犬は慈悲深い生きもの
保護した野犬がとった行動に感動
ブラジルのジャーナリストのスウェレンさんは、彼女とボーイフレンドが保護した野犬の子犬が、通りにいた野犬の友のためにとても慈悲深い行動をしている事に気が付きました。
なんと彼女の子犬”ラナ”は、自分の毛布を外にいた野犬とシェアしていたのです。
この日の気温は低く、寒かったそうです。
スウェレンさんとボーイフレンドは、昨年、通りを彷徨っていた野犬の子犬のラナを保護しました。
2人はラナのために新しい毛布を購入して犬小屋に敷いてあげました。その日の夜、ラナは犬小屋の毛布の上で丸くなって寝ていたそうです。
それは、翌日のことでした。
ラナは自分の犬小屋からわざわざ毛布をくわえて通り沿いまで持っていき、フェンスの隙間からその半分を通りに落として外にいた野良犬とシェアしていたのです。
「きっと家もない野良犬が寒そうにしていたのをラナは見かねて、自分の毛布をシェアしようと考えたのでしょう。」とスウェレンさんはその様子を撮影した写真と共にフェイスブックに投稿しました。
フェンス越しに一枚の毛布が2匹の犬によって、見事にシェアされています。
その時の写真がこちらです。
考えさせられたこと
スウェレンさんはその時の自分の感動を「この光景を見た瞬間、私はラナの寛大さに心が震えました!」とフェイスブックに書いています。
ホームレスの人が通りで寒さに震えていても、何もせず無視して通り過ぎる人が殆どです。私たち人間は、困っている人を見ても、見えないふりをして何もしないで平気でいられます。
それに比べると犬の方がずっと情が厚く、助け合いの精神が深いのかもしれません。
問題は、無視してなかったことにしても何も解決しないということを知らなければなりません。知らないということは愚かなことなのです。」
スウェレンさんは、”寛大な模範”を示してくれたラナに対して誇りに思うとも書いています。
犬友の保護も試みる
ラナは昨年(2016年)、通りを彷徨っていたところを2人に保護された犬でした。
スウェレンさんとボーイフレンドは、今回、ラナが毛布をシェアした野犬はラナの犬友で、2人はこの犬も助けようと現在試みています。
しかし、近寄ると逃げてしまうため、ドッグフードと水を日々通りに置いて、犬がなつくのを待っているそうです。そして、いつかこのラナの犬友も保護できる日が来ることを願っているそうです。
最後に
人間に保護されると、暑い時には水浴びができ、寒い時には毛布がもらえる生活が送れます。
でも、野犬にはそんな心地よさは得られません。
野犬の犬友に、ラナは自分に与えられた温かさをシェアしました。そしてそれはとても素晴らしい光景でした。ラナが寒さで震えている犬友のために一生懸命、犬小屋から毛布を運んだかと思うと本当に感動で心が震える思いです。
1日も早く、この野犬の犬友が優しいスウェレンさんたちに保護されることを願うばかりです。
スウェレンさんのフェイスブックでの投稿↓
E quando os animais te dão um exemplo de generosidade? Do lado de dentro da cerca vive a Lana, uma cadelinha feliz,...
Suelen Schaumloeffelさんの投稿 2017年7月4日火曜日
※尚、この記事及び写真の投稿は、スウェレンさんの許可を得て行っています。