犬の靴の種類
すべり止め用
室内で飼っている犬の場合、床がフローリングだとツルツルとすべってしまいます。
特にシニア犬になってくると肉球が乾燥し、すべりやすくなるため注意が必要です。
そういった場合にすべり止めがしっかりついたタイプの靴を履かせることもあります。
介護用
シニア犬になると足腰が弱ってしまいます。
立ったり座ったりする際にすべり止めがついているタイプのものは介護用にも使うことができます。
また介護用の靴も販売されています。
運動用
激しい運動をする犬の場合、場所や方法によっては足を怪我したり、負担がかかってしまうことがあります。
それ防止、または軽減するために運動用の靴を履かせることがあります。
散歩用
日常的に使うもので、アスファルトの熱や雪などの冷たいものから足を守るためのものです。
いろんなデザインや大きさがあり、選びやすいものとなっています。
犬の靴はアウトドアや災害時に大活躍!
アウトドアに!
普段の生活なら靴を履かせなくても良いかもしれませんが、レジャーなどに一緒に連れていく場合は一応準備していたほうが良いでしょう。
例えば山登りの場合、小石で怪我をしたり、腐葉土などで足を汚したり刷ることがあります。稲や切り株なども傷をつくってしまう原因になります。
災害時は履かせることも
災害時に犬と避難する場合に履かせることがあります。
避難するルートには割れたガラスの破片や、尖った石、また暗闇になってしまうと危険なものがあるのかどうかもわからなくなります。
素足で歩くよりも安全であることが多いのです。
犬を抱き上げて移動すれば良いのですが、犬の性格や大きさからそういったことが出来ない場合には足の怪我を予防する有効な手段です。
ただし災害時だけ履いても上手く歩けなかったり、パニックを起こすことがあるので、日常生活の中で靴を履く練習をしておくことが大切です。
犬に靴を履かせないほうが良い場合は?
例えば爪をつかってふんばることが必要な場所であった場合、靴を履いているとふんばりが効かなくなってしまいます。
少し傾斜のある場所では履かせないほうが良いのかもしれません。
また犬は足の裏からいろんな情報を得ているため、靴を履かせるとその情報源を遮断してしまうことになってしまいます。
足の怪我などの心配がない場所ではできるだけ素足のほうが良いでしょう。
犬に靴を履かせるメリット
傷口の保護
足の外傷は感染症に注意しなければいけません。
しかし犬は傷があっても散歩に行きたがりますし、散歩に行かなければ運動不足になってしまいます。
そんなときに靴を履くことで傷口を保護しながら散歩することができます。
肉球の保護
真夏の炎天下のアスファルトを歩くのは犬にとって肉球が火傷をする恐れがある行為です。日中はアスファルトの気温が50〜60度になることもざらです。
夕方の涼しい時間帯でもまだ熱が残っている場合があるので、念の為靴を履かせるという方もいます。
また、冬の凍りついた地面も肉球を痛める原因になることがあります。
そういった場合に靴を履かせることで肉球へのダメージを防ぐことができます。
すべり止め
フローリングやすべりやすい床などの場合、転倒して怪我をしてしまう可能性があります。
靴を履かせて転倒を予防するのもメリットのひとつです。
犬に靴を履かせるデメリット
ストレス
犬は基本的に足を触られるのを嫌がります。靴を履かせても嫌がって脱いでしまったり、かじってしまったりすることがあります。
また、履いても上手く歩けないこともあります。
犬が靴になれるまで時間がかかるので、その間に感じるストレスなどを考えると無理に履かせることはしないほうが良いでしょう。
サイズ選びが難しい
ある程度のサイズを選ぶだけなら良いのですが、足はそうはいきません。
サイズを間違えてしまっては犬にとってストレスだらけの靴になってしまいます。
サイズの測り方としては、犬を紙の上に立たせて爪の先、かかとの2点に印をつけ2点を結ぶ長さを定規ではかります。
そして最も横幅が広いところの右端と左端に印をつけ、2点を結ぶ長さを測ります。
そして最期に足首の太さを測って完了です。
犬の靴を販売しているお店やWebサイトでは、足のサイズの測り方を解説しているところもあるので参考にすると良いでしょう。
雑菌や炎症
長時間履かせると靴の中が汗で蒸れて汚れから雑菌が繁殖してしまいます。
また同じく長時間履かせると肉球が汗により炎症を起こしてしまうため、長時間の着用は避けて下さい。
靴を履いたあとは清潔を保つためのケアも必要です。
犬に靴を履かせる注意点
足に合わせたものを履かせる
靴の大きさが足に合わないと歩きにくく、意味のないものになってしまいます。
意味のないものどころか靴擦れすることもあるので、きちんと足の大きさを測ってから購入しましょう。
常時着用はNG
靴は大抵の場合、底の部分がゴムになっています。
そのため通気性が悪く、雑菌が繁殖しやすい状態となっています。
またゴムの部分を噛みちぎって誤飲していまう犬もいます。
長時間の着用は避け、飼い主の目が届く範囲で着用させましょう。
日頃から練習をする
靴を履かせてすぐに違和感がなくなるわけではありません。
すぐに慣れる犬もいますが、多くの犬は時間をかけて慣れるようにしなくてはなりません。ただし最初から長時間の着用はストレスになるので少しずつ慣らしていきましょう。
また練習をせずに歩ける犬は少なく、どうしても靴を履いて歩く練習は必要となります。
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40代 女性 あい