ラスベガス空港に置き去りにされてしまったチワワ
空港にかわいい子犬が置き去りにされていたら、皆さんはどうしますか?今回紹介するのは、飼い主に空港に置きざりにされてしまった、1頭の小さなチワワのお話です。
置き去りにされてしまったチワワと一緒に添えられていた手紙には、飼い主の悲痛な叫びが書かれていました。一体、このチワワの身に何が起きてしまったのでしょうか。
アメリカ・ラスベガス空港に生後3ヶ月程度のオスのチワワの子犬が置き去りにされていました。幸いな事にこの子犬は心優しい人に発見され、すぐに動物保護団体『Connor and Millie's Dog Rescue』に保護される事になりました。
そのチワワには一緒に飼い主さんからの手紙が添えられており、「Chewy(チューウィ)」という名前がチワワに付けられている事が分かりました。そして、その手紙にはチューウィを置き去りにした飼い主さんからの心情が書かれていました。
と書かれており、チューウィの事を置き去りにしてしまった原因と飼い主さんのチューウィの事を心配している思いが書かれていました。
チューウィは保護されてすぐに動物病院で診察を受ける事になりました。診断の結果、たんこぶ以外に虐待された痕跡はなく、現在は施設で元気に暮らしています。
飼い主さんが添えた手紙から読み取る事ができる様に、チューウィの事を置き去りにした飼い主はチューウィの事が大好きでした。しかし、パートナーからの暴力によりチューウィの事を置き去りにしなくてはいけなくなってしまったのです。
この飼い主さんが起こした行動は、確かに身勝手な行動かもしれません。しかし、彼女は彼女なりにチューウィの事を考えて出した結果だったのでしょう。
チューウィの事を保護した動物保護団体の創設者、リンディア・ギリアムさんは今回の事に関して、
とコメントをしています。そして、チューウィの飼い主さんの手紙に込められた思いを察してあげて欲しいとも語っています。
家庭内暴力による被害はペットにも及びます
最近、日本でも家庭内暴力が認知されるようになりました。日本では3人に1人の割合で家庭内暴力、もしくはモラルハラスメントを受けている可能性のある女性、または男性の被害者が存在します。
認知をされてきているとは言え、まだまだ改善をしなくてはいけない問題です。家庭内で起こる暴力の為、被害者は自分が受けている被害を周囲の人に相談をする事が難しい状況です。
この記事を見て、自分はパートナーから暴力やモラルハラスメントを受けていると思う方がいらっしゃるのであれば、この先の未来を真剣に考えてみて下さい。貴方に暴力を振るうパートナーから逃げる行為は、恥でもなんでもありません。それは、勇気のある行動です。
貴方の周囲の人達の事を考えて見て下さい。家族、友達、皆さんは貴方がパートナーから暴力を受けている事を知れば、きっと自分の事の様に心配をしてくれるはずです。貴方の事をいつも近くで見ている愛犬はどうでしょうか?愛犬は、人間の様に言葉を話す事が出来ません。しかし、愛犬は毎日の様に暴力を受けて悲しんでいる姿を見て、心配しているはずです。
私は以前、パートナーから毎日の様に暴力を受けていました。毎日が怖く、生きているという実感がしない程辛い日々でした。パートナーから暴力を受ける度に、愛犬が私を庇う様に間に入ってくれたりしていました。パートナーは、そのうち私の愛犬の事が邪魔になったのでしょう。愛犬を追い払う様になり、私に愛犬を捨てる様に要求してきました。
私は、自分の幸せを願うあまりに愛犬を犠牲にしてしまう所でした。現在は、元パートナーから逃げる事ができ、愛犬も私も幸せに暮らしています。
家庭内暴力は難しい問題です。今回紹介したチワワのチューウィの飼い主も元パートナーから逃げる為に、愛犬が虐待を受けない為に必死に考えた結果だったのでしょう。その結果が「遺棄」と言う悲しい結果だったのです。
まとめ
空港に置き去りにされてしまったチワワのチューウィに今度こそ本当の幸せが訪れてくれるように祈ります。そして、チューウィの様に家庭内暴力によるペットの被害が無くなって欲しいと心から思います。チワワのチューウィも、置き去りにせざるおえなかった飼い主の女性も、きっと幸せを見つける事ができる事でしょう。