犬の身になってみましょう
犬は生まれて二ヶ月位で、両親と別れ、多くの兄弟たちから散りじりばらばらになって、見も知らぬ人の家に買われてくるのですから、その淋しさと悲しさは人間には想像もつかないのです。このことを忘れないように。
幼い子犬はすごくショックを受けています。経験のある人は分かりますが、子犬を家に迎え入れた一晩、二晩は体をしぼるようにして、夜の静寂(しじま)を切るように、一晩中泣き明かします。
まず淋しがらせないように
子犬を迎えいれたときは、なるべく気を使って淋しがらないように工夫してあげましょう。
放っておかないでみんなで遊んでやるとか、同じくらいの子犬をつれてきて遊び相手にしてやるとか、寝るときは寝室に入れてやるとか、注意してあげましょう。
すぐに必要なものは?
子犬を家につれてきて、すぐ準備しなければいけないものは、寝床です。
寝床に敷く毛布のような柔らかい布、それに「おっしこ場」です。
そして、ご飯を与える際の器(食餌と水)、ご飯と水、ビオフェルミン。まずは子犬のために揃えてあげましょう。
ご飯について
子犬に与えるご飯ですが、迎え入れた子犬に飼い主が勝手に選んだドッグフードなどを無闇に与えないことです。
大切なことは、その子犬が「昨日まで食べていた食物」がなんであるか記しておくことで、できればお店やブリーダーからその食物を少し分けてもらっておくことです。
家に来て何日かは、その食餌を与えて、徐々にあなたが与えたいと考えているフードに切り替えるようにしてください。
子犬のお腹は敏感です。徐々に慣らすことです。(犬はビオフェルミンが大好き、お腹の様子を見ながら賢く使ってください)
運動のこと
家に来たばかりの子犬は環境に慣れていません。どれでも、子犬はそのなれない環境に慣れようと努めます。かわいいからと言って、飼い主が面白半分に子犬に「無理な運動」をさせる例をたくさん知っています。
飼い主としては、良かれと思ってしているのですが、子犬には負担なのです。人間なら、まだ幼い小中学生に大きなボートを漕がせるようなようなものです。
ボール投げなどでよくやり過ぎを見かけます。子犬の頃の運動のやり過ぎは、病気に対して抵抗力を弱めることになり、とくにボール投げのやり過ぎは固い肢を作ってしまう。
甚だしいときは人間並みに肋膜炎を起こすことがあります。
まとめ
子犬が家に来たときに準備するものはそう多くはありません。
飼い主の「子犬を迎える心」が準備できているか、がポイントなのです。