ペットブームで大小問わずさまざまな犬を飼っている方がおられると思います。
家族の1員としてもパートナーとしても心の拠り所としても大きな存在である愛犬の存在は大変大きなものです。
愛犬との別れ
私の家ではパピヨンの「ラン」ポメラニアンの「ローザー」がおりました。
一昨年の7月「ラン」が天国へ逝きました。
別れは辛かったです。
今でもその体をまた会いたい、触れたいなと思う時があります。
考えたくない事かもしれませんが犬は人間よりも寿命は短いのは確かです。
超大型犬になれば5歳過ぎれば老犬10歳満たないで寿命を終える犬種もいるといいます。
ペットフードが改良され品質が良くなったのと同時に、人間と似たような病気に侵される犬もいます。
人間の病気も早期発見が大事ともいいますが、言葉の通じない、ましてや年を重ねて老年に入って来た犬にはそれが特に大事になってきます。
もしその時を迎える時に愛犬にどう迎えてほしいかラン達と暮らしてランから教えてもらった日々で私が気付いた事を書きたいと思います。
愛犬のクセを知っておく
大事なのは「常日頃からの愛犬の「癖」を覚えておく」という事です。
1日の中で決まった時間にする事など
ランでいえば親が夕飯の準備をしているとおこぼれがもらえないかと後ろで待っています
いい事ではないとは思いますが、これも1つのその犬の行動パターンの1つです。
体調が悪い時それをしない事があり異変を感じる合図になります。
1番の好物を覚えて1つくらいでもストックしておく
愛犬が非常に体に痛みが走っていた時は食事も水すらも飲まない事がありました。
これも何か体に異常が起きているサインになります。
犬の衰えを感じるサイン
睡眠時間と聴力の低下
ランの高齢になっていったなと感じたのはまず睡眠時間と聴力の低下でした
外出から帰って来た時に以前はドア開ける前にはいたのに気付くのが遅かったり、爆睡していて気づいてもらなかったりという事がだんだん増えていった事です。
今までしなかった行動
そして今までになかった「行動」をしてきました。
ランは夕食後は父親の部屋で過ごします。
そこが大のお気に入りで、ポメラニアンのローザが入ろうとしても入らせない位陣取っていました。
それが夜中に突然私の部屋に入ってきて執拗に私や母親に甘えて訴える目をしてきました。
呼吸もいつもよりも荒い感じがしました
今までに出した事のなかった「行動」
年齢を考えて一度外に連れ出してみると一目散にトイレをしに行きました。
粗相をしたくなくて「トイレに行きたいよ」と教えに来てくれたんだなと思います。
ランでの例ですがこういう普段ならしないのに?
いきなり何?と言う「行動」が実は犬が私たちに出しているサインの時があるのです。
犬は痛みを我慢する
またランではありませんが犬は痛みを我慢します。
特に飼い主に忠実な犬であるほど飼い主に心配をかけまいと我慢する傾向があるようです。
後から医師から相当痛かったと思いますと言われた飼い主がいました。
一昨年の5月ランがいつも通り夜の散歩から帰ってきてからいきなり後ろ足が立たなくなりました。
年末あたりからオシッコの回数は多いかなと思いましたが1回では出し切れなくなったのかなと気にせず、散歩から帰ってきた後、足などを洗って拭くときなどにお尻あたりを触れられるのを嫌がって怒るようにもなりましたが年で我が強くなってきたのかと思っていました。
犬の悪性腫瘍
年末に受けたドックドック(人間でいう人間ドック)の結果が悪く、通っていた動物病院では全身麻酔を使った検査が必要だと言われ、14歳という年齢に検査で負担をかけるのはどうだろうかと話していた矢先でした。
その時運が良いのか悪いのかその動物病院が休みの日にあたり、小さい時に通っていて遠くなったので変えた元の病院へ急遽連れて行きましたら、設備の問題・医師が違う事もあったのでしょうか、肛門から指を入れて膣の部分に触れただけですぐ腫瘍に手が届きましたからと言われ細胞を取る事ができて悪性の癌であることが判明しました。
おそらくその前の年の段階で腫瘍はできていたのでしょう。
オシッコの回数が多くなってきたのも腫瘍が膣を圧迫し尿管を狭くしてうまく出し切れなくなってきたから。
触れた時に怒ったのも実は痛みが体に走って驚いての事だったんだと後から思い、ランに申し訳なかったなと思っています。
立てなくなっている事から他の箇所への転移も十分考えられ年齢もあり手術は無理。
ならばせめて痛みだけは取ってあげてほしい。
安らかに残りの時間を過ごさせてあげてほしいというのが私たち家族の願いでした。
ですが癌が強いのか痛み止めが効いてくれず眠るという事で痛みから逃がしてあげるという方法がとられましたが、それがランにとってよかったのか今だに考える時があります。
安楽死という選択をしなくてはいけないのか?
生きてほしい、ただいてくれるだけでいい
悩む私たちをきっとランは分かってくれてたんだと思います。
前足で立ち上がる力がなくなったその日の夜、私の腕の中でランはひとつ大きく息を吸って小さな声を出して眠りにつきました。
サインを見逃してなければ、もっと生きられた?
後から後悔する事はいつでもできます。
もっと早く癌をみつけてあげれたら薬で治療できたんじゃないか?
そしたらもっと生きられたんじゃないかと悔やんだりもしました。
でも唯一の救いは最後が苦しみの声ではなく本当に眠るように逝った事でした。
私たちの取った選択がすべて正解だとは思いません。
もっと早くに眠らせてあげた方がという方もおりますでしょう。
その家族によってその子がどのように最後を迎えさせてあげたいかはその子とその家族によってさまざまだと思います。
辛い瞬間だけど後悔だけは残らない別れになりますように、うちに来てくれてありがとうとお別れが言えるように、普段の「癖」や「行動パターン」を覚えておいて、違った事をした時などに、いち早く気づいてどうしたの?と原因を見つけてあげられたらいいなと願います。
それによって最悪な事態を回避する事ができるかもしれないですから。
大げさだったとか、心配し過ぎ?それでもいいじゃないですか
相手は言葉で伝えられない、動作や目線、泣き声などでしか私たちに訴える方法がないんです。
結果がそれでなくてよかったね。じゃあこの時はどうなりますか?と先生に聞くきっかけにもなりますし、健康診断のつもりで行ったと思えばいいと思います。
ランは倒れてから亡くなるまで2か月・・・転げ落ちるかのようなスピードでした。
高齢になるほど時間が勝負という事もある事も頭の隅に置いておいてもらえればと思います。
今高齢になってきたなというワンちゃんもそうでないワンちゃんも
ユーザーのコメント
40代 女性 モコ
人の子なら皆さん慌てて救急病院へ駆け込むのに何故?ペットは悪化してから病院に行くのでしょうか?そこがわかりません。
言葉が話せない大切なペットなのに自分の都合の良し悪しで病院へ連れてけない?意味わかりません。19歳ですけど足腰弱くなりヨタヨタ歩きながら白内障も出て目は見えませんけど頑張って生きてます。