1.世界初!宇宙船で地球を周回した犬『ライカ』
ソビエト連邦では、1951年より犬を宇宙船に乗せて大気圏に打ち上げるという実験を繰り返し、12頭の犬が実験に携わったと言われています。
しかし、この12頭は、非周回性というタイプの実験に携わった犬であり、地球を一周するものではありませんでした。
そして、1957年にはソビエト連邦の最高指導者であった、ニキータ・フルシチョフがロシアの科学力を世界に見せ付ける驚きの企画を科学者たちに命じました。
その企画とは、世界初の動物による地球周回企画です。
動物による地球周回という偉業を担う代表として選ばれたのが「ライカ」「ムシュカ」「アルビナ」の3頭の犬でした。
選ばれた理由は寒さや飢えに対する予行演習がすでにできているからというものだったそうです。
ライカはどんな犬だったのか?
モスクワの野良犬だったライカは、推定3歳のメス犬で、体重は約5kg。ハスキーとテリアのミックスだったのではないかと伝えられています。
「ライカ」「ムシュカ」「アルビナ」の3頭の犬が選ばれたのですが、地球周回のために宇宙へと旅立ったのはライカでした。
ライカの乗った、スプートニク2号
1957年11月3日、バイコヌール宇宙基地からライカの乗った、スプートニク2号が打ち上げられました。この時のライカの呼吸数は平常時の3倍から4倍に増えたそうです。
心拍数は103から240毎分にまで跳ね上がり、大気圏を脱出し、無重力になってから約3時間後、ようやく心拍数は102にまで回復したそうです。
ライカはどうなったのか?
大気圏を脱出し、無重力になり、そのときはエサを食べるなど落ち着いた様子だったそうなのですが、無重力状態になってから5時間~7時間後、ライカに装着されていた計測機器から一切の生存反応がなくなったそうです。
ライカは亡くなってしまったのです。
この計画に携わった科学者が2002年に明かしたのは、「地球周回4周目に差し掛かったとき、船内が熱くなりすぎた」それがライカの死因だったそうです。
ライカは世界初の地球を周回した動物となり、スプートニク2号の打ち上げ準備を担当したモスクワの軍事研究施設に記念碑が建立されています。
2.世界で愛される『スヌーピー』
スヌーピーは、ピーナッツというコミックに登場するキャラクターとして有名ですよね。モデルになった犬はビーグルです。
同じくピーナッツに登場する、主人公のチャーリー・ブラウンの飼い犬であり、変装・スポーツ・小説の執筆が趣味なんだとか。
スヌーピーは、ノルウェーのSnuppaが由来となっており、Snuppaは愛しい人を呼ぶときの愛称なのだそうです。
宇宙船で地球を周回した犬のライカをご紹介しましたが、実はスヌーピーも宇宙へ行ったことがある犬なんです。
はじめて月面着陸を成功させた宇宙船をご存知ですか?一度は耳にしたことがあると思います。
はじめて月面着陸を成功させた宇宙船アポロ11号の前進である、アポロ10号の月面着陸船のコールサインがスヌーピーでした。
なんと、司令船はチャーリー・ブラウンだったとされています。
NASAも認める安全の象徴
NASAの宇宙飛行士が使用している通信用ヘッドセットはスヌーピーキャップと呼ばれ、アポロ計画を推進していたNASAは、アポロ1号で死亡事故を起こし、安全の象徴としてスヌーピーを採用したのだそうです。
スヌーピーが世界で愛される理由は、そのキャラクターの可愛さだけではなく、隠れたエピソードにもあるようです。
3.渋谷駅のシンボル『忠犬ハチ公』
日本で最も有名で犬と言えば、忠犬ハチ公なのではないでしょうか。
日本人だけではなく、世界中の人から知られており、渋谷駅の忠犬ハチ公の像に会いに行かれる方もとても多いですよね。
ハチは、大学教授であった上野英三郎さんの愛犬でした。
出掛けるとき、ハチと一緒に渋谷駅まで行くことが多かったそうなのですが、上野英三郎さんが亡くなられた後も、ハチはずっと渋谷駅でご主人の帰りを持ち続けたのです。
ハチが渋谷駅で上野英三郎さんの帰りを待ち続けた期間は10年ほどであったとされています。
世界で語り継がれる、忠犬ハチ公物語
ハチは、1935年3月8日の午前6時過ぎ、渋谷川に架かる稲荷橋付近の滝沢酒店北側路地の入口で亡くなっているところを発見されました。
普段、ハチが行くことのない、渋谷駅の反対側だったそうです。3月12日にはハチの告別式が行われ、人間さながらの葬儀が執り行われたそうです。
ハチの心臓と肝臓には大量のフィラリアが寄生し、それに伴う腹水が貯留し、胃の中には焼き鳥の串と思われるものが4本ほど発見されたそうです。
まとめ
世界で語り継がれている犬、
- 「ライカ」
- 「スヌーピー」
- 「忠犬ハチ公」
をご紹介しました。
私が子供の頃から知っており、大好きな犬たちです。
これからも世界中の人に語り継がれ、愛され続けていく犬たちだと思います。