
また、「いつかは愛犬と同じお墓に入りたい」と思っている飼い主さんも少なくないでしょうが、実際、現在人間とペットを一緒にお墓に埋葬できる霊園は少ないです。厳密に言えば、先に人間のお墓にペットが入れる霊園が少ないのです。
将来一緒のお墓に、と考えている場合には、お骨を家の中で自宅供養し、自分が亡くなる時に一緒に入れてもらおうと考える飼い主さんが多いようです。
2.仏壇を設置し分骨を自宅供養
先ほど「自分が死んだ時は、愛犬と一緒にお墓へ」と考えている飼い主さんのために、自宅供養するという方法が少し登場しました。意外にも飼い主さんの約8割は、お墓に埋葬するのではなく、自宅供養しているという結果が出ています。
最近では、大好きな愛犬を自宅供養するための骨壺を販売しているお店もありますので、遺灰を可愛らしい骨壺に納め、小さな祭壇を設け、毎朝自宅で手を合わせて供養しているという飼い主さんが多いのです。
自宅供養であれば、愛犬が亡くなってしまった後も側に感じられますし、毎日しっかり手を合わせられるというのも良いですね。
3.散骨という供養方法
近年、人間の間でも少しずつ話題となってきている散骨ですが、飼い主さんの中には愛犬を火葬した後は散骨という方法によって、供養する人もいます。これは考え方にもよりますが、元々は野生として過ごしていた犬を、元の野生へと還してあげ、亡くなった後も自由に幸せに、と考える人もいます。
しかし、散骨には様々な規定があります。簡単な規定であれば、当たり前ですが他人の私有地で散骨しない、農耕地などにもしてはいけないという規定があります。また骨とわからないよう、しっかり砕かなければいけません。
他にも自治体ごとに「ここでは散骨しないでください」など、特別な規定を設けている自治体もありますので、検討されている場合にはしっかりと確認しなければなりません。
この散骨方法には、様々な意見があるようですが、飼い主さんが良いと思う方法で供養してあげる事が最も大切です。「うちの子は走ることが大好きだったから…」などの理由があるならば、散骨という方法も1つの供養方法になるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。愛犬という大切な家族の一員が亡くなるということは、非常に悲しいですし、現実味が湧かないという方も最初は多いでしょう。しかし、気持ちが落ち着き次第、どのように供養をするのか家族でしっかりと話し合い、最善だと思う供養方法で弔ってあげましょう。