カーペットに潜む犬への危険
みなさん、カーペットのお掃除はどのように、どれくらいの頻度でされていますか?
毎日掃除機をかけていても、カーペットはとても汚れています。カーペットには、ペットからは毛やよだれ、人間の足裏からは汗汚れやホコリなどさまざまなものが運ばれてきてきます。また、そういったものはノミやダニの大好物です。
じつは掃除機で取れる汚れは、カーペットの表面だけで、毛足の奥の方、カーペットの繊維に付着した汚れは掃除機では吸い取れません。そしてどんどん蓄積されていきます。
見た目はゴミが落ちておらずシミもなくきれいな状態でも、見えない汚れ、カビや雑菌、ノミ・ダニがたくさん潜んでいる恐れがあるのです。また、ペットのいるご家庭の匂いの原因はこのカーペットにもあるかもしれません。
では、どんな危険が潜んでいるのかみていきましょう。
ノミやダニの原因はカーペットから感染?
お散歩でノミを付けて来てしまった愛犬がカーペットでくつろぎます。メスのノミは1日最大50個もの卵を産みます。愛犬の上からつるん、と卵をカーペットへ生み落とすと、カーペットで卵が成長、さらにファミリーを作り大繁殖なんてことが起こります。
すると、愛犬だけではなく、ご家族も大変です。カーペットはノミやダニにとっては格好の住処です。
こまめに掃除機をかけ、定期的に洗濯やクリーニングをして清潔を保ちましょう。
そして、愛犬へのノミダニ駆除薬の投与も忘れずにしてください。
人間だけじゃない!愛犬もアレルギーに?
犬が皮膚炎になる原因は、内臓系の疾患やストレスの他に、ダニや寄生虫が原因のもの、アレルゲン物質が原因のものなどがあります。
カーペット由来のハウスダストやカビ菌などのアレルゲン物質による健康被害は、人間だけではありません。愛犬も体質によってはアレルギーを引き起こす場合があります。
主に膿皮症、マラセチア皮膚炎やアトピー性皮膚炎といった症状が多いようです。
愛犬のためにも、家族のためにも、出来るだけ清潔な状態を保ってあげることが大切です。
愛犬と家族の健康のため、カーペットのお掃除は念入りに!
毛足の短いカーペットや洗えるものが◎
ワンちゃんのいるご家庭では、カーペットは愛犬の脚を守るために欠かせないものですよね。
しかし、毛やホコリが絡みやすく、手軽にお洗濯の出来ない毛足の長いタイプのカーペットはワンちゃんのいるご家庭には向かないかもしれません。
家族とワンちゃんの健康を守るためには、手軽に清潔な状態を保てるものが良いですよね。
毛足の短いカーペットや、汚れている部分だけ洗えるようなタイルカーペット、薄手でご家庭でも洗濯の出来るようなものだと簡単にお手入れができるので、おすすめです。
掃除機プラスアルファで清潔を保とう
カーペットのお掃除は主に掃除機を利用される方が多いと思います。でも、残念ながら掃除機だけでは取れない汚れやホコリもあります。
そこで、掃除機プラスアルファでのお掃除方法を紹介します。
①ゴミ、ホコリを掃除機で念入りに吸い取ります。
このときは毛足に逆らって掃除機を転がすとよいですよ。
1平方メートルあたり30秒前後掃除機をかけるといいそうです。
②雑巾かげで汚れを落としましょう。
固く絞った雑巾に、重層やクエン酸などを溶いた水を付けながらカーペットの汚れが気になるところやべたつく箇所を拭きます。その時は、ゴシゴシ拭くと汚れが広がってしまうため、トントンと汚れを叩き落とすようなイメージで行いましょう。
③雑巾がけで湿った箇所はドライヤーで乾かしましょう。
カーペットが湿気たままだと雑菌の温床になってしまいます。
ドライヤーで完全に乾かしてください。
④忘れがちですが、カーペットとフローリングの隙間もしっかりお掃除してください。
意外と盲点なのがカーペットの下です。ここもダニの住処になりやすいところですですので、掃除機がけの際にはちょっと面倒ですが、カーペットの下も忘れずにお掃除しましょう。
スチームクリーナーを活用
シーズンごとにカーペットを洗濯またはクリーニングに出すと考えても、日頃掃除機以外のお手入れが出来ないのは心配です。
そこで持っていると便利なグッズが、スチームクリーナーです。高温の蒸気を当てることで、消毒殺菌作用がありますし、防ダニ・防カビ対策になります。気になるペット臭にも効果がありますよ。
ただし、くれぐれもスチームクリーナーでのお手入れ中は、愛犬はケージの中や別室にいてもらいましょう。
また、スチームクリーナーがなくても、アイロンでも同じ効果があります。広い範囲だと大変ですが気になる方はアイロンのスチーム機能+雑巾を使ってお試しください。
まとめ
いかがでしたか?
普段こまめにお掃除をして、一見きれいに見えるカーペットでも実はとっても汚れていたんですね。
愛犬のためによかれと思って敷いているカーペットが、アレルギーや皮膚炎の原因になってしまっては本末転倒になってしまいます。自宅で洗えるカーペットに変えたり、掃除機プラスアルファのお掃除で愛犬の健康を守ってあげたいですね。
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
女性 ゴン吉
代わりにコルクマットや通常のブロックマットにしています。掃除も楽ですし、何より必要に応じて汚れた部分だけ交換できるのも衛生的で良いです。