ペット可賃貸物件の相場は?初期費用を安く抑える方法をご紹介

ペット可賃貸物件の相場は?初期費用を安く抑える方法をご紹介

ペット可賃貸物件は、一般の物件に比べると初期費用が高いです。『引っ越し費用も掛かると言うのに・・・』そうなるとダブルパンチですね。ここでは、どうしてペット可賃貸物件の初期費用が高いか考え、少しでも安く抑える方法をいくつかご紹介します。

ペット可物件が少ない理由

ベランダの犬

インターネットの賃貸検索サイトで希望条件を入力し、最後に【ペット可】選択して検索すると、ヒット数は一気に1/10くらいまで減ってしまいます。どうしてそんなにもペット可物件は少ないのでしょうか?
その理由は、ペットの鳴き声が原因で住民同士がトラブルになったり、臭いが室内についたりするのを避けたいというオーナーの意向からです。そのような背景があるため、ペット可賃貸物件は必然的に少なくなるのです。
完璧さを求めずに、何か一つの希望条件を犠牲にして物件探しをするのがコツと言えるでしょう。

ペット可物件の賃料の相場は一般物件と同程度

ペット対応

『ペット可物件だから賃料が高いのではないか』と言うと、そうでもありません。ペット可物件は一般物件とそれほど変わりません。
高値のペット可賃貸物件は【ペット対応物件】です。ペット対応物件は犬が住みやすい設備にしてありますのでそれ相当の価格で取引されています。
具体的に言いますと、外の玄関前に犬の足洗い場が設置してあったり、フローリングや壁に傷がつかないように保護マットや傷が付き難い壁用クロスが貼ってあったり、各部屋ごとにリードが引っ掛けられるフックが設置してあったりします。更には各部屋にペットが通過できるドアが設置されていたりします。

ペット可物件は初期費用が高い!

引越し貧乏

住み替えを計画した時に頭を悩まされるのが【初期費用】の問題です。
住まいを借りるのに必要な初期費用とは、一般的に「前家賃」「敷金」「礼金」「保証料」「保険料」「仲介手数料」「鍵交換費用」などです。その中でも一番大きなウエイトを占めるのが「敷金と礼金」です。
敷金は最初に預けるお金で退去時には返金されます。しかし家賃を滞納したり故意や大きな過失により部屋を汚したり傷つけたすると、場合によって敷金の返金はなくなってしまいます。物件ごとや地域によっても異なるのですが、通常家賃1~3ヶ月分となっている場合が多いようです。
また、ペットが住むと言うことで、退去時に【消臭作業費】として3~5万円徴収されることも・・・。
ではここで、賃料を5万円として一般的な初期費用のシミュレーションをしてみましょう。

敷金・礼金を1ヶ月として算出します。

前家賃   50,000円
敷金    50,000円
礼金    50,000円
保証料   20,000円(平均)
保険料   15,000円(平均)
仲介手数料 50,000円(業者によって若干違う)
鍵交換   15,000円(平均)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計    250,000円

概算ですが、賃料5万円のペット可物件を借りようとした場合、これだけの初期費用が掛かります。
また、ペット可の場合敷金の返金はあまり期待できないでしょう。それは『ペットが部屋を汚す』と言う名目で敷金はまるまる徴収されてしまうことが多いからです。たとえ部屋にペットの臭いがなくても、退去時に消臭費用を請求されることもあります。

ペット可物件の初期費用を安く抑える3つの方法

住み替えの際に必ず必要となる「初期費用」。少しでも安く抑えたいですよね。そんな初期費用を安く抑えるための方法をいくつかご紹介したいと思います。

賃料と礼金の値引き交渉をする

初期費用を安く抑える際に、まず不動産業者に値引き交渉するとよいでしょう。
割と交渉しやすいとされるのが【賃料】と【礼金】です。その中でも特に「礼金」は最初に交渉することをおすすめします。 「礼金」はオーナーへのお礼として支払う費用になりますので、オーナーの気持ち次第で安くなる可能性があります。交渉次第では礼金の支払いが無くなる場合もあります。

そして次に「賃料」の値引き交渉ですが、賃料の大幅値引きは避けましょう。
あまり大幅の値引交渉をするとオーナーへの印象が悪くなり、せっかくまとまりかけた話が無くなってしまう可能性があります。そのため、値引き幅は、1,000~5,000円程度にするとよいと思います。値引き額が3,000円を超えると、抵抗を示すオーナーもいますので注意が必要です。
また、結論は急がずに不動産業者からの返事を待ちましょう。オーナーに考えていただく時間も必要です。ゆっくり検討いただくことで、こちらの希望額に近づく可能性も出て来ます。

鍵交換費用の削減

部屋の鍵

物件の鍵交換費用も安くはありません。これは気持ちの問題ですが、『鍵の交換など必要ない』とお考えのユーザーも多いようです。少しでも初期費用を抑えたい場合、鍵の交換を行わない方法もあります。鍵の交換を行わないことで、10,000~15,000円程度削減できるでしょう。これも選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか。

キャンペーン物件を狙う

それほど物件数は多くありませんが、中には「キャンペーン物件」という物件が存在します。
キャンペーン物件とは、オーナーが空いた部屋を早く貸したい場合、賃料の値下げや【フリーレント】物件にしているケースがあります。賃貸業で用いられるフリーレントとは『一定期間、無料で借りられる』と言うものです。
また、初期費用が50,000円以上もお安くなっている物件もありますので、そのようなキャンペーン物件を狙うのも経費削減の手助けになります。
 

まとめ

引越し好き

世の中には持家派と賃貸派の方がいらっしゃいます。持家派の方々はローンの返済でお金が掛かり、賃貸派の方々は住み替えごとに多額の初期費用が掛かって来ます。そして数年たって更新する場合にも更新料と手数料が掛かってきます。
近年ではそうした事情を考え、更新時期が来たら更新せずに住み替えをする人が増えて来ているそうです。その理由は、『更新に掛かる費用より安い物件に住み替えた方が安くつく』場合があるからです。
実は私もその考え方の一人で、ここ数年で2回住み替えをしています。愛犬が【引越し好き】であるのも理由の一つです。通常、犬は引越しよる環境の変化で体調を崩すと言われていますが、私の愛犬は住み替えするとなぜか逆に喜んでいます。
たぶん好奇心旺盛な性格によるものだと思いますが、見た事のない景色や散歩コースに興味があるのでしょう。2年くらいは嬉しそうに散歩をします。2年過ぎると景色に飽きてしまうのでしょうか、何だか散歩も楽しくなさそうにしています。
そこで、2年の更新時期が来ると住み替えをしています。言ってみれば愛犬のために住み替えをするようなものかもしれません。

愛犬と引っ越しをしようと、ペット可賃貸物件を探したときに、通常の賃貸物件に比べ、「物件数が少ない」「初期費用が高い」など困難に直面することもあると思います。しかし、今回ご紹介したような「初期費用を安く抑える方法」などを利用し、大切な愛犬と暮らせる素敵な物件を探してみてはいかがでしょうか。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 男性 匿名

    元不動産業者です。
    礼金は実はオーナーに入っているのではなく、基本的には元付と言われるオーナー直で入居者を募っている不動産屋に入るので礼金の交渉はほぼほぼ難しいと思います。
  • 投稿者

    女性 うずら

    私もペット可の賃貸物件に住んでいます。私のところは敷金3カ月分償却という条件でペットを飼ってよいというところです。15万の家賃の3カ月分ですから45万、子犬からここで育てていますので、おしっこ滲みや引き戸の汚れなど、引っ越し時にあといくら請求されるか不安で仕方ありません。
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