犬から学んだ「人生において大事なこと」
犬は私たちにとって家族であり、大事な親友・パートナーでもあります。そんな犬からは日々、多くの大切な事を学んでいるように思えるのです。
今回は筆者である私自身が愛犬と一緒に暮らすことにより、犬から学んだ大事なことをこちらでお話しさせて頂きます。この記事を読むことによって、皆さんも日々、愛犬からどのような事を学んでいるか、また感じているかを改めて考えるきっかけになればと思います。
1.他人の気持ちを察すること
犬は私たちと同じように人間の言葉を話すことはできません。しかし、当たり前ですが私たちと同じように感情を持っています。したがって、言葉を理解することはできないけれど、愛犬が今、何を思っているのか察することが求められます。
飼い主がどのように愛犬の心理状態を察しているかというと、元々犬の持つ習性を知ることで「今はこう感じているんだ」と理解する方法と、普段から注意深く観察することで、徐々に愛犬がどのように感じているのかを察する2つの方法があります。
様々な情報を得易い現代ですが、その情報通りに愛犬が感情を表現してくれるとは限りません。そんな時は普段の経験から飼い主が感じ取るしかないのです。
実はこの観察することで相手の気持ちを察するということは、人間社会においても重要であるのではないでしょうか。
仲の良い友達であっても、皆が同じように感情を表現してくれるわけではありませんよね。他人とより良い関係を築くためには、1人1人に合わせ、現在相手がどのような気持ちであるかを察する努力も必要です。
時と場合、そして度合いにも寄りますが、最初の段階として自分から相手を知るということは大切です。犬と暮らすことによって、相手の気持ちを察することを簡単に諦めないという気持ちが以前よりも高まったように感じます。
2.根気強く伝えること
先ほど犬は人間の言葉を話せないため、「言葉」として理解することは難しいというお話をしましたが、犬も私たち人間の言葉を明確に理解することはできません。普段の日常生活からなんとなく汲み取っているのです。
そのため、しつけをする際も愛情を伝える際にも、伝えたいことを伝えるという人間同士ならば容易く行える行為において、壁が立ちはだかることは少なくありません。
そのため、どうすれば愛犬に伝わるか、どうすることで問題を改善することができるのかという点に関して、私たちは犬の立場になって考え、試行錯誤しながら伝えようと努力してきたはずです。
犬にも性格がありますので、伝わりやすい子もいれば伝わりにくい子もいます。しかし、根気強く伝え続けることで、問題行動を改善することができたり、愛情が伝わり信頼関係を築くことができるなど、良い方向に導くことができるのです。
人間同士でも理解し合うことが難しい状況は訪れます。時にはどんなに頑張っても相手に理解してもらえないこともあります。
しかし、愛犬と根気強く伝え合うという努力をしてきたおかげで、人間関係においても「根気強く伝え、理解してもらう」という点を学ぶことができたように思います。
3.気持ちはその時に伝えること
犬はその時に感じたことをその時に伝えようとします。例えば感謝の気持ちであれば飼い主の下へ行きすり寄ったり、不安を感じているのであれば体を丸めて飼い主の傍にやってくるなど、様々な表現方法で教えてくれます。
これはごく当たり前の事のようにも感じますが、意外と感謝の気持ちや謝罪など、その時に伝えなくてはいけないのにおざなりにしてしまうという人は少なくありません。
後々、自分の中で整理して、しっかり相手に伝えたいという人もいるでしょう。しかし、その時だからこそ、よりしっかりと相手に伝わるという状況もあるはずです。
多くの犬は愛情表現や感謝の気持ちなどを感じた時に伝えにやって来てくれます。食後にすり寄ってきたら「美味しかったよ。ありがとう」、口の周りを舐めてきたら「あなたのこと大好きです」など、感じた時に行動するということは素敵だと思いませんか?
もちろん、人によって伝え方はそれぞれですので強制ではありません。しかし感謝の気持ちや相手の素敵な部分を発見した際など、ポジティブな気持ちであれば、何時伝えても問題ないはずです。むしろその時に言わなければ伝わりにくいことの方が多いように感じます。
これらのことから筆者自身、愛犬と暮らすようになってから愛犬を見習い、ポジティブな気持ちは特に、その場で相手に伝えるよう心がけています。
4.寛大な気持ちで受け入れること
やはり犬と人間には言葉の壁があるとお話しした通り、伝わりにくいことが多くあります。徐々にその問題は解決されていくことが多いのですが、これは飼い主と愛犬との一生の課題とも言えるかもしれません。
中にはこちらが伝えようとしていることが犬に伝わらないことで、失敗を繰り返してしまうということも起こります。しかし、それに対して毎回怒ってしまっては、犬側も飼い主に対して恐怖心を抱いてしまいますし、飼い主側も自分に対して「また怒っちゃった…」と嫌悪感を抱いてしまいます。
人間も同じですが犬にもそれぞれ個体差があります。しつけを覚えることを得意とする子もいれば苦手な子もいます。穏やかな性格の子もいれば防衛本能が強い子もいます。
しかしどんな子であっても、自分の家族である事は変わりないですし、飼い主の伝えようとしていることを一生懸命理解しようとしているものです。
これは人間においても同じ事が言えるのではないかと感じます。長所があれば、短所もあるということです。短所ばかり見ていては相手の良い部分が見えず、せっかく良い関係が築ける相手であっても良い関係が築けずに終わってしまいかねません。とても勿体ないことです。
したがって愛犬に対しても、他人に対しても寛大な心を持って接することはとても重要な事だと学んだのです。寛大な心を持って接することで、相手もプレッシャーを感じずにリラックスした状態で接してくれますし、それが良い結果を生み出すことも多いです。
5.無償の愛を持つこと
犬と人間が最高のパートナーであると言われている要因の1つに、犬側が飼い主に対して無償の愛を与えてくれることが挙げられます。それに応えるように、多くの飼い主さんも無償の愛を愛犬にできる限り注いでいるのではないでしょうか。
人間の世界においても無償の愛を必要としている人は多くいます。代表的な例を挙げるとボランティアや寄付金などが挙げられます。
仕事をして、その頑張りの対価として給料を頂くということは非常に重要です。しかしそれと同じようにボランティアや寄付金によって、困っている人々に無償の愛を提供するということも大切ではないかと感じるようになったのです。
ボランティアや寄付金によって世界樹の人々を救うということは広い範囲となってしまい、想像しにくいという方も少なくないかもしれません。それならば動物保護施設に収容されている犬や猫のことを想像してみてください。
実は殺処分数を減らすことに貢献できる募金箱は街の至る所に設置されています。最近ではネットで募金ができる制度もあるため、より多くの人が保護されている犬や猫の助けになる事ができるようになってきています。
中には譲渡会のサポートとして活動できる参加型のボランティアや、物資を支援することができる制度なども設けられています。
愛犬から受け取った愛を愛犬だけでなく、他の人や動物にも分け与えてあげるということも大事なのかもしれません。最近では、このような活動にも目を向けるようになりました。
まとめ
今回は筆者が愛犬から教えてもらったと感じる大切な事を取り上げましたが、皆さんは大事な家族である愛犬からどのような事を学んだと感じますか?
この記事をきっかけに愛犬は自分に何を与えてくれているのか、自分は何をしてあげられるのかということを今一度、考えて頂くきっかけになればと思います。