犬猫達の保護活動を行う男性
リー・アッシャーさんはロサンゼルスに住む典型的な独身貴族です。彼は友人たちとハイキングに行ったり、海で遊ぶのが大好きです。
でも、彼は他の人とは明らかに違う家族構成を持っています。
なんと彼には9匹の保護犬、保護猫の家族がいるのです。
動物保護が彼の人生での任務
アッシャーさんは子供時代から動物を助けることが運命づけられていたと強く信じています。
彼はアニマル・シェルターの近くで育ち、毎日何時間もシェルターで過ごしていたそうです。そこで自然に動物保護のことを学び、シェルター関係の人たちと知り合いました。
「僕が大人になったら、当然保護動物達で家がいっぱいになるだろうと思っていました。だから今、僕が9匹もの保護動物達と一緒に暮らしていることは全然驚くことではないのです。」
とアッシャーさんは語り始めました。
「犬や猫を保護するというのはただ犬や猫を愛しているだけではできません。彼らを維持していくためにはそれなりのスペースと経済力を確保しなければなりません。」
最終的に幸せな養子縁組をすることが彼の目的
アッシャーさんは実家を出て自立した事をきっかけに、アニマル・シェルターから犬や猫を引き出して彼らの養子縁組を始めたそうです。
彼はこれまで16匹の犬や猫達をシェルターから保護しましたが、現在彼の家に同居しているのは7匹の犬と2匹の猫です。
そのうちの数匹は一度養子縁組をしたものの、なんらかの理由があって戻されてしまった、つまり養子縁組を失敗してしまった犬猫たちだそうです。
犬達の名前はヤッファ、モリー、カリー、ボボ、バターズ、ヘブン、リリー。猫達の名前はウィスキーとグースです。
助けを必要としている犬猫達との出会いはいつも自然にやってくる
アッシャーさんはいつも自然に助けを必要としている動物達と出会うと言います。
バターズは子犬の時に飼い主から虐待を受けていたそうです。
リリーはゴミ箱の後ろで泥まみれになって寝ていたそうです。リリーには深刻な発作がありました。
「リリーはとても汚れていました。しかし彼女は特別な犬だということが私にはすぐに判りました。彼女の体が回復して養子縁組に出すまではまだ3週間くらいかかりますが、もし彼女の養子縁組が成立したら私はきっと週4回は彼女に会いに行くでしょう。」
とアッシャーさんは笑いました。
リリーの発作に対して、アッシャーさんは約1か月間治療を受け続けさせました。その結果、ようやく発作を止める薬が見つかったそうです。リリーの発作が止まってもう9か月経つそうです。そしてやっと彼女は薬をやめることができるくらいの健康な体に戻りました。
「私はリリーに約束していました。”僕が君の体を治してあげるから、きっと君の未来は明るく楽しいものになるよ!”と。」
モリーは、アッシャーさんがフロリダ州に住む母親のところに行った時、母親が腕時計の修理をするというのでついて行った時計屋の向かい側にあったシェルターで引き取った犬でした。
ヘブンは、アッシャーさんの以前のガールフレンドがテキサスに住む家族に会いに行った時について行き、その近くのシェルターで引き取った犬でした。
彼が保護している犬猫達はそうやって全米各地から保護してきたそうです。
彼の信念とは
アッシャーさんは保護犬や保護猫達のうち、自分が気に入った誰かを育てていくということは一切考えていないそうです。
彼が信念としている事は『シェルターから助けを必要としている犬猫達を保護し、彼らがアッシャーさんのことを必要な期間は一緒に過ごし、最終的には彼らが永遠に幸せに暮らせるように養子縁組すること』です。
つまりシェルターから保護した犬猫達を養子縁組に出せるように、病気を治したりしつけをしたりする間はアッシャーさんが責任をもって面倒を看るということなのです。
そうすることで、より確実に多くの動物たちを助けることができるようになるということを彼はちゃんと心得ているのです。
犬猫達を保護する上での共通点とは
彼は小さな犬から大きな犬、そして若い犬猫から老いた犬猫、痩せた犬猫から太りすぎている犬猫など、バラエティに富んでいる犬猫達を保護しています。
でも、彼が犬や猫を保護する上で1つの共通点があります。
それは彼が保護した犬猫達すべてを同じように愛し、そして彼らも彼をとても愛しているということです。
犬猫達はペットではなく親友
アッシャーさんは保護した犬猫達をペットとしてではなく、親友のように扱っています。
彼らにはそれぞれの個性があります。それゆえアッシャーさんと彼らとの関係もそれぞれ異なってきます。そのどれもがアッシャーさんにとって大事な人生の一部だと言います。
カリーとは夜寝る時に抱き合って寝るそうです。
ボーボーは以前アッシャーさんのソファーを破壊したことがあり、それを止めさせるためにアッシャーさんはボーボーと取っ組み合いになったことがあるそうです。でも、最終的にアッシャーさんはソファーのことは諦めたそうです。
これが彼の人生
アッシャーさんが9匹もの保護犬や保護猫達と暮らしていることを「多頭飼いだ」と心良く思っていない人もいるかもしれません。
しかしアッシャーさんにとってこれはごく自然で、これが彼の人生なのです。すべての犬猫達が全員仲良く暮らしているので、特に問題はないそうです。
アッシャーさんはできる限り出かける時は彼らを同行させていますし、できるだけ1匹1匹と時間を密に過ごすように心がけています。
「出かける時は常に2~3匹を順番に同行させています。彼らは私が個人的に長く接している時は明らかに普段の彼らとは違います。彼らはそれをとても楽しみ、それを望んでいます。」
犬猫達の保護活動をすることで彼自身も幸せに
アッシャーさんにとって、常にたくさんの犬や猫と暮らすことが夢でした。彼はその夢を今、”保護活動”という形で実現しているのです。
「私は常にたくさんの犬や猫達と一緒に過ごせることをとても幸せに感じ、それができることに本当に感謝しています。」
とアッシャーさん。
アッシャーさんのインスタグラム
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https://www.instagram.com/theasherhouse/?hl=en
まとめ
アッシャーさんから学ぶものは?
アッシャーさんの考え方はとても素晴らしいと思います。
助けを必要としている犬猫達に手を差し伸べ、無償の愛を注ぎ、彼らの幸せを心から願いながら、アッシャーさんは犬猫達の保護活動を続けていらっしゃいます。
何頭か自分が永遠に引き取ってしまうと保護する犬猫達の数も限られてしまうため、「自分はあくまでも彼らが永遠に幸せに暮らせる家を見つけるまでの手助けをするのだ」という確固たる信念がアッシャーさんにはあるのではないでしょうか。そういう風に割り切る事は、特に動物好きにとってはとても難しい事だと思います。
でも自分の信念を貫き通し、一匹でも多くの犬猫達を助けようとする姿勢が彼の素晴らしさではないでしょうか?
犬や猫達のことを本当に考え、必要な治療はとことん受けさせ、健康にして幸せな環境を与えることが彼の信念です。犬や猫達のことをペットとしてではなく大切な命として考えることができるからこそ、それができているのだと感じます。
日本のペットブーム
今の日本は空前のペットブームです。
犬猫達をペットショップやブリーダーから買うことがまるで当たり前のようになっている日本ですが、その反面では動物愛護センターや動物愛護団体に助けを必要としている犬猫達がたくさんいます。
これはとてもおかしな現象ではないでしょうか?
犬や猫も大切な命。その”命を買う”という発想から”命を助ける”という発想に変えてみることはできないのでしょうか?
是非このことを真剣に考えていただけたらと、今回の記事を選び、執筆させていただきました。
※尚、この記事掲載に関しましてはアッシャーさんの許可をいただいております。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ディジィ
去年の秋きくらいから様子が変になり病院 で観てもらったところ心臓が悪く肺にミスが溜まってると即入院で一時は良くなった様にみえましたが。亡くしてからたまたまライン、YouTubeで動物の動画を観るようになりひどい虐待などあり、それでも彼らは人間を信じてまた元気を取り戻したりと安堵しますね。
日本も欧米のようにペットを飼う時はマイクロチップを義務付けた方がいいのではとつくづく思いました。安易な気持ちで飼ってイヤになったら虐待、捨てるなど以ての外!マイクロチップ義務付けが必要な時になってるのではないでしょうか?と声を大にして意見します。また、日本には保護センター、シェルターが少ないと思います。