犬の火葬で知っておきたい4つのこと

犬の火葬で知っておきたい4つのこと

犬の火葬は、どこでどのような形で行えばいいのか分からない方がほとんどかと思います。家族同様に過ごした愛犬が亡くなる…とても辛いことですが、いつまでも泣いていてはいけません。後悔しない、良いお別れにするために、どのような火葬施設を選び、どのような葬儀をすればいいのでしょうか。この記事では、犬の火葬の種類やお別れの場所の選び方まで、愛犬とのお別れに関わる一連の流れをご案内したいと思います。

犬の火葬方法を決める

木魚

火葬施設によって異なることも多いですが、一般的に犬の火葬方法は大きく以下の4つに分けられます。

  • 合同火葬
  • 個別一任火葬
  • 個別立会火葬
  • 訪問火葬

合同火葬

複数体の他家のペットと一緒に愛犬を火葬する方法です。ただし、立会いやお骨上げができません。比較的費用は安いですが、この点を十分理解してから依頼しないと後悔してしまいます。

愛犬の遺体を行政にゴミとして処理依頼するのは忍びない、火葬に掛けられる費用は多くない、そんな飼い主の方はこのタイプが良いかと思います。

個別一任火葬

何らかの都合で立会いができない場合などに、火葬施設の方が飼い主に代わって犬を火葬し、お骨上げまでしてくれます。火葬後に犬の遺骨を届けてくれる火葬施設もあります。

愛犬の遺骨を供養したいけれど立ち会ってお別れするのが辛い、立会いの時間が取れない、比較的費用を抑えたいという飼い主の方は、このタイプの火葬が良いかと思います。

個別立会火葬

家族同伴で葬儀、出棺からお骨上げまで、犬を人間と同じような内容で見届けることができます。民間のペット火葬施設では90%前後の方が立会いをされているとも言われています。家族同様に過ごした愛犬を手厚く見送ってあげたい飼い主の方は、このタイプが良いかと思います。

訪問火葬

火葬設備をトラックやバンに積んだ移動火葬車で自宅まで来てくれます。最近は事業者数も増えており、安価な訪問火葬事業者も登場しています。しかし、火葬は別の場所(駐車場などの周囲に迷惑がかからないところ)で行われることが一般的で、出棺やお骨上げに立ち会うことができないことが多いです。

また、固定の火葬施設、拠点を持たないことから、中には悪質な事業者もいるので評判などを良く調べてから利用することが大事です。火葬施設まで行くことができない飼い主の方は、このタイプが良いとか思います。

また、合同火葬、個別一任火葬、個別立会火葬を行う火葬施設にも、自宅まで迎えに来てくれる所もありますので、しっかりと調べておくことをお勧めします。

犬の火葬費用について

お金と電卓

火葬費用は合同火葬が最も安価で、犬の体重が5kg程度の場合は1万円前後が多いです。また、犬の体格が大きくなるにつれて金額も上がってきます。個別一任火葬、個別立会火葬については、施設による違いが大きいので一概には言えません。

※移動火葬事業者は基本的に埋葬施設を持っておりませんので、合同火葬後は一般廃棄物として処理されることが多いです。合同火葬の場合、埋葬施設を持っていることを確認することも大切ですのでご注意ください。

犬の火葬施設を探す

火葬場

火葬という言葉は弔いの心があることにより成り立ちます。ですから、火で葬るの如く火葬をするにあたり、しっかりした火葬施設を選ぶことはとても重要です。

犬の火葬施設の種類

火葬設備だけでなく、セレモニーホールや火葬中の待合室、納骨堂や墓苑(ぼえん)、合同埋葬施設を備えたペット霊園も数多くあります。ペット霊園の中にも、寺院系、神社系、無宗教の施設などの種類があります。火葬施設は、愛犬を火葬した後どのように見送ってあげたいか、どのように供養してあげたいかなどを考慮して選びましょう。

良い火葬施設の探し方

検索をする人

  • 施設の写真や全景風景など充実した内容のホームページを参考にする
  • ご近所で火葬施設を利用した方に感想を聞く
  • ペット霊園の口コミサイトの情報を参考にする

可能であれば、愛犬が元気なうちに火葬施設を見学してみることをお勧めします。ほとんどの火葬施設は、快く見学を受け入れていただけます。

犬の火葬施設を探すときの注意点

  • 納骨堂や墓苑(ぼえん)を利用する場合、清掃状況など管理が行き届いているか確認。(優良なペット霊園は供養施設の管理も行き届いています)
  • 画像だけではなくできる限り現地を見る
  • 口コミサイトの情報は嘘と真実が混在するのですべて鵜呑みにしない

おすすめはメモリアルなび

火葬施設の探し方についてポイントや注意点をいくつか書かせて頂きましたが、普段から頻繁に利用する施設ではない分、十分な知識を得るなかなか難しいのが実情かと思います。その知識の中で、インターネットの膨大な情報から真偽を見極めるのは難しいかもしれません。

また、飼い主さん自身で実際に見学するのが一番の理想ではありますが、いくつもペット葬儀場を見て回るのは現実的ではないでしょう。

そこでおすすめできるのが、イオンペットさんが運営する「メモリアルなび」というペットの火葬場や霊園を紹介しているサービスです。おすすめする理由は、ペット業界では最大手のイオンペットさんが実際に足を運んで審査を行ったペット葬儀場のみを紹介しており、安心して火葬場を探せる点です。

人生のパートナーとして共に歩んできた愛犬を弔う中でトラブルに合ってしまうと、飼い主さんの気持ちの整理もつきづらくなってしまいます。無用なトラブルに合わないためにもぜひ事前にチェックしておくことをおすすめします。

犬の火葬に必要なもの

お葬式の道具

犬を火葬する際に、持参した方が良いもの、一緒に火葬することができないものは、以下を参考にしてください。

あると良い物

  • 木製の念珠
  • 家族との写真
  • 少量のお花
  • ご飯や好物だったおやつ(少量)

木製の念珠・家族との写真などの紙や布類、散歩のルートに咲いていた花、そして少量のご飯や好物だったおやつなど、愛犬が喜びそうなものを用意してあげてください。

良くない物

  • 厚手の毛布やタオル
  • ご飯やおやつの缶詰などの金属類
  • ゴム、プラスチック類のおもちゃ
  • 大量のお花

厚手の毛布やベッド、金属類や缶詰・プラスチック類は環境への配慮や、溶けて遺骨に付着してしまう懸念から施設によっては、火葬することを拒否されてしまうこともあります。

また、最近では施設によって、桐製の棺やペット専用の念珠・六文銭・お守りセットといった副葬品を販売しているところも多くなっていますので、気になる方は聞いてみるのも良いでしょう。

犬の火葬で見落としがちなポイント

お線香とろうそく

愛犬に対して愛情が深い方ほど火葬による最期の見送り方はとても重要です。見落としがちなポイントとして、火葬施設の要は埋葬施設があることも重要です。

大規模な火葬施設では年間1トン以上の残骨(収骨しきれなかった細かいお骨)が発生する所もあります。人間の場合は、国の認可を受けた事業者が適切な処理の元に土に返しています。ですが、ペットの残骨に関しては、廃棄物として扱って良いということから「国が認めているから何が悪い」と開き直る業者も存在していることも事実です。

悪質な業者にあたり、悲惨な思いを経験して愛犬との最期のお別れで後悔しないためにも、飼い主やペットの立場に立って供養をしてくれる火葬施設を選ぶことはとても大切です。

まとめ

人と犬のシルエット

①犬の火葬方法を決める

  • 合同火葬
  • 個別一任火葬
  • 個別立会火葬
  • 訪問火葬

それぞれに特徴がありますので、各プラン内容を比較して希望に添った火葬方法を選択しましょう。

②犬の火葬施設を探す

火葬施設と言っても、宗教的な面、施設的な面などでさまざまな種類がありますので、愛犬が元気な内に見学をして、ここならば後で悔やむことはないと思える施設を選んでおくことが大切です。

③犬の火葬に必要なもの

飼い主の匂いがついたものや好きだったオモチャなど、愛犬が喜びそうなもの(愛犬が大事にしていたもの)を持参してあげてください。

④犬の火葬で見落としがちなポイント

愛犬との最期のお別れで悲惨な思いを経験し、後悔してしまうと二度とペットを飼えなくなってしまう方もいます。それだけに、火葬施設を選ぶことは愛犬の供養であることと同時に、残された家族のためにもなることを覚えておいてほしいと思います。

最後に

いかがでしたか?愛犬との別れは何回経験しても悲しく辛いもので、慣れないものです。この記事が愛犬との辛いお別れを、感謝に変えていただけるように良い火葬施設を選んでいただけるご参考になることを願っています。

はてな
Pocket

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 kiki

    8年ほど前に愛犬を火葬しました。半年で二匹見送りました。
    私が選んだのは訪問火葬で、車で火葬できるようになっていて自宅まで来てくれました。
    車の荷台で火葬できるようになっていて箱に入れた愛犬をお花で飾って手紙と一緒に入れました。
    私の気持ちが落ち着くまで業者の方も待っていてくれて、焼かれた後もそのままの姿を見せてもらうことができました。
    本当ならばお骨は埋葬しなければならないと思うのですが、どうしても手放せなく、今でも手元においています。
    私もそうですが、ペットを家族と同じように扱う方も多くなってきて、ペットの葬儀場なども増えていますが、悪徳と呼ばれる業者も多いのが事実のようですね。
    気持ちが弱っているときですからなかなか冷静な判断は難しいですが、最後のお別れを悔いなくできるよう元気なうちからリサーチさいておくのも良いかもしれませんね。
  • 投稿者

    40代 女性 かえで

     昔から、ペットの葬儀は何度経験しても慣れないですね。
    いつも同じ葬儀社に依頼してます。丁寧に火葬から納骨までを担当してくださいます。
     個別火葬をしていただくのですが、いつも、その前に、ひげは切ってとっておきましたか?とか、髪の毛も切っておいときましょうね。と色々と気を使っていただきました。
     火葬している間も、色々な話を聞かせてくださったり、ペットのしつけなどのわからないことを教えてくださいます。
    そこは、もともと犬の訓練しをしていた方がやっておられるので、愛情があって安心してお任せできます。
    当たり前ですがいつも、泣きつかれて行っている火葬場の事務所なのでぼーとしていて所々しか覚えてないのですが、お参りにいったときにみかけた葬儀にもちゃんと、お坊さんが来てお経を唱えて下さっているのを知り、安心しました。いろんな葬儀社にがあるので、しっかりと、調べて利用しないといけませんね。 
    かえでの投稿画像
  • 投稿者

    女性 みるく

    愛犬とのお別れはまだ経験した事がないのですが、いつかはそう言う日が来ますよね、、最後のお別れですから悔いのないようにあらかじめ何処で火葬をするか、その後のことまで考えておく心の準備が必要なのかもしれません。

    愛犬は病気があり、言われていた余命を越えて今もそばにいてくれています。
    なのでいつ、何があるか分からないんですね・・ある日容体が悪い日が続き獣医さんとお話しする機会がありましたが、看病疲れと、いつか来るお別れを思うと悲しくなり痩せてやつれて悲観な私に、動物はいつかは先に亡くなってしまう、それは仕方のない事で悲しむのは分かるけれど、そのせいで飼い主さんが暗い気持ちになったりマイナスになってしまうのは愛犬は望まないと。
    いま、この子はその時間を与えてくれていると。ペットロスにならない為にも、今から最後のお別れについて考えておいた方が良いと言われた事があります。

    一時期ニュースでペット霊園の問題が取り上げられていましたよね。
    けれど法律的には裁くことは出来ず、まさかこんな事になるなんて思いませんし、怒りが込み上げます。

    ペット霊園や火葬選びは後悔のないように、家から近いや、安いから、だけでなく他にも目を向けて慎重に選ばなきゃ後悔するなと思いました。
    亡くなってからでは、そんな余裕はないと思うので、想像したくはないけれどある程度何処にお願いするか、どんなプランにするか、などはあらかじめ決めておいた方がスムーズだと思いました。

    犬の火葬に必要なものは参考になりました。何が良くて何が良くないのか分からなかったですし、施設により違いはあるかもしれませんが。
    施設により、お別れプランや、おくるみセットやペットを整えてくれる(綺麗に毛など整えてくれる)など、最近はペットのお葬式やお墓もあったりと、各種サービスが増えて来ていますね。
    そのぶん、あまり良いとは言えない施設もあるので慎重に選ぼうと思いました。

    こういった内容のお話しは、中々知る機会もないので参考になりました。
    いつか、愛犬とのお別れがきたとき、後悔しないように、最後のお別れが出来るようにしたいと思いました。
  • 投稿者

    40代 女性 SUSU

    友人のワンコの葬儀に2回程、列席したことがあります。また、犬ではないのですが実家で飼っていた小動物が亡くなった際に、個別立ち会い葬で見送りました。
    犬であれ小動物であれ、家族として共に10年以上暮らしていた大切な仲間を見送る時は本当に辛いものですね。送迎つきの業者さんでしたが、あまりにも涙が止まらず、送って頂いた際に元気出して下さいね。と声をかけて下さいました。
    その業者さんは個人経営のような感じでしたが、さりげなく接していただいてとても感謝しています。希望すればカロートペンダントを付けることも可能で、お骨の一部をカロートに入れてひげと毛と一緒に置いてあります。喪失感にさいなまれる日が続きますので、持ち歩けるカロートはとても良いと思いました。

    出来れば考えたくはないものですが、亡くなってから数日で全ての手配を行うことは本当に大変で気持ちの整理をつかないまま、一番辛いことを調べなければならない、心身共に疲れきってしまうため、予め情報を入れておくことも飼い主として必要なことなのだと思います。
    友人は、ワンコさんとお別れをする場所に向かう前に、好きだった公園を一周し、大好きでよく通っていたペットショップのお姉さんに挨拶をしてから葬儀場に行くようにしていました。こういったこともお別れをする上でとても大切な儀式の1つかもしれません。
    また、棺には飼い主さんの匂いがついたタオル、大好きだったおもちゃ、お花などの他に、ワンコに宛てた手紙が入っていました。前日に泣きはらしながら書いたそうで、何が言いたいのか分からなくなってしまった・・・と話していましたが、きっと、今までの感謝と大好きだよという気持ちが書かれていたのだと思います。
    とても辛い作業だったと思いますが、きっとその手紙は旅立つワンコにとって最強のお守りになり、又、友人にとっても、気持ちを文字にしたことで少しだけ気持ちが落ち着いた瞬間があったのかもしれないなと思っています。

    葬儀業者を探しのは本当に難しいですね。HPではきれいに見えても、実際はとても簡素化していて、形だけ・・・といった感覚を覚えてしまったところもあります。参列者の座布団など、躊躇するくらい色が変わっていて思わずはずして座ってしまいました。
    申し込みから立ち会い、その後のフォローなど全てを経験した方の話を聞くのが一番よいと思うのですが、悲しい日のことをどうだった?と聞くのは実際にはとても心苦しいことだと思います。私も2度列席させて頂きましたが、どちらもその後、友人にその業者さんのことを聞いたことはありません。
    日頃お世話になっている病院や、トリマーさん、信頼しているショップの方など、多くの飼い主さんと接している方から情報を教えて頂くことが最も信頼度が高いのかなと思っています。そこが近所であれば、ご近所の飼い主さんからの感想が聞ける可能性もあり、より有りがたいのかなと思います。
  • 投稿者

    女性 匿名

    東京都府中市に「浅間山 慈恵院」という動物専門の寺院があります…90年前くらいからあるお寺で火葬から法要まで全て行っています、確か付属の霊園もある。
    クリスチャンなど非仏教徒の方や、仏教でも「宗派(ここは禅宗)」を気にする方は…他を探すのも手かと。

    ちなみに…自治体によっては一度預かってから、ここで合同火葬や火葬場のある場合はそこを利用出来る場合もあります。
  • 投稿者

    40代 女性 すずめの母

    昨年愛娘すずめが天国に旅立ち今年初盆を迎えました。
    未だに寂しくこれを書いていても涙が止まりません。
    会いたくて会いたくて抱きしめたくてたまりません。
    私は娘を送る時に自分の髪の毛を切って持たせました!
    一緒に寝るときに私の髪をわしわしするのが
    好きだったからなのと淋しくないように
    お気に入りの服は形見に1枚残して後は全て
    亡骸にかけて、ご飯もおやつも全て持たせました
    繁殖犬としてペットショップで生まれ育ち
    7年後に我が家に来て、実家を離れていた私は
    2年しか一緒に居られませんでした。
    でも彼女は沢山の愛と優しさをくれました。
    彼女は我が家の宝そして誇りでした。
    病気とゆうかお腹に血の固まりが出来て
    ヒートがひどくなって、何回も何回も
    病院に行きましたが駄目でした。
    でも一生懸命生きてくれました。
    ありがとうと言いたいです。
    今も辛く苦しいですが、すずめと一緒に生きていきます。
    私は彼女が私の足の上にジャーキーを置き
    足をつついて知らせ、くれるの?
    と言ったら誇らしく顔を見つめしっぽを
    ふってくれた姿が一生の宝物です。
    ちゃんとお母さん出来てた証しだと思うから
    最後に
    皆さん現実に愛犬がなくなるともっと出来た事はないか絶対に考え 悩むと思います。
    でも後悔だけはしないように精一杯愛してあげて下さい
    それと遺骨じゃなくて遺毛を残すのもいいと思います。
    私は遺毛を全身から少しずつ切り箱にいれています
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。