お庭で遊んでいた犬がある日突然いなくなってしまった!
アメリカ・ニューメキシコ州在住のオルネラスさん家族には、7歳になる「パンプキン君」という可愛い男の子の犬がいます。この犬は"ラサ・アプソ"というチベット原産のとても珍しい犬種です。
ラサ・アプソは、2000年の歴史を持つ古い犬種です。数世紀にわたり高僧や貴族が愛玩犬として飼育していました。「人の死後魂が宿る犬」「幸福を呼ぶ犬」と信じられているこの犬は、古くからチベットで大切にされてきた犬です。
こうした背景もあり、ラサ・アプソは違法に動物を売買される闇市で高値で取引されています。犬を誘拐し闇市場で高値で売ろうと企んだ犯人にパンプキン君も誘拐されてしまったのでしょう。
パンプキン君は、自宅のお庭で遊んでいる最中に突然姿を消してしまったと言います。
パンプキン君がいなくなってしまってオルネラスさん家族はとても悲しみました。来る日も来る日もパンプキン君の事を探し続けましたが、パンプキン君は見つかりません。毎日パンプキン君の事を探し続けましたが、パンプキン君は見つからず"5ヶ月"という長い月日が経ってしまいました。
パンプキン君がいなくなってしまいオルネラスさん家族はどんなに悲しく辛い日々を送っていた事でしょう。しかし、悲しみに暮れていたオルネラスさん家族に奇跡が起こります。
マイクロチップのおかげで見つかったパンプキン君
その頃オルネラスさん家族に奇跡を齎すきっかけとなったジョージア州在住のアネットさんは、海岸付近で彷徨う犬の存在に気づきました。アネットさんは動物の事が大好きなこともあり、犬の様子を観察し続けていました。そして、アネットさんはこの犬が迷子になっている事を確信し、この犬を保護し動物病院に連れて行きました。
動物病院で診察を受けたこの犬は、体中にノミやダニがたかってしまっていたものの、命には別状はなかったそうです。そして、犬の体にマイクロチップがあるか確かめる為に"マイクロチップスキャン"という個体番号を読み込む機械にあててみると、幸いな事にマイクロチップが装着されていました。
個体番号による情報からこの迷子犬が2300㎞も遠い地で生活していたオルネラスさん家族の愛犬のパンプキン君だと判明したのです。このマイクロチップのおかげで飼い主の住所や電話番号も判明し、アネットさんは急いでオルネラスさん家族に電話をしました。
アネットさんの電話を受けたオルネラスさん家族は、
と語っています。
パンプキン君がいなくなってから5ヶ月間探しましたが、見つかる気配がありませんでした。それがいきなり見つかったと知らせが入れば、奇跡としか言いようがありません。
そして、アネットさんはジョージア州で活動している動物保護団体「Ruff Redemption Rescue」に相談し、動物保護団体が仲介に入りジョージア州からニューメキシコまで無料で飛行機で移送してもらう事が出来ました。
アルバカーキ空港でパンプキン君の帰りを待つオルネラスさん家族、パンプキン君との再会をどんなに待ちわびていた事でしょうか。オルネラスさん夫婦と娘さんとパンプキン君が行方不明になってしまってから新しい家族として誕生した小さな赤ちゃんの家族総出でパンプキン君を迎えます。
奇跡的に外傷も飢えている様子もなく発見されたパンプキン君ですが、残念ながらパンプキン君を誘拐した犯人の手掛かりを見つける事が出来ず、犯人はまだ逮捕されていません。そして、パンプキン君がジョージア州までどんな方法で移動してきたのかも不明のままです。
犬の誘拐事件は海外で頻発しています。犬を大好きな家族から無理やり離れ離れにさせる悪質な犯罪はとても許せないものです。世界中からこのような悪質な犯罪が少しでも減少し、安心して犬達がお庭で遊べるようになるといいですね。
まとめ
世界中で犬の誘拐事件が多発しています。愛犬と離れ離れになってしまった飼い主さんや大好きな飼い主さんと離れ離れになってしまった犬達が沢山います。突然、愛犬がいなくなってしまったらどんなに辛い事でしょうか。それは想像絶するものだと思います。マイクロチップには賛否両論ありますが、私個人的にはマイクロチップの装着に賛成です。治安のよい日本で、犬の誘拐事件は無縁な事だと思っている飼い主さんもいらっしゃるかと思いますが、日本でも犬の誘拐事件は起きています。自分の愛犬が悪質な誘拐事件に巻き込まれないためにも、マイクロチップの装着をお勧めします。